おはようございます。今日はアニタ・ベイカーの「スウィート・ラヴ(Sweet Love)」です。
With all my heart, I love you, baby
Stay with me, and you will see
My arms will hold you, baby
Never leave 'cause I believe
I'm in love, sweet love
Hear me calling out your name—I feel no shame
I'm in love, sweet love
Don't you ever go away, it'll always be this way
Your heart has called me closer to you
I will be all that you need
Just trust in what we're feeling
Never leave, 'cause, baby, I believe
In this love, sweet love
Hear me calling out your name—I feel no shame
I'm in love, sweet love
Don't you ever go away, it'll always be this way
There's no stronger love in this world—oh, baby, no
You're my man, I'm your girl—I'll never go
Wait and see, can't be wrong
Don't you know this is where you belong?
How sweet this dream, how lovely, baby
Stay right here, never fear
I will be all that you need
Never leave 'cause, baby, I believe
In this love, sweet love
Hear me calling out your name—I feel no shame
I'm in love, sweet love
Don't you ever go away, it'll always be this way
(Sweet love)
Oh, no, no, no, no, no, no, no
(Sweet love) Oh no, no
(Ooh) Uh-huh, huh, huh
(With all my heart, I love you) So sweet, so sweet
(Ooh) So sweet, oh, oh, love
(Sweet love) Your love
Oh, baby, no sweeter love
(Sweet love) Oh, sweeter love
Oh, no, no, no, no-no, no, no, no
(Sweet love) Don't nobody know
Don't nobody know how sweet it is
Ah, how sweet it is
(Sweet love) Love me sweetly, baby
Just love me sweetly, baby
(Sweet love)
Don't nobody know
(Sweet love)
*******************************************
心の底から、あなたを愛してるの
そばにいてくれたらわかるはず
私の腕の中で抱きしめるわ
決して離れないで、だって信じてるから
私は恋してる、甘い愛に
あなたの名前を呼ぶの、恥じることなんてないわ
私は恋してる、甘い愛に
絶対に離れないで、この気持ちはずっと変わらないの
あなたの心が私を引き寄せたの
私はあなたのすべてになりたい
この想いを信じて
決して離れないで、だって信じてるから
この愛に、甘い愛に
あなたの名前を呼ぶの、恥じることなんてないわ
私は恋してる、甘い愛に
絶対に離れないで、この気持ちはずっと変わらないの
この世界にこれ以上強い愛なんてないわ、ねえ
あなたは私の人、私はあなたのもの、決して離れない
待ってて、間違いなんかじゃない
ここがあなたの居場所だってわかるでしょう?
なんて甘い夢なの、なんて素敵なの
ここにいて、怖がらないで
私はあなたのすべてになるわ
決して離れないで、だって信じてるから
この愛に、甘い愛に
あなたの名前を呼ぶの、恥じることなんてないわ
私は恋してる、甘い愛に
絶対に離れないで、この気持ちはずっと変わらないの
(甘い愛)
ああ、なんて甘いの
(甘い愛) そう、甘いの
(ああ) なんて愛しいの
(心の底から、愛してる) こんなにも甘くて
(甘い愛) あなたの愛が
(甘い愛) こんなにも甘いの
(甘い愛) 誰も知らない、この甘さを
(甘い愛) こんなにも愛しくて
(甘い愛) ただ甘く愛して
(甘い愛) ただ甘く包んで
(甘い愛) 誰も知らない、この愛の甘さを (拙訳)
<PR>
アニタ・ベイカー「スウィート・ラヴ(Sweet Love)」ヤマハぷりんと楽譜はこちら ![]()
*****************************************
1980年代前半のポップミュージックを最も象徴するものはシンセとドラム・マシーンのサウンドでした。R&Bシーンについても同様でシンセ・ファンクが流行していました。ですが、1985年頃にはそれも一段落します。次のダンスサウンドの核となるニュージャック・スウィングのブームは1987年頃からなので、85年、86年は言わば「凪(なぎ)」の時期でした。凪ということは、完全な無風状態だったかというと決してそうではありません。まさに”静かな嵐(クワイエット・ストーム)”が吹いていたのです。(上手い!とつい自画自賛してしまいました。。この時代のR&B好きにしか通用しませんが、、)
この時代の代表的名盤、アニタ・ベイカーの「ラプチュア」のプロデューサーであるマイケル・J・パウエルはアルバムを作った頃の時代についてこう語っています。
「このようなサウンドの音楽を当時ラジオでまったく聴くことはなかった。最も近かったのがシャーデーのファースト(「ダイアモンド・ライフ」)だ。あの頃の音楽はディスコの流れから来ていて、誰もがアップテンポの曲ばかりやっていた。(そんな中で)僕たちはバラードをひっさげて登場した。僕が思うにみんなそういう音楽をすごく欲しがっていたんだと思う」
ただ、シャーデー同様、彼らもそのタイミングを狙って計算づくでバラード路線にしたわけではないでしょう。アーティストや作り手がもともとそういう音楽が好きで、何よりボーカルの声質やスタイルがまさにそういう音楽にピッタリだったからで、それが時流にどんぴしゃにハマったととらえた方が良さそうです。
デトロイトで人気のチャプター8というバンドをやっていたマイケルは、他のバンド・メンバーが地元のクラブでいい女性シンガーを見たという話を聞き、さっそく彼女のライヴを見てすぐにバンドに加わらないかと誘います。彼女も快諾し、ファースト・アルバムを作ることになります。
それがアニタ・ベイカーでした。
I Just Wanna Be Your Girl / Chapter 8
ディスコ大全盛の1979年の作品ですが、もうすでに”アニタ・ベイカーの世界”が出来上がっていますね。そうマイケルとアニタは最初から一貫して変わってないのです。
アニタはけっこうセンシティヴな人のようで、チャプター8のツアーの”ハードで乱雑な日々”に耐えかねてバンドを脱退します。
そして、1983年に自身のファースト・アルバム「ソングストレス(The Songstress)」を発表します。タイトルは”歌姫”という意味です。リリースしたのはビヴァリー・グレン・レコードというインディーズ・レーベルでしたが、ボビー・ウーマックの「THE POET」「THE POET Ⅱ」という名盤もリリースしているなかなか侮れないレーベルです。
このアルバムの制作にはマイケルは関わっていませんが、曲は1曲提供していてシングルにもなりました。それがこちら。
「ノー・モア・ティアーズ(NO MORE TEARS)」
www.youtube.com 実はマイケルは自分がプロデュースしたアニタのアルバムであまり曲は書いていないので、今にしてみればめずらしいパターンだと言えます。
その後すぐにアニタは「ソングストレス」のレーベルやプロデューサーとうまくいかなくなったようで、エレクトラと新しく契約を結びます。ただ、制作の方向性が決まらず悩んでいた彼女は、マイケルにばったり出会います。彼はチャプター8の久しぶりの新作を制作中で、その音をアニタに聴かせます。すると、彼女はこれ!と思ったようで、マイケルにプロデュースを依頼します。
そのチャプター8のセカンド「THIS LOVE'S FOR REAL」は「ラプチュア」より一年早く1985年にビヴァリー・グレンからリリースされます。85年86年が大人の都会派R&Bの大豊作の年だったことを証明するかのような傑作です。そこから、マイケル作のオープニング曲「Don't Stop Loving Me」を。
www.youtube.com この頃アニタは自分のアルバム用に考えている曲を2曲持っていて、マイケルはそのアレンジをすることから作業を始めます。そのうちの1曲は「ラプチュア」の中の代表曲の一つになるこの曲でした(僕はアルバム「ラプチュア」の中でこの曲が一番好きです)。
「コート・アップ・イン・ザ・ラプチュアー(Caught Up In The Rapture)」
www.youtube.com ちなみにこの曲を書いたのは、同じデトロイト出身のアーティスト、ギャリー・グレン。「ラプチュア」の大ヒットを受けて、自分のアルバムも1987年にリリースしました。これがまたいいアルバムなんですよね。
Do You Have To Go / Garry Glenn
www.youtube.com 「ラプチュア」のプロデュースについて、”チャプター8以外のメンバーで、チャプター8のアルバムを作るように制作した”とマイケルは語っています。
オケを完全に作ってからアニタの歌を入れたらしいので、オケのレコーディングに関しては、演奏しているミュージシャンが違うだけで、音楽的にはマイケルとしては特に違いを感じていなかったようです。
つまり、「ラプチュア」と「LOVE'S FOR REAL」は”兄弟のような”アルバムなのです。
また、「ラプチュア」で特筆するべきは、すべてミュージシャンのバンド演奏で作られているということです。ドラム・マシーンは使っていません。シャーデーも一部差し替えでドラム・マシーンも使われているらしいですが、基本バンド演奏です。
ずっとバンド演奏でレコーディングしていたアーティストの多くが、さすがにドラムマシーンを導入し始めていた時期なので、これは完全な揺り戻し、時流への反動と言っていいのかもしれません。
同時期のアーバンなR&B、例えばカシーフやポール・ローレンスなどは、シンセ・ファンクと同じサウンドでバラードをやっていたので、実はアニタやシャーデーとは成り立ちは違います。(聴くほうは関係ないですが、、)
シンセ・ファンクの延長線上、成熟したシンセ・ファンクとしてのメロウ・グルーヴ(フレディ・ジャクソンなどハッシュ・プロダクション勢など)と、シンセ・ファンクへの反動、揺り戻しとしてのヒューマンでやや懐古的なソウル・ミュージック(シャーデー、アニタ)と捉える事が出来ると思います。
<PR>
