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「そりすべり(Sleigh Ride)」ザ・ロネッツ(The Ronettes)(1963)

 おはようございます。

 今日は1940年代に作られたのに、21世紀に入ってもアメリカ国内で最もラジオでオンエアされるクリスマス・ソングの一つだという「そりすべり(Sleigh Ride)」。この曲のカバーで一番人気があるというロネッツのヴァージョンを。

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Just hear those sleigh bells jingling
Ring-tingle-tingling too
Come on, it's lovely weather
For a sleigh ride together with yoo 

Outside the snow is falling
And friends are calling yoo hoo
Come on, it's lovely weather
For a sleigh ride together with you

Our cheeks are nice and rosy
And comfy, cozy are we
We're snuggled up together
Like birds of a feather would be

Let's take the road before us
And sing a chorus or two
Come on, it's lovely weather
For a sleigh ride together with you

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そりの鈴の音が聞こえるよ
リンリン鳴り響く
さあ、一緒にそりすべりするには
なんて素敵な天気なんだろう

外では雪が降っている
友達が「ヤッホー」と呼んでいる
さあ、一緒にそりに乗るには
なんて素敵な天気なんだろう

私たちの頬は赤く染まり
暖かく、心地よく包まれて
まるで羽を寄せ合う鳥たちみたいに
一緒に寄り添っているんだ

さあ、目の前の道を進んで
歌を一つ、二つ歌おうよ
さあ、なんて素敵な天気なんだろう
一緒にそりすべりするには    (拙訳)

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  プロデューサーのフィル・スペクターによるアレンジも見事で、実に楽しい仕上がりですが、何か足りないような気が、、、。

 この曲は1949年にボストン・ポップス・オーケストラによって最初にレコーディングされたそうですが、有名なのはこの曲の作曲者ルロイ・アンダーソンが1950年にレコーディングしたものです。それを聴いてみましょう。

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 ロネッツのカバーは、この曲の展開部(ブリッジ)をごっそりカットしていたんですね。

 次に、最初にレコーディングされた歌入りヴァージョンを聴いてみましょう。歌詞を書いたのは「スターダスト」、「アラバマに星落ちて (Stars Fell on Alabama)」など数多くのジャズ・スタンダードを手がけたミッチェル・パリッシュ。1930年代から1960年代にかけて活躍したアメリカの三人姉妹コーラスグループ、アンドリュー・シスターズが最初に歌って1950年にリリースしています。

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 Bメロありますね。こんな歌詞です。

Giddy yap, giddy yap, giddy yap
Let's go, Let's look at the show
We're riding in a wonderland of snow
Giddy yap, giddy yap, gidd yap
It's grand, Just holding your hand
We're gliding along with a song
Of a wintry fairy land

 

さあ進め、さあ進め、さあ進め
行こうよ、景色を見てみよう
私たちは雪のワンダーランドを滑っている

さあ進め、さあ進め、さあ進め
素敵だね、ただ君の手を握っているだけ
冬の妖精の国の歌を口ずさみながら
私たちはすべっていく

 

”Giddy yap”は、乗馬や馬車などで馬を走らせる際に使う掛け声です。

それから2番の歌詞もありましたね。

There's a birthday party
At the home of Farmer Gray
It'll be the perfect ending a of perfect day
We'll be singing the songs
We love to sing without a single stop
At the fireplace while we watch
The chestnuts pop. pop! pop! pop!

There's a happy feeling
Nothing in the world can buy
When they pass around the coffee
And the pumpkin pie
It'll nearly be like a picture print
By Currier and Ives
These wonderful things are the things
We remember all through our lives!
These wonderful things are the things
We remember all through our lives!

 

農夫のグレイさんの家では
誕生日パーティーがある
それは完璧な1日の完璧な締めくくりになる

私たちは大好きな歌を
止まることなく歌い続ける
暖炉の前で
はじける栗を見つめながら ポン!ポン!ポン!ポン!って

世界中のどんなものでも買えない
幸せな気持ちがそこにある
コーヒーとパンプキンパイが回されるとき
それはまるで
クーリエ&アイブスの絵のように見えるだろう

こんな素晴らしい瞬間が
私たちの一生忘れない思い出になる
こんな素晴らしい瞬間が
私たちの一生忘れない思い出になる

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 ちなみに、歌詞に出てくるクーリエ&アイブスというのは19世紀のアメリカで最大の石版画出版商会のことで、こんな感じの作風でした。

 フィル・スペクターがどうしてブリッジのパートをカットしたのかはわかりませんし、個人的にはそこのメロディは好きなんですけど、歌詞を読むと1963年当時にしてもちょっと古く感じられたのかな、とも思います。

 

 さて、「そりすべり(Sleigh Ride)」を作曲したルロイ・アンダーソンは、1946年7月の熱波の最中にこの曲の構想を思いつき、1948年2月に完成させたそうです。「ザ・クリスマス・ソング」や「レット・イット・スノウ」もそうでしたが、猛暑の中で冬の歌を考えるというパターンはよくあるんですね。ちょっと涼しい気分になれるんでしょうか。

 さて、このルロイ・アンダーソン。アメリカの軽音楽(ライトクラシック)の大作曲家と呼ばれる人で、日本での知名度はそれほど高くないですが、特に中高年の方々、特に音楽好きでもない人にもよく馴染みのある曲をたくさん作っている人なんです。彼の代表曲をいくつか聴いてみましょう。

「Bugler's Holiday(「ラッパ吹きの休日」または「トランペット吹きの休日」)」 (1954)

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「The Syncopated Clock(「シンコペイテッド・クロック」)」(1946)

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「The Typewriter(「タイプライター」)」(1950)

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「The Waltzing Cat(「ワルツィング・キャット」「踊る仔猫」)」 (1950)

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 子供の頃、学校の行事やNHKなどのTV番組でよく耳にしましたよね。

 実に耳に残る親しみやすいメロディーを作る人です。しかも、ソリの鈴、時計、タイプライター、猫の鳴き声、という素材を、本当に見事に取り入れています。今で言う”ヒットメイカー”としてのセンス、アイディアが飛び抜けています。僕の中では”大ヒット作曲家のルーツ”は彼じゃないかと思っています。

 

 さて、ロネッツのカバーに話を戻しますが、この曲が収められた「A CHRISTMAS GIFT FOR YOU」というアルバムは、今ではクリスマス・アルバムの大定番になっていますが、発売された1963年はケネディ大統領の暗殺という事件の影響もあって、ポップで明るい内容からかメディアからは黙殺に近い状況で終わってしまっていたんですね。

 その後、1972年にビートルズのアップルレコードが再発したあたりから、じわじわと人気を集め、その後は再発されるたびに知名度が上がっていきました。

 その中でもこの「そりすべり」は21世紀に入って人気が急上昇し、 2023年にはついに全米チャートで8位まで上がり、ロネッツにとってはあの「ビー・マイ・ベイビー」(全米2位)に次ぐ大ヒット曲になっているんです。今年の最新全米チャート(12/14)でも23位に初登場していて、クリスマスの鉄板曲としての不動の地位を得ているようです。

 ”クリスマス・ソングの女王”マライア・キャリーも2020年にこの曲をカバーしたときにはロネッツのアレンジを踏襲しています。"Ring-a-ling-a-ling, ding-dong-ding"というコーラスがこのヴァージョンの肝なんでしょうね。

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 ルロイ・アンダーソンは1975年に亡くなっていますが、それにしても、自分の代表作である「そりすべり」の一番有名なヴァージョンがブリッジのパートをまるまるカットしたものになっていると知ったら、ちょっと複雑な心境になるかもしれませんね。。。

 

 

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