おはようございます。今日も今年の9月に亡くなった作詞家ウィル・ジェニングスの作品を。1980年代前半に青春期を送った人には懐かしい、ジョー・コッカーとジェニファー・ウォーンズの「愛と青春の旅だち(Up Where We Belong)」です。
Who knows what tomorrow brings
In a world few hearts survive
All I know is the way I feel
When it's real, I keep it alive
The road is long
There are mountains in our way
But we climb a step every day
Love lift us up where we belong
Where the eagles cry, on a mountain high
Love lift us up where we belong
Far from the world below, up where the clear winds blow
Some hang on to "Used to be"
Live their lives looking behind
All we have is here and now
All our lives, out there to find
The road is long
There are mountains in our way
But we climb a step every day
Love lift us up where we belong
Where the eagles cry, on a mountain high
Love lift us up where we belong
Far from the world we know, where the clear wind blows
Time goes by
No time to cry
Life's you and I
Alive, today
Love lift us up where we belong
Where the eagles cry, on a mountain high
Love lift us up where we belong
Far from the world we know, where the clear winds blow
Love lift us up where we belong
Where the eagles cry, on a mountain high
Love lift us up where we belong
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誰にわかるだろう、明日が何をもたらすのか
心が滅多に生き残れないこの世界で
わかるのはただ、自分が感じていること
それが本物なら、生かし続けよう
道のりは長く
目の前には山が立ちはだかるけれど
僕らは毎日一歩ずつ登ってゆく
愛が僕たちがいるべき高みへと連れてゆく
鷲が鳴く、高い山の上へ
愛が僕たちのいるべき高みへ連れてゆく
地上から遠く離れた 澄んだ風が吹く場所
「かつて」にしがみつく人たちもいる
過去を振り返りながら生きている
僕たちにあるのは、「ここ」と「今」だけ
僕たちの人生は全部、これから見つけ出すもの
道のりは長く
目の前には山が立ちはだかるけれど
僕らは毎日一歩ずつ登ってゆく
愛が僕たちがいるべき高みへと連れてゆく
鷲が鳴く、高い山の上へ
愛が僕たちのいるべき高みへ連れてゆく
地上から遠く離れた 澄んだ風が吹く場所
時は流れ
泣いている暇はない
君と僕は生きている 今日も
愛が僕たちがいるべき高みへと連れてゆく
鷲が鳴く、高い山の上へ
愛が僕たちのいるべき高みへ連れてゆく
地上から遠く離れた 澄んだ風が吹く場所、、、(拙訳)
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ジョー・コッカーはイギリス出身のシンガー、白人ながらR&B色の強い迫力のある唱法で注目を集め、1968年ビートルズのカバー「With a Little Help from My Friends」が全英1位になり、翌1969年に行われた伝説のロック・フェス”ウッドストック・フェスティバル”でのパフォーマンスで世界中に知られる存在になりました。
「With a Little Help from My Friends」
そして、メディスン・ショウの様な大所帯のバンドで行われた『マッド・ドッグス&イングリッシュメン・ツアー』のライヴ盤『マッド・ドッグス&イングリッシュメン』(1970年)が全米2位の大ヒットになりますが、ライヴ自体は赤字で彼が負債を全部負わされたそうです。このアルバムは、以前このブログで、カーペンターズで有名な「スーパースター」のオリジナル(歌ったのはリタ・クーリッジ)が収録されていたものとして紹介したことがありましたね。1974年にはビリー・プレストンのカバー「ユー・アー・ソー・ビューティフル」が全米5位のヒットになります。
しかし、彼は長年薬物とアルコール依存に陥っていて、キャリアにも大きな悪影響が出てしまっていました。そんな中、彼のために曲を作ったのが、クルセイダーズのジョー・サンプルと作詞家のウィル・ジェニングス。前回このブログでご紹介したランディ・クロフォードの「One Day I Will Fly Away」を作ったコンビですね。
ジェニングスはこう語っています。
「音楽業界の誰もがコッカーを見限ったように思えたんだ。僕たち以外はみんな。だから僕たちは彼が生き残り、勝利をつかむ手助けができるよう、生き残りと勝利についての曲を書いたんだ」(Songfacts)
その曲が「I'm So Glad I'm Standing Here Today」。クルセイダーズの1981年のアルバム「Standing Tall」にコッカーがゲストで参加し歌唱しています。そして、彼はグラミー賞でもこの曲をパフォーマンスしました。
There were times, I remember
Had to fight just to hold my head up
Those times when even my friends
Tried to make a fool of me
There were things that my heart attacked
That they just couldn't see
Some said, "I was hopeless
Mind tangled in the night"
Strong hearts just keep goin'
That is why I'm still standing here today
Come together, raise up your voices
This time my song of love and life won't go away
I'll sing forever here in the sunshine
I've lived to see the sun break through the storm
I'm so glad, I'm standing here today
If your lost in your troubles
And the world just seems to forget you
If you remember sunshine
Even on your darkest day
Just follow what your heart says
And you will find the way
Some said "I was hopeless
Mind tangled in the night"
Strong hearts just keep goin'
That is why I'm still standing here today
Come together, raise up your voices
This time my song of love and life won't go away
I'll sing forever here in the sunshine
I've lived to see the sun break through the storm
I'm so glad, I'm standing here today
Come together, raise up your voices
This time my song of love and life it won't go away
I'll sing forever here in the sunshine
I've lived to see the sun break through the storm
I'm so glad, I'm standing here today
I've lived to see the sun break through the dawn
And I'm so glad I'm standing here today
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そんな時もあった 覚えているよ
頭を上げるためだけに戦わなければならなかった
友人でさえも
僕をバカにしようとしたあの頃
自分の心で立ち向かったものもあったよ
彼らには見えなかったのさ
「絶望的だ」と言われたこともあった
夜に囚われた心なんだと
強い心はただ進み続けるんだ
だからこそ今もこうしてここに立っている
みんなで声を合わせよう
今度こそ、僕の愛と命の歌は消えない
永遠にここで歌い続けよう、陽の光の中で
嵐の中から日がさしてくるのを生きて見ることができたんだ
僕はこうしてここに立っていることが嬉しい
もし悩みの中で道を失い
世界が君を忘れたように感じたとしても
どんな暗い日でも陽の光を覚えていれば
心の声に従えば
きっと君にも道が見つかるはずさ (拙訳)
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彼のこのパフォーマンスを観て感動したのがジェニファー・ウォーンズ。1977年にシングル「星影の散歩道(Right Time of the Night)」が大ヒット(全米6位)しています。
その後、彼女は映画『ノーマ・レイ』(1979年)で使われた「流れのままに(It Goes Like It Goes)」でオスカーを受賞しています。
「愛と青春の旅立ち」の主題歌の話もまず彼女に来ました。映画完成後に宣伝用として急遽主題歌を作ることになり、監督のテイラー・ハックフォードが歌手の選定を依頼した人物がクライアントだったということで、彼女が推薦されたんですね。しかし、ハックフォードは映画の内容に対して彼女の歌声は優しすぎるということで懸念を示し、そこで彼女がグラミーを観て感銘を受けたジョー・コッカーとデュエットするというアイディアを提案したところそれが採用された、そういった流れだったようです。
ちなみに、作曲はフィル・スペクター作品のアレンジャーとしても知られ、ローリングストーンズやニール・ヤングの作品にも参加していたジャック・ニッチェなんですね。彼と、後に彼の妻になるネイティヴ・アメリカンの血を引くフォーク・シンガー、バフィー・セントメリーの共作になっています。
ちなみに、コッカーがこの作品の依頼を受けた理由は、歌詞に惹かれたからだとWikipediaに記載されていましたが、自分に手を差し伸べてきたウィル・ジェニングスの歌詞だったから引き受けたということもきっとあったんじゃないかと思います(コッカーはこの曲の直前にリリースされた自身のアルバム「Sheffield Steel」で、やはりジェニングスが歌詞を書いたスティーヴ・ウィンウッドの「Talking Back To The Night」をカバーしています)。
この曲の歌詞についてジェニングスはこう語っています。
「僕は労働者階級の人間なので、映画に出てくる人たちは僕の仲間だ。山というイメージは、頂点を目指すことを表している。人々がよく勘違いするのですが、歌詞は 'Where eagles cry, on a mountain high' で、'Where eagles fly' ではない。鷲の鳴き声を聞いたことがあるなら、その力強さと美しさ、そして野生の自由さを理解できるではずだ。“All I know is the way I feel...” については、人生でどうすればいいか分からないときには、自分の気持ちに従うしかなくて…迷ったときには、自分の本能と情熱だけが導いてくれるんだ」(Songfacts)
最後はゴスペル・デュオ、ビービー&シーシー・ワイナンズのカバー(1984年)を。この曲がゴスペル・フィーリングを持っていたことを強く感じることができます。
