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「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ(Make You Feel My Love)」ボブ・ディラン(Bob Dylan)(1997)

 おはようございます。今日はボブ・ディラン。「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ(Make You Feel My Love)」です。

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When the rain is blowing in your face
And the whole world is on your case
I could offer a warm embrace
To make you feel my love

When evening shadows and the stars appear
And there is no one there to dry your tears
I could hold you for a million years
To make you feel my love

I know you haven't made your mind up yet
But I would never do you wrong
I've known it from the moment that we met
No doubt in my mind where you belong

I'd go hungry, I'd go black and blue
I'd go crawling down the avenue
And oh, there's nothing that I wouldn't do
To make you feel my love

The storms are raging on the rolling sea
And on the highway of regret
The winds of change are blowing wild and free
You ain't seen nothing like me yet

I could make you happy, make your dreams come true
Nothing that I wouldn't do
Go to the ends of the earth for you
To make you feel my love

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あなたの顔に雨が吹きつけけて
世界中があなたを責めても
僕は温かく抱きしめてあげるよ
僕の愛を感じてもらうために

夕闇が訪れ 星が現れて
誰もあなたの涙を拭いてくれない時は
百万年でも抱きしめてあげられる
僕の愛を感じてもらうために

あなたがまだ心を決めていないのはわかってる
だけど僕は決してあなたを傷つけない
二人出会った瞬間から分かっていた
疑いなく、あなたは僕といるべきだって

飢えたって、傷だらけになっても構わない
大通りだってはえずり回ろう
そうさ、やれないことなんて何もない
僕の愛を感じてもらえるなら

嵐は海の上で荒れ狂い
後悔のハイウェイでは
変化の風が激しく自由に吹いている
あなたには見えていないんだ 僕みたいには

あなたを幸せにして、夢を叶えることができる
僕にやれないことはない
あなたのためなら地の果てまでもいく
僕の愛を感じてもらうために  (拙訳)

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 この曲はボブ・ディランの1997年のアルバム『Time Out of Mind』に収録されて以降、約500人近いアーティストによってカバーされているという新たな”スタンダード・ソング”です。

 ボブ・ディランは自作について説明するタイプのアーティストではないですから、関係者の証言を拾ってみました。

「2010年7月号の『Mojo』誌で、テキサスのミュージシャン兼プロデューサーのオーガスト・マイヤーズが、この曲でオルガンを演奏したことについて語りました。「ボブは、彼がその気になればファンタスティックなピアノ奏者なんだ。この曲では彼が、『もし君とダグ(サー・ダグラス・クインテットの共同創設メンバー)がスタジオにいたら、どうする?』って聞いてきたんだ。それで僕は、『う〜ん、僕たちなら、2人のドラマーとか4人のギタリストとかは使わない。この曲はピアノで書いたの?ギターで?』って聞いたんだ。彼は『ピアノで書いた』って言った。それで僕は、『じゃあピアノを弾いて。僕はオルガンを弾くから。ベース、ドラム、ギターはそれぞれ1人だけにしよう』って言ったんだ。それでその通りにやったんだよ。」(American Songwriter August 2, 2021)

 ボブ・ディラン自らピアノを弾いているんですね。彼が弾いたのは、プロデューサーのダニエル・ラノワが所有していたピアノだったそうです。

「僕は1920年代製で修復されたマスターピースであるスピネット・ピアノを持っているんだ。それとボブの演奏がすごく合っていたよ。ボブは本当に素晴らしいピアノ奏者だからね。そのピアノで、彼は轟くような音を響かせていたよ。」(American Songwriter August 2, 2021)

 スピネット・ピアノはアップライトで背丈が低い、クラシックなデザインのピアノですね(古いピアノだから当然ですね、、)。

 また、ダニエル・ラノワはレコーディングについてこう語っています。

「ほぼそのままの形で、ライブボーカルで録音されました。それは、そうすれば自然に生まれた瞬間をそのまま捉えられることができるということを思い出させてくれました」 (The Gurdian 31 Jan 2023)

 実際この曲のレコーディングは2テイクしか録らなかったそうです。

 僕はこの曲をビリー・ジョエルのカバーで先に知ったのですが、実は一番最初に発売されたのがビリーのヴァージョンだったんです。わずか1ヶ月先行でしたが。

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 ビリー・ジョエルはその頃ベスト盤「Greatest Hits Volume III」の準備をしていたタイミングで、レコード会社側が新曲を入れた方がラジオもかけてくれるし、宣伝になると考えたんですね。しかし、ビリーはその頃クラシックの曲を書くモードになっていて、ロックの新曲を書くのが難しかったそうです。そこで担当者が同じレーベルのボブ・ディラン側に相談したところ、彼がニューアルバム用にレコーディングしていたこの曲のデモを提供されたといいます。

 そういう経緯ですから、ボブ・ディランがビリー用にこの曲を選んだ理由には、ビリー・ジョエルが歌うことがイメージしやすい、特にピアノの曲だったというのが大きかったんだろうと僕は推測します。ビリーは人気TV番組に出演した際に、”この曲を初めて聴いたときに、腕の毛が逆立った”と語っています。それほど感動したんですね。

 ちなみに、ビリーのカバーはタイトルが「To Make You Feel Love」とToがついていますが、発売前の音源がビリーに渡った段階のタイトルがそうだったのかもしれませんね(あくまでも推測ですが)。

 その翌年にはガース・ブルックス、そして彼の奥さんのトリーシャ・イヤウッドのカバーが映画「微笑みをもう一度(Hope Floats)」のサントラに収録されて話題になり、ガースのヴァージョンはグラミー賞にノミネートされています。

 そして、21世紀に入りこの曲の認知度を若い層も含めいっそう広める役割をになったのがアデルのカバーでした。2008年、世界中で大ヒットした彼女のデビュー・アルバム「19」に収められ、シングルとしても全英4位のヒットになっています。この曲を彼女の歌で認知している人がきっと一番多いと思います。

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 彼女は「19」にこの曲を入れたことについてこう語っています。

「短い時間で9曲を書いたんですが、それはすべて私が当時体験していたひどい人間関係についての曲でした。でも、その曲たちでは本当に感じていたことをうまく表現できなかったんです。自分を抑えていたわけではなく、ただうまく表現できなかったんです。私は苦い気持ちでいらだっていて、そんな時マネージャーがボブ・ディランの『Make You Feel My Love』を聞かせてくれました。

 歌詞がただ本当に素晴らしくて、私が自分の曲で言おうとしていたことをまさに言い表していました。誰かと一緒にいられなかったことを後悔する曲で、とても美しいんです。自分のアルバムで一番のお気に入りがカバー曲だというのはおかしなことですが、アルバムに入れないわけにはいかなかったんです。私は普段はディランのファンではないんですけど」       (YorkshireLive 13 JUL 2013)

 このブログで以前取り上げた「チェイシング・ペイヴメンツ」も当時の彼氏とのひどいトラブルが元になっていた曲でした。彼女にとってこの曲は、解毒剤というか救済の役割があったのかもしれませんね。

 この曲の特に歌詞には聴く人を救済する力があると思うのですが、アルバム制作に煮詰まっていたアデルにしろ、新曲が書けなかったビリー・ジョエルにしても、現実的な面でも人を助けているというのはすごく興味深いことで、この曲はもともとそういう役割を持って生まれたのかもしれません。だからこそ、たくさんのアーティストがカバーしたくなるのではないでしょうか。

 最後はディランのライヴ・ヴァージョンを。”ブートレッグ第17集『断章~タイム・アウト・オブ・マインド・セッションズ(1996-1997)』に収録されていた、1998年のロサンゼルス公演の音源です。ライヴではやっぱりピアノは弾かないんですね。。。

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