おはようございます。今日はホイットニー(Whitney)の「Giving Up」を。
Waiting for the morning sun
Are you coming home, my love?
Tears are falling one by one
I can feel you giving up
Giving up Giving up
Up
Though we started losing touch
I've been hangin' on because
You're the only one I love
Even when you're giving up
Giving up Giving up Giving up
Up
Giving up Giving up Giving up Giving up
Up
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朝日を待っている
君は帰ってくるの、マイ・ラヴ
涙がひとしずく、ひとしずく落ちてくる
君は僕らのことをあきらめてしまったと感じる
あきらめてしまった、あきらめてしまった
僕らが疎遠になりはじめたとしても
僕はあきらめていない だって
君は僕の愛するただ一人の人
たとえ、君が投げ出したとしても
投げ出しても 投げ出しても 投げ出しても (拙訳)
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アメリカに”昔のキリンジ”みたいなグループがいる、と知人から教えてもらったのがこのホイットニーでした。
ホイットニーは、2015年に結成されたシカゴ出身のアメリカのバンドで、メンバーはマックス・カケイセック(Gt)とジュリアン・アーリック(Vo/Dr)の二人。
彼らはともに”スミス・ウエスタンズ”というバンドに参加したことで知り合い、バンドが活動停止したのちに、二人で音楽活動をスタートさせました。(ジュリアンはその とき、”スミス・ウエスタン”ではなく、”アンノウン・モータル・オーケストラ(Unknown Mortal Orchestra)”というグループのメンバーでした)
彼らがユニークなのは”ホイットニー”はバンド名ではなく、二人が創造した”架空のソングライター”の名前だということです。
ある晩、携帯電話をチェックして、非凡で性別を問わない名前を探して見つけだしたのが”ホイットニー”でした。(また、これは偶然だったそうですが、ジュリアンのファースト・キッスの相手と同じ名前でした)。そして、架空の作家”ホイットニー”が残した”古典作品”のイメージで曲を書きはじめたといいます。1年以上の期間を、曲作りと古くからの知り合いのミュージシャンたちを集めたデモ作りに費やしたあと、ファースト・アルバム『Light Upon the Lake』を制作し、2016年にリリースします。
アルバムからのシングル「NO WOMAN」。当初は2人組じゃなく、サポートメンバー含めての7人組のバンドという形態だったようです。
フォーク、カントリーのスタイルでありながら、そこにグルーヴィーな高揚感が加わっているのが彼らの特徴です。やはり、カーティス・メイフィールドなどのシカゴ・ソウルを生んだ土地だからでしょうか。彼らのレトロでありながら新鮮で高揚感のあるフォーク・ロック・サウンドは世界中から注目を集め、各地をツアーで回る日々を彼らは過ごします。そして、次のアルバムを作るにあたって、大きな選択肢があったそうです。国の政治的な分断の中で、それを正面から取り上げるか、それとも温かいニュアンスのある音楽を提供するか。
"これは意図的なものなんだ。僕たちは、われを忘れるようなものを作りたかった。世界は完全に混乱しているように見えたし、僕たちは表立ってそれについて書くこともできるし......あるいは、それから逃れて、いま起こっているひどいことをすべて忘れるような、ある種の慰めとなるようなものを作ることもできたんだ」(THE PRESS DEMOCRAT October 16, 2019)
しかし、サウンドはファーストのような楽観的で高揚感のあるものでありながら、歌詞の世界はより内面的に、悲しみや恐怖といったものにアプローチしています。そうして出来上がったセカンド・アルバム『Forever Turned Around』の1曲めでシングルにもなっていたのがこの「Giving Up」です。
この「まいにちポップス」でとりあげている楽曲も、訳してみるとけっこう”悲しい”歌詞だったという例は少なくありません。また、悲しい歌詞と高揚感のあるメロディやサウンドと不思議な調和がとれたときにだけ現れるような、特別な味わいがあるのもまた確かです。
また、彼らはカバーもやっていて、尊敬するアラン・トゥーサンの「サザン・ナイト」もとりあげて、昨年2020年にリリースされたアルバム「Candid」はカバー・アルバムでした。最後はそのアルバムから、みなさんよくご存知の「カントリー・ロード(Take MeHome, Country Roads)」を。 シンガー・ソングライター、ケイティ・クラッチフィールドのプロジェクト”Waxahatchee(ワクサハッチー)”をフィーチャーしています。
