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「ペグ(Peg)」スティーリー・ダン(Steely Dan)(1977)

 おはようございます。今日もスティーリー・ダンを。曲は「ペグ」。日本では最初「麗しのペグ」という邦題がついていました。


Peg

I've seen your picture
Your name in lights above it
This is your big debut
It's like a dream come true
So won't you smile for the camera
I know they're gonna love it, Peg

I like your pin shot
I keep it with your letter
Done up in blueprint blue
It sure looks good on you
And when you smile for the camera
I know I'll love you better
Peg
It will come back to you
Peg
It will come back to you
Then the shutter falls
You see it all in 3-D
It's your favorite foreign movie

I like your pin shot
I keep it with your letter
Done up in blueprint blue
It sure looks good on you
And when you smile for the camera
I know I'll love you better
Peg
It will come back to you
Peg
It will come back to you
Then the shutter falls
You see it all in 3-D
It's your favorite foreign movie
Peg
It will come back to you
Peg
It will come back to you
Then the shutter falls
You see it all in 3-D
It's your favorite foreign movie

Peg
It will come back to you
Peg
It will come back to you
Then the shutter falls
You see it all in 3-D
It's your favorite foreign movie、、、

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君の写真を見たよ
その上に君の名前がライトに照らされていた
これは君の大きなデビューなんだ
夢が叶ったんだね
だからカメラに向かって微笑まなくちゃ
みんな夢中になるはずさ

君のピンナップ写真は好きさ
君の写真と一緒にとってあるよ
ブルー・プリントの青をまとって
よく似合っているよ
それで君がカメラに向かって微笑めば
オレは君をもっと好きになっちまうさ

ペグ  それは君のもとに戻ってくるさ
ペグ  君のもとに戻ってくるさ
そして、シャッターが降ろされて
全部3-Dで見えるんだ
それは、君のお気に入りの外国映画みたいに

君のピンナップ写真は好きさ
君の写真と一緒にとってあるよ
ブルー・プリントの青をまとって
よく似合っているよ
それで君がカメラに向かって微笑めば
オレは君をもっと好きになっちまうさ

ペグ  それは君のもとに戻ってくるさ
ペグ  君のもとに戻ってくるさ
そして、シャッターが降ろされて
全部3-Dで見えるんだ
それは、君のお気に入りの外国映画みたいに ” (拙訳)

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スティーリー・ダン「ペグ(Peg)」ヤマハぷりんと楽譜

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「ペグ」はスティーリー・ダンの代表作「彩(エイジャ)」からのファースト・シングルで、全米11位のヒットになりました

 女優デビューを飾った女性に対しての気持ちを歌ったものですが、「ペグ」って誰なんでしょう?

 スティーリー・ダンは特にマニアックなファンが多いですから、いろいろな推測が飛び交い、その中でペグ・エントウィスルという女優が有力な説の一つでした。彼女は1932年にハリウッドにある有名な<ハリウッド・サイン>の上から投身自殺したことで有名になった人なのだそうです。

 2000年に彼らのファンがネットでQ&Aをする機会があって、あるファンがこのことを直接メンバーに質問しました。それに対する答えは以下のようなものでした。

「『ペグ』は確かに実在の人物についての歌でした。しかし、その人物はあきらかにペグ・エントウィッスルほどリアルで説得力がありませんでした。だから今は彼女の歌ということになっています。」

 歌のモデルは元々はペグ・エントウィッスル以外の人でしたが、彼女ほどのインパクトがなかったため、ペグ・エントウィッスル説がいつの間にか定着してしまった、ということですね。

 ドナルド・フェイゲンウォルター・ベッカーは”歌詞はあくまでも聴く人の主観で判断するもの”として、歌詞の詳細の説明をしないというポリシーがあるそうですので、本当のモデルは確かめることは無理なのかもしれません。

 ただ、他にファンの間で有力な他の説には、ブルー・プリントはポルノをイメージさせるものなのでポルノ女優ではないか?というものもあります。(実際”アント・ペグ”というニックネームの女優さんがいるそうです)実際彼女たちもファンに向けて、”写真入りの手紙”を送ったりしていたそうですし。主人公は、彼女のボーイフレンドでも知り合いでもなくてただのファン、だという。

 昨日このブログで登場した「ヘイ・ナインティーン」について、ドナルド・フェイゲは自らの作詞のスタンスを、”アングルを変え、男女の関係の性質もちょっと変えて、揶揄する”と語っていましたが、この説はそれにもぴったり合っているように僕には思えます。

 さて、この曲の演奏についてですが、「ヘイ・ナインティーン」と同じ、リック・マロッタ(ドラムス)とチャック・レイニー(ベース)のコンビがグルーヴを作っています。

 ただし、リック・マロッタのドラムは「ヘイ・ナインティーン」では開発されたてのドラム・マシーン”ウェンデル”にとりこまれてから使われたものですが、「ペグ」では彼のプレイが100%で、しかも百戦錬磨のスーパー・ドラマーの彼をして、この曲が自分史上最高の演奏のひとつだと語っています。

 そして、これまたスーパー・ドラマーのジェフ・ポーカロが、この曲のドラムをすごく気に入ったためテープ・ループにして車を走らせながら何時間も聴き続けた、なんてエピソードもあるそうです。

 また、この曲のギター・ソロに何人ものギタリストが挑んだという逸話がファンには有名です。

 ウォルター・ベッカー本人も弾いたそうですが、ラリー・カールトン、エリオット・ランドール、リック・デリンジャー、ロベン・フォード、、凄腕ギタリストたちが7人ほどトライし、なんとかメンバーが満足できるプレイをしたのが、最後の頼みの綱だったジェイ・グレイドンでした。しかし、ジェイもOKが出るまで6時間も弾かされたそうです、、。

 ギタリストたちは誰のテイクが使われたかは知らされず、リック・デリンジャーは発売日にレコードを買いに行って聴いてみたら自分のギターじゃなかったのでびっくりし、ジェイ・グレイドンはラジオではじめて自分のテイクが使われたことを知ったそうです。

 演奏をボツにされた一人であるラリー・カールトンは、この曲が気にいっていたようで、自分の曲で「ペグ」の冒頭のコードをメンバーの許可をもらって流用しています。

 それが、彼の代表曲でジャズ・フュージョン・ブームの時代の定番でもあった「Room 335」でした。


Larry Carlton - Room 335

 そして、「ペグ」の印象的なコーラスの声はマイケル・マクドナルドドゥービー・ブラザーズとして「ホワット・ア・フール・ビリーヴス」で大ブレイクする直前のタイミングですね。彼は1974年頃スティーリー・ダンのツアー・メンバーだったことがあり、レコーディングにも参加していました。

 これも当初、有名なシンガーがコーラスを入れたそうですが、ドナルドとウォルターが気に入らず、マイケルになったのだそうです。

 音楽的には非常に高度で、凄腕スタジオ・ミュージシャンの技量を最大限引き出しながら、聴き手にとっては心地よい作品へと落とし込んでゆくという、この時代のAORやジャズ・フュージョンの”結晶”と言えるのがこの「ペグ」なのかもしれません。

 アルバム「彩(エイジャ)」からもう1曲「ディーコン・ブルース」(全米19位)を


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 スティーリー・ダンの影響を受けたアーティストたち

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スティーリー・ダン「ペグ(Peg)」ヤマハぷりんと楽譜




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