おはようございます。今日は”雨のポップ・ソング”の横綱クラスの大定番「悲しき雨音」です。
Listen to the rhythm of the falling rain
Telling me just what a fool I've been
I wish that it would go and let me cry in vain
And let me be alone again
The only girl I care about has gone away
Looking for a brand-new start
But little does she know that when she left that day
Along with her, she took my heart
Rain please tell me now does that seem fair
For her to steal my heart away when she don't care?
I can't love another when my heart's somewhere far away
The only girl I care about has gone away
Looking for a brand-new start
But little does she know that when she left that day
Along with her, she took my heart
Rain won't you tell her that I love her so
Please ask the sun to set her heart aglow
Rain in her heart and let the love we knew start to grow
Listen to the rhythm of the falling rain
Telling me just what a fool I've been
I wish that it would go and let me cry in vain
And let me be alone again
Oh, listen to the falling rain
Pitter-patter, pitter-patter
Oh, oh, oh, listen to the falling rain
Pitter-patter, pitter-patter
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降りしきる雨のリズムに耳をすますと
僕がなんて馬鹿だったのか教えてくれる
雨が過ぎ去って
僕をただ空しく泣かせてくれることを願ってるんだ
またひとりにしてくれることを
僕が想っていたたったひとり女の子は
行ってしまったんだ 新しい人生を始めるために
だけど彼女は知るはずもない 旅立ったあの日に
僕の心まで一緒に持って行ってしまったことを
雨よ教えてほしい これってフェアなことなの?彼女にとって
気にもかけてないのに、僕の心を奪ってしまったなんて
僕の心はどこか遠くに行ってしまったのに
他の誰かを愛せはしない
僕が想っていたたったひとり女の子は
行ってしまったんだ 新しい人生を始めるために
だけど彼女は知るはずもない 旅立ったあの日に
僕の心まで一緒に持って行ってしまったことを
雨よ 彼女に伝えてくれないか 僕がこんなに愛していることを
太陽に彼女の心を照らすようにどうか頼んでほしい
雨が彼女の心に降ることで 僕たちの愛が育っていくように
降りしきる雨のリズムに耳をすますと
僕がなんて馬鹿だったのかわかるんだ
雨が過ぎ去って
僕をただ空しく泣かせてくれることを願ってるんだ
またひとりにしてくれることを
降り注ぐ雨の音に耳をすませて
ぽつぽつ ぱらぱら(piter pater piter pater)
降り注ぐ雨の音に耳をすませて
ぽつぽつ ぱらぱら (拙訳)
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雨が降る音を表す擬音は英語では、piter paterっていうんですね。
さて、このブログで時おり引用していますが、アメリカの著作権団体BMIが発表した20世紀で最も演奏され放送された曲ベスト100で、この「悲しき雨音」は9位に入っています。リアルタイムのヒットチャートでは1963年に全米3位、1位ではなかったんですね。とにかく、雨の歌などという”しばり”も必要のない、アメリカン・ポップスの頂点の1曲になっているわけです。
この曲を歌っているザ・カスケーズはこの曲以外ヒットのない、まさに<一発屋>です。そこそこのヒットすらありません(1969年の「May Be Tha Rain Will Fall」の61位が最高です)。
ポップ・ミュージックの歴史で”一発屋”は数知れないほどいますが、”インパクト”や”つかみ”の強い曲を歌ったアーティストが多く、スタンダード曲になって長きにわたって広く大衆に愛された曲1曲だけ残したアーティストは数少ないと思います。
さて、ザ・カスケーズはアメリカ海軍の工作船”ジェイソンAR-8"の乗組員をベースに結成されました。
ちなみに、「悲しき雨音」を作ったメンバーのジョン・ガモーによると、この曲の歌詞は"ジェイソンAR-8"でサンディエゴから日本(佐世保)に向かう途中の見張り番の時に激しく雨の降る太平洋を見つめて思いついたのだそうです。
おだやかな曲調からは想像のつかないシチュエーションですね。
そして、この曲がスタンダードになったのは、ただ単に曲が良かっただけじゃなく、その影でちゃんとアメリカン・ポップスの”重要人物”がいい仕事をしていたからだと僕は思っています。
まず、アレンジャーのペリー・ボトキン・ジュニア。日本のポップス・マニアには「悲しき雨音」がヒットした同じ年(1963年)にヒットしたロビン・ワードの「ワンダフル・サマー」という曲で知られています。
他にもハーパーズ・ビザール、レターメン、二ルソンの傑作アルバム「パンディモニアム・シャドウ・ショウ」(うち2曲)など数多くアレンジを手がけています。
個人的に注目したいのは彼がフィル・スペクターと仕事をしていること。ライチャス・ブラザースの「引き潮(Ebb Tide)」、チェックメイツ・リミテッドの「ブラック・パール」などが彼のアレンジだと言われています。
THE RIGHTEOUS BROTHERS - EBB TIDE 1965
「悲しき雨音」はフィル・スペクター・サウンドを生み出した”ゴールド・スター・スタジオ”でレコーディングされたそうです。
エンジニアはスタジオのオーナーの一人で、フィルが在籍していたテディ・ベアーズを手がけたスタン・ロス。
そして、演奏者には”レッキング・クルー”のハル・ブレイン、キャロル・ケイ、グレン・キャンベルの名前があります。
フィル・スペクターが自身のレーベル”フィレス”を立ち上げたのが、「悲しき雨音」が録音されたのと同じ1962年です。フィル・スペクターが”ウォール・オブ・サウンド”をまさに作り上げようとし始めたのと同じ時期、同じ場所で、しかも、かなり重なるメンツで作られたのが「悲しき雨音」だったわけです。
最後にカバー・ヴァージョンを。
フランスではシルヴィー・バルタンがいち早く(1963年)にカバーしてNO.1ヒットになりました。
Sylvie Vartan En Écoutant la Pluie Rhythm of The Rain
1990年にはアメリカでダン・フォーゲルバーグ(僕がこの曲を聴くときはだいたい彼のヴァージョンです)が、イギリスでジェイソン・ドノヴァンがカバーしてそれぞれスマッシュ・ヒットを記録しています。
Dan Fogelberg - Rhythm Of The Rain
Jason Donovan - Rhythm Of The Rain - Official Video
- アーティスト:ザ・カスケーズ
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- アーティスト:シルヴィ・バルタン
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