12 月 30 日から 1 月 3 日にかけて、なんと四泊五日もの旅程で雨夫さんの生家に長逗留してきました。平素野放図に暮らしている我々には、親とはいえ人様の家に四泊五日もするのはきついものがあります。また、普段離れて暮らしている二人組に五日もの間ころがりこまれるのは正直なところ、いくら親子といえど、めんどうな営みだったのではないでしょうか。
全員、まんべんなく大変だったと思います。
おつかれさまでした。
さいわい、特に正面衝突することもなく、ただ、音楽性の違いは隠しきれず、本日穏やかに解散に至り、今、じぶんちで疲労と解放感をかみしめています。
ところで、両親の家には、両親を振り回すお猫さまが暮らしていらっしゃいます。
このお猫さま、保護するときになにか失敗してしまったらしく、人間を信用しません。触れるどころか、近づくことすら許しません。それでいながら、人間を思い通りに使役します。「この窓を開けろ」「開けたら私の動線から移動せよ」「私がベランダに出たら窓を閉め、決してこちらを見るな」「しかし、私が窓の前に立ったときはすかさず窓を開け、私を中に入れよ」「その際は、私の動線上に立ってはならぬ」……。
一度でいい、なでさせてほしい。
そんな希望をもっています。いっしょに寝たいとか、膝にのってほしいとか、そんな高望みはしておりません。「なでれ」と言ってくれないか。それが無理なら、そばにいてみてくれないか。
そんなお猫さまとの攻防を公開します。
12 月 30 日 午後 10 時

この日、四カ月ぶりに会う私を、お猫さまは初対面の相手を見る目で見、決して警戒を怠りませんでした。
12 月 31 日 午前 10 時

見ることすら許されない、そんな雰囲気です。
12 月 31 日 午後 8 時

怪しい者を見る目です。
1 月 1 日 午後 9 時

ベランダに出たがる猫に、人間は「寒いからよせ」と言い、なかなか窓を開けようとしません。その人間に対して「鈍いなあ。窓開けろって言ってるのに」と呆れながらじっと視線を送り、窓を開けることを強要してきます。しょうがないので窓を開け申し上げると、決して後ろを振り返ることなく、ぴゅっと外へ出てしまう姿が切なかったです。
1 月 2 日 午後 7 時ごろ
前日同様、寒かったので人間はなかなか窓を開けようとしません。

人間が窓を開けないので、「もしかして、開いているのかな?」と確かめに行くお猫さま。

しかし、窓はやはり開いていないので、人間に「開けよ」と命令しなければなりません。

それでこの後しぶしぶ窓を開けてやりまして。でもお猫さまは寒いからすぐ戻ってきまして。そんな風に猫の言いなりになっているうちに終わった年末年始でした。
猫の警戒は解けませんでしたが、これでも五年くらい前に比べると全然ましな方で、数日滞在している間、一度も姿を見せなかったこともあったほどなのです。家猫なのに、視界にはいるかどうかは運次第。レア猫。不思議な猫です。名前はミケーネ。三毛猫だから。
🐈 おわり 🐈