まず、横浜情報文化センターに行きます。


目指すはビルの二階、カフェ・ドゥ・ラ・プレスです。



横浜情報文化センターは旧横浜商工奨励館(1929 年竣工)を低層部として部分保存し、現在は日本新聞博物館、放送ライブラリーなどを中核に稼働中です。その二階にこのすてきなカフェがあります。横浜らしい落ち着きと華やかさがあって、座っているだけでうれしいです。軽食もケーキもどれもおいしそうですが、この日はカフェをいただきました。

メニューによりますと、パリの裁判官たちはオレンジリキュールを気付けの一杯としてよく飲んでいたのだそうです。ふむ。もうすこしくわしく調べようと無防備にネット検索をすると、時節柄、マリーヌ・ル・ペンに有罪判決が出たことがぱっと並び、「ああ、どこもたいへんだ……しかし、たいへんななかでもフランスや韓国は司法が機能していてうらやましい……」とどきどきしてしまうので、それ以上掘れませんでした。
とにかく、濃いコーヒーにコアントローで元気いっぱいになりました。

この建物のすぐそばに、キングの塔をもつ神奈川県庁舎(1928 年竣工)があります。

いつもなら外観を見ただけで満足してしまうところを、この日は屋上に行ってみることにしました。







この屋上からクイーンの塔が見えます。

通りの向こうに、ジャックの塔も見えます。

「殺人偏差値 70」「特命おばさん検事!」などのドラマにも登場しているのだとか。

サスペンスもので使われるのですね。

こちらは 1931 年頃竣工と見られる元英国領事館。現在は横浜開港資料館として公開されています。


日米和親条約締結の地なんですね。

さきほど県庁舎の屋上から見た横浜市開港記念会館、ジャックの塔を今度は路上から仰ぎ見てみます。

いつもなら通り過ぎるだけのところ、中も見学できるので、行ってみます。

1917 年竣工、1927 年再建の建物なんですね。

一階には講堂があります。


二階には広間があります。








キングの塔、ジャックの塔に続きまして、最後はクイーンの塔です。

横浜税関本関庁舎は五代目税関庁舎として 1934 年に竣工。1934 年建設当時の姿を保存しながら改修、増築を重ねているそうです。

中は近代的なオフィスで、展示資料室が公開されています。

知らぬうちに武器や麻薬の運び屋にされていることもあるので、みなさん、注意してね、とのことでした。ブランドの偽物の展示などもあり、たいへん勉強になりました。偽キティちゃんなどもおられました。
というわけでこの日は横浜三塔を見学しました。横浜を「見学者」の目で歩くのもまた新鮮で楽しかったです。横浜は 1923 年の関東大震災で大変な目に遭った上に、1945 年には空襲もあり、他の都市同様傷だらけです。それでもこうして古い建物がしっかりと根を張って生きているところを見ると元気が出ます。

横浜は近代建築の宝庫。まだまだたくさん残って、大事にされているので、これからも見て行くのが楽しみです。


🏠 おしまい 🏰