以下の内容はhttps://poolame.hatenablog.com/entry/2024/11/13/213537より取得しました。


丁寧な暮らし かつ おおまかな暮らし

おだやかな朝

 ヒトは、ある年齢をこえると、それなりに丁寧な暮らしをしないと死が身近になります。

 疲れているのに眠れないとか、くったくたになって寝たのに夜中に目が覚めるとか、目覚ましが鳴るちょっと前に目が覚めているとか、そういうことが起こるようになります。そうはならない人もいますが、なるときは、なります。それは、寝る体力が落ちるために起こる自然現象です。未経験の方はご存じないと思いますが、寝るにも体力がいります。体力がないせいで眠いのに、体力がないから寝入ることができない。そんなこんなが続くとますます疲れが取れず、日の出とともに「疲れた」と言うようになります。

 そのままではたいへんに困りますから、夜ぐっすり眠るために、夕方から安眠条件を丁寧に積み重ねていくのです。寝る時間から逆算して夕飯を食べる時間を決め、風呂に入る時間を決め、何らかのあったかい汁を飲み、うかつに厳しいことを考えるのはやめ、宇宙のことなどを思います。宇宙の果てを……。そこでこわいことを考えてはいけません。もちろん、ふとんは昼間、日に当てておき、日に当てられない場合でも風には当てておき、そうしてすべりこんだときは「おふとん、ふかふか……」と喜びが溢れる。そうまでして眠れない場合もあるが何もしないよりはいいのです。

 あとまあ、食べることにかんしても似たようなことが起きます。食べる体力を維持するには、体に優しいものを食べなくちゃいけません。たまにはコンビニの唐揚げをがぶーと行く豪快さもいいでしょう。でもたまのそんなお楽しみを味わうには、日頃、食べる時間や量、内容などそれなりに気を遣う必要があります。

あまり昼にたくさん食べると体力が奪われるのできのこスパゲティーなどを食します

 「と同時に」と言ったらいいか、「その一方で」と言うべきかよくわかりませんが、長い人生を歩んでいると、「丁寧」とは無関係な、特殊な作法が身についている分野も個々にあります。

 ありますでしょう?

 「自分だけがおいしい、説明するほどでもないごはん」とか「おいしくもまずくもないがなんとなく食べ続けているもの」とか。パジャマのゴムを替えるタイミングまたは替えずにどこまでいくか、明日着る服をどこにどのようにセットしておくかなど、細かく見ていけば人の営みはあまりに多様で、またいちいち言うほどのことでもないので人生を通じて人知れず熟成していきがちです。益田ミリは、まくらのカバーを洗って、乾かして、それを枕の上にそっと置いて、寝て、次の日またそれを洗うという暮らしをずっと続けているそうです。カバーに入れないんですね、枕を。洗うときにめんどくさいから。いっそ、すがすがしい。

 熟成されたおおまかな暮らし。

 そういうものは習慣化されていて無自覚なので、特に報告の機会もないと思うのですけど、できたら伺いたいものです。

 私は今、思い出せない。

 でも、何かをおおまかにしていると思う。だって、全部、なにもかも丁寧というわけにはいかないのですもの。

 ちなみに得意料理はありません。毎日違うものを食べています。生協の配達が週に一度あります。注文は一週間前だから、適当にします。一週間後の自分が何を食べたいかなんて想像がつきませんもの。その、適当に注文した食材を適当に組み合わせて適当につくります。切ってそのまま食べるか、切って火を通して食べるか、それくらいです。メニュー(脚本)を決めて、それから食材(キャスト)を決めるのではなく、キャストありきです。だから毎日毎日、違うものをつくって食べています。同じ条件がめぐってくることは原理的にありえないので、そのときたまたま「うっ、おいしい!」と思っても二度とつくれません。

 丁寧な暮らしとおおまかな暮らしのマリアージュ

 そんな毎日です。

夕方、テーブルの上を歩くぬるり鳥

風を感じるぬるり鳥

 あたし、寝るわ。

🌹 おやすみなさい 🌹




以上の内容はhttps://poolame.hatenablog.com/entry/2024/11/13/213537より取得しました。
このページはhttp://font.textar.tv/のウェブフォントを使用してます

不具合報告/要望等はこちらへお願いします。
モバイルやる夫Viewer Ver0.14