- 自助ってなんだろう?
- 自助という言葉を認識したのは…
- できることは自分でやる、できないことは周りを頼る
- Yellow Magic Orchestra
- YMO「以心電信」
- 音楽は生き残っていく
- 自助っていつからあるの?
- 自分を愛してみよう
自助ってなんだろう?
「自助」は自分で自分を助けること、他人の力に頼らず自分の力でやること、というような意味合い。
また、災害時には自助=自分の命(安全)は自分で守る、という意味で非常に重要とされている。

自助という言葉を認識したのは…
菅元総理が総理就任時、目指す社会像として「自助・共助・公助、そして絆」を掲げていた。
当時一部の人から、自助という言葉を掲げていることや、言葉の順序で自助という言葉がまず先にくることに※批判が出ていた。
(※言葉というよりも、政策や議員に対しての批判だったのかもしれません。また、私がどの党の誰を応援しているとかの政治的な話や、誰かの批判をするつもりもないです)
私はその時に初めて「自助」という言葉や、その意味をきちんと知ったように思う。
その上で、自助ってそんなに悪い言葉かな…?と、批判されていることを不思議に感じた。
また、自助と※自己責任という言葉が混同されることもあるようだけれど、意味を調べてみると私は、自助=自己責任ではないと思う。
(※しかし、自己責任も別の大変な問題と思います。世の中で自由や選択できることが増えた分、自己責任とされることも増えてきているとは感じる…特にお金、年金などの老後資金や社会保障、資産運用とか…)
できることは自分でやる、できないことは周りを頼る
自分を助ける、まずは自分でやってみるってそんなにおかしなことかな?と感じる。
やってみて、難しければ※他人や公的機関を頼る。
自分の力では到底無理と感じるなら、自助をすっ飛ばして、はじめから共助・公助を頼ってもいいのではと思う…そこは臨機応変に。
例えば何か新しい機械を使う時、まずは自分で調べたり、説明書やマニュアルを読み、それでも分からなかったら、他人に聞いたりお客様サポートに聞くという順序ではないかと思う。
逆に…例えば仕事で、自分の権限ではできないことは、まずは上に相談するだろう。
また、あまりにも自分の管轄外のことだったら、餅は餅屋で、担当者に引き継ぐと思う。
自助=周りを頼るな、ではないと思う。
できることは自分でやる、できないことは周りを頼る、でいいんじゃない?
(※別の重要な問題として、頼れない・頼ったところで助けてもらえない、そもそも対応してもらえない、環境や制度が整備されていない、受け手の状況が悪く対応できない、依頼が多すぎて対応しきれない、ということもあると思う)
(※「できないじゃなくて、やれ!」っていう根性論も、また別問題と思います…世の中には自分の努力だけじゃどうにもならないことが沢山ある)

Yellow Magic Orchestra
話は少し変わり。
Yellow Magic Orchestra(イエロー・マジック・オーケストラ )。
通称YMO(ワイ・エム・オー)。
1978年に結成された、細野晴臣さん・高橋幸宏さん・坂本龍一さんのバンド。
ジャンルはテクノポップ…なのかな。
私はYMOが好きなだけで、音楽ジャンルや音楽そのものには詳しくないから、ジャンルの深掘りはできない。
それでもジャンルを特定するのは難しいバンドだと思う。
ロック、ポップ、フュージョン、クラシック、アンビエント、民族音楽、ビートルズ、クラフトワーク、冨田勲さん、アジア、ニューヨーク、イギリス、フランス、インド、沖縄など…御三方のバックグラウンドや興味の影響なのか、その時に目指していた方向なのか…YMOからは様々な音が聴こえる。
有名どころの曲だと「ライディーン」と「君に、胸キュン。」は、かなり方向性が違っていて面白い。はじめて聴いた人は、本当に同じバンドが作ったの?とびっくりするだろう。
他にもソリッドステイトサヴァイヴァー、マッドピエロ、東風、体操、アブソリュートエゴダンス、ライオットインラゴス、カモフラージュ、ユーティー、パースペクティブ、キュー、ケイオスパニックなどなど…聴き比べたら、もう色とりどりでびっくりすると思う。
御三方それぞれが作曲されていたこともあるのだろうけど、こんなに多種多様な音楽の引き出しがあることが凄い。
鬼才天才の集まりだと思う。
YMO「以心電信」
そんなYMOが、1983年にリリースしたのが「以心電信」。
私は、リアルタイムでは聴けていない。
「以心電信 YOU'VE GOT TO HELP YOURSELF」
編曲:YMO
1983年の世界コミュニケーション年のテーマ曲。
幸宏さんのコメントでは、※ビートルズ的なアプローチで作った曲、※3人で作りました、とのこと。
(※ビートルズの影響については細野さん、坂本さんもコメントされてました)
(※YMOは、1人や2人(+英訳や英語作詞される方)など様々なパターンで曲作りをされていたため、3人は珍しかったのかもしれません。)
(※一時期、細野さんと坂本さんがぎくしゃくして、別々にスタジオに入って仕事をしていたこともあったそう。また、散開(解散)の少し前は、個人活動が多かったこともあり、3人で作ったと強調されたのかもしれません)
曲調や音、優しい言葉、そして幸宏さんの歌声から、明るく温かい穏やかな曲となっている。
しかし、この曲のテーマや、日本語部分の歌詞に込められた※本来の意味、英語部分の歌詞に込められた意味を知ると、メッセージ性の強い鋭い曲に思えてくる。
(※「7つのボタン」等の本来の意味や、和訳についてはネット上に沢山出ています。私も歌詞の意味を調べたり和訳して、この曲が自助をテーマとしていることを知りました)
細野さんは、当時アメリカで芽生えたばかりの「自助」という思想に関心を持っていたそう。
細野さんによると、幼児虐待などアメリカの社会現象の中で出てきた考え方で、子供たちに自分を助ける術を教育しなくちゃいけない、というようなもの。
そんな時に作られた「以心電信」。
自分自身を助けよう、※人を助けないで自分を助けろ(細野さん)、自分を愛さなきゃ人を救えないよ(幸宏さん)という、「自助」がテーマだったそう。
世界コミュニケーション年ということもあり、YMOがこの曲でテーマとした自助。切実で切羽詰まったものがあると感じる。
(※英語の歌詞部分から「世界がどのように回っているか見てごらん 自分自身を助けなければならない 世界がどのように回っているか見てごらん そうすれば誰かを助けることができる」という意と考えられ、人を助けること自体を否定しているわけではない)
(※しかし当時は、自分を愛すという言葉や、自分自身を助けようという考え方が、なかなか理解されなかったようです。理解されなかった相手がクライアントなのか、世間・大衆なのかは不明ですが…伝わらなかった、興味を持ってくれなかった(細野さん)、わかってもらうのにちょっと時間がかかった(幸宏さん)とコメントされてました)
音楽は生き残っていく
驚いたのは、細野さんがこの1983年頃から自助に注目されていたこと。
むしろ曲のリリースや世界コミュニケーション年がこの年なので、準備に入られたのはこれより前だと思われる。
昔よりも自助が多用されるようになった今の世の中。
細野さんは直感がずば抜けていて、先見の明、超能力があるような…
(※直感とひと言にするには語弊があるかもしれません。元々持つ力に加えて、バックグラウンドや、様々な経験や努力、勉強や修行を重ねたからこそ得た力なのかも…)
YMOは音や曲などの音楽面でも、それ以外の思想やファッション・ヘアスタイル(テクノカット)、コンセプトや方向性、感覚など様々な面で新しいことを追求して最先端、時代の一歩先を行っていたのかもしれない。
40年以上前の曲やライブなのに、今聴いても新しさを感じるし、未来感がある。ワクワクしたり、未知の雰囲気に少し怖さを感じることもある。
YMOの高橋幸宏さんと坂本龍一さんは、2023年に亡くなった。
音楽アワード「MUSIC AWARDS JAPAN」では、2025年のアワードの象徴的な存在「SYMBOL OF MUSIC AWARDS JAPAN 2025」として、YMOが選出。
選出の時、細野さんのコメントの一部で「YELLOW MAGIC ORCHESTRAっていうのはまだ生きてる」「音楽っていうのは生き残っていく」という言葉があった。
お二人が亡くなって、なんとも言えない気持ちになっていた…家族や友人ではなくファンだから、どういう気持ちでいたらいいのか、どういう表現をしたらいいのかわからないけど…
でも、細野さんのコメントを読んで、これからもずっとお二人の音楽を聴くことができるんだなぁと…じんわりと温かい気持ちになった。
音楽の他にも、映画や芸術、本、機械、料理など…作者が亡くなっても永遠に生き続けていくものって沢山あるのかもしれない。

自助っていつからあるの?
自助について書くにあたり、ネット上で自助について少し調べてみたところ…
日本では古くは、上杉鷹山(1751年~1822年頃とされている、江戸時代中期の大名。米沢藩9代藩主)が掲げた「三助の思想」のうちのひとつが自助だったとされている。
また、英国のサミュエル=スマイルズの「Self Help」(自助論、1859年頃に出版)を、中村正直が翻訳。日本では「西国立志編」として、明治初期(1871年頃とされている)に出版。序文の「天は自ら助くるものを助く」が有名。
その後、日本で自助という言葉が多く使用されるようになったのは、
社会福祉の分野では、1970年代〜とも、1980年代とも…社会保障の分野では、1970年代〜とも、1980年代〜とも、1990年代〜とも…災害・防災の分野では1990年代〜とも、2000年代〜ともされていて…
いつからある言葉なのか、いつから多用されるようになったのかは、はっきりと分からなかったが意外と早くからある言葉なんだなと思った。
私は、菅元総理の言葉やYMOの曲以外で、自助にはあまり馴染みがないと思っていた。
けれど、幼い頃から防災や防犯として「自分の身は自分で守ろう」と教えられてきたことも、実は自助だったのかもしれない。
どの分野で使われるかによって、多少意味合いは変わってくると感じた。
自分のことは自分でやる、自分を愛する、自分のために行動する…どれも自助だけど…やっぱりYMOの言葉が素敵だね。
自分を愛してみよう
自分のためにも、自助は大事だと思う。
自分の心身が整っていないと、人を助けるどころじゃない。自分の生活や仕事ができない、生きていけない。
自助のその先で、誰かを助けることができるかもしれない。
まずは、自分を愛してみよう。
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以心電信はこちらのアルバムに収録されています。三宅裕司さん率いるS.E.T.とのコラボレーションコントも収録。曲では、シースルーとパースペクティブが好きです。なんとなく切なくなるような。
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YMOの人気を爆発させ、テクノブームを巻き起こした1枚ではないでしょうか。アルバムタイトル曲の他、あのライディーンやテクノポリス、ビハインド・ザ・マスクも収録されてます。当時の勢いや熱中を感じます。 |
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このアルバムは、当時のYMOのイメージを覆すような内容だったそうです。ダークな印象ですが、キュー、カムフラージュ、ユーティーなど好きな曲ばかりです。
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