以下の内容はhttps://polar-vineyard.hatenablog.com/より取得しました。


【2937】Chateau Griviere Medoc 2016

 
ブルジョワ級 シャトー グリヴィエール 2016
 
このワインは、以前に2015と対峙したことのあるボルドーはメドックでつくられたとされるブルジョワ級のワイン。前回の記録によれば、メルローが主体のなめらか系だった様子。2016もボルドーは良いヴィンテージだったはずなので、良い勝負をしてくれるんじゃないかと期待しての登板。
 
まず抜栓。いいコルクですね、そして少し香料の気配すら漂う実に良い香りがコルクからする。見た目は当然、暗くて濃い赤ワイン。だってボルドーだもんね、当然でしょう。香りは、少しピーマンを帯びつつもおしるこみたいな甘い香りを伴う、うまそうなやつ。あと鉛筆みたいな、カベルネ・ソーヴィニョン寄りの香りもちょっとブレンドされていて、ここもボルドーらしさはかなりある。
 
口をつけた第一印象は、あまり甘味が強くない、鉛筆みたいな雰囲気の強いドライな雰囲気。シュッとしていて背筋が伸びるような雰囲気だ。タンニンはうるさくなく、やわらかで、スースーとした雰囲気と落ち着きがあり、ボルドーの赤ワインでお手頃価格品のものにあって欲しい鎮静効果がある。けれども飲み進めると、落ち着いたなかに骨太の果実味があること、タンニンと溶け合った筋の良い苦みがあることがじわじわ伝わってきて、これがまた嬉しい。そうした要素の影に隠れるように、ちゃんと甘味だってあって、しかもそれが控えめなのがまた好ましい。今日の前菜は野菜と竹輪の揚げ物と炒飯という滅茶苦茶なものだったけど、ここからちゃんと付き合ってくれて、メインの中華鍋とも嫌な顔せずに付き合ってくれる(本来、シラーやグルナッシュを選ぶか、いっそ白ワインのなかでも刺激的な連中が合う献立ではあるけど、今日はボルドーが飲みたかったのだ!)。
 
やっぱり良いワインですね、これ。有名なボルドーをたまに飲むのもいいけど、足元にある、こういう品に普段から口を慣らしておきたいものです。そうすれば、上位のボルドーがどう優れているのかも、より出来の悪いボルドーに何が足りないのかも、きっとよく理解できるし、新世界の国際品種ワインのなんたるかを理解するにも良いでしょうから。メルロー主体のボルドーでお手頃・安定した品が欲しい人には勧められます。
 
※二日目は少し普通のメルローに寄った、というか背筋のまっすぐとした感じが弱くなったような。でも十分においしいです。
 
 

【2936】Denis Carre Beaune 1er Cru Les Tuvilains 2019

 
ドニ・キャレ ボーヌ 1er レ・チュヴィラン [2019]
 
このワインは、かつて平格ブルゴーニュ赤も村名格のサヴィニ・レ・ボーヌもうまかった、ドニ・キャレというマイナーな作り手。個人的にはけっこう気に入っていて、今回はボーヌの一級。ヴィンテージも2019と楽しみなのだけど、なんと、コルクがぽっきりと折れてしまった。私の抜栓にも問題があったのかもだけど、コルクがすごく粉粉になっていたので、コルクの状態じたいにも問題があったのかもしれない。
 
気を取り直してグラスへ。見た目はけっこう茶色がかっていて、若い感じはしない。香りは、フランボワーズ感が強く、先行したサン・トーバンの赤に比べると品の良さそうな、野趣はちょっと控えめでお化粧みのあるタイプだ。チョコレートのニュアンスも伴っているぞ。
 
口に運ぶと、うっわ、かるい!軽々とした体躯、そしてはっきり強いフランボワーズ。ローソク風味とお化粧風味も漂い、サン・トーバンに比べると少し飾り気のある感じだ。で、酸味の後味の長さが印象的。すんごく余韻が長く、軽量級そのものなのだけど存在感はかなりのものだ。しかし、何か雰囲気が違うな……そう思ってワインのラベルをよく見たら! あっ! これボーヌだ! 途中までサヴィニ・レ・ボーヌの一級だと思って飲んでいたのでした。じゃあ、ボーヌとしてこのワインはどうなのか。おかしくはない。ボーヌ一級とサヴィニ・レ・ボーヌ一級だったら、私は後者のほうが格上だと思いますが、たぶん世間的には前者が格上。で、改めてボーヌとしてこのワインを眺めても、やっぱりこのワインは甘酸っぱくて、やけに軽量級でまるでサヴィニ・レ・ボーヌみたいだ。それでいてワインに存在感が、甘味に芯の強さがあるのは立派なところ。
 
※翌日。あたたかくて、うまくて、あまーい雰囲気のピノ・ノワールに化けました。酸味もあるけど、暖かさが前に出てきて温和、これならボーヌって言われてもわかるし一級の名に恥じない姿です。ってことは、この作り手の2019ボーヌ一級はまだ結構元気があるってことだな。
 

【2935】Domaine Larue Saint-Aubin Les Eduens 2023

 
ドメーヌ・ラリュー サン・トーバン・ルージュ レ・セデュアン [2023]
 
このワインは、サン・トーバンで作られている赤ワイン。サン・トーバン、白ワインの里ではあるけれども赤ワインだってそんなに悪くないんだよね。野趣あふれる軽量級ピノであって欲しいと望みつつの抜栓。
 
まず見た目。薄くてキラキラ輝いているピノ・ノワール然とした色。このキラキラさは酸味が強いのかなぁ。香りは、枝についたままの野苺といった、予想通り野趣あふれるタイプで、洗練されたブルゴーニュ赤って感じじゃないですね。
 
口に運ぶと、枝、革製品といった昔ながらのブルゴーニュ赤風味、そこから来る甘酸っぱさに、このワインはえらく滋味深い、栄養!って感じの風味がある。マグネシウム感って言えばいいんだろうか、それとも粘土土壌感? 甘酸っぱさに加えてこってりしているエッセンスがあるんです。近くのアペラシオンでいうならモンテリとかポマール当たりを連想すればいいのかな。でも、そのこってり具合に鮮烈な甘酸っぱさ、野生のさくらんぼっぽさが青々とした風味とともに広がるのがこのワインの面白くおいしいところ。高級ブルゴーニュワインの洗練と贅をきわめたつくりに比べれば、荒っぽくて田舎っぽいけれども、これは、こういうものなのだと思う。
 
※翌日は、少しライト路線になったなりにこってり感がまだ残っていて、ボーヌ一級との対峙にあっても結構善戦している。性質の異なるワインだからバッティングしていないってのもあるだろうけど、それでも曲りなりにも一級相手に良い試合をしていた。
 

【2934】Domaine Raymond Usseglio et Fils "Les Claux" Terroir Blanc2019

 
https://www.vivino.com/ja/domaine-raymond-usseglio-and-fils-les-claux-terroir-blanc/w/2267508?srsltid=AfmBOoqye5aPxA675zpHqSX7nHDc67XcT2mIiiYu4sR0LAIjvPuwTBJ_
 
このワインは、ウメムラさんの福袋に入っていた、あんまり情報のよくわからないコート・デュ・ローヌの白ワイン。あまり期待せずに抜栓。
 
見た目は、少し麦わら色がかった白ワイン色。レモン色というにはオレンジ色側の色調だと思う。香りは、コルクの裏はとても良い。グラスのなかの香りはコンポートやあんずジャムを予感させるタイプ。幸水みたいな日本系の梨をイメージする部分もある。
 
口に含むと、ドライですねー。きりりっとした甘味の控えめなワインで、苦みがしっかり、そして口当たりが実にトロトロしていて、そのトロトロにローソクやパラフィンみたいな有機物っぽいフレーバーが絡みついている。グラスでくるくる回してみても、やっぱり粘性率はかなり高そうだ。酸味はちょっと弱いかも。ミネラル感もそこまでではないかな。でも、豊潤、ドライ&苦み、トロトロ、コンポートといったところを楽しむワインなんじゃないかと思う。
 

【2933】Vigneau Chevreau Vouvray Cuvee Silex 2023 sec

 

 
このワインは、半年前ぐらいにも飲んだことのある、ヴーヴレで作られている白ワイン。ミネラル感が伴い、すらりとしたワインでとても良かったのでリピートしている。しいてこのワインの難点を挙げるなら、それはシャルドネではないこと。シャルドネではないことを除外して考えるなら、いいワインだと思う。
 
グラスに注いでみましょう。レモン色、というより少し麦わら色みたいな色合いだ。香りには、石の雰囲気がふんだんにあって、そこに花の蜜みたいな雰囲気が乗る。あとは花梨。転じて、嗅覚の次元ではミネラル感を伴ったのど飴みたいな第一印象だ。
 
口に運ぶと、ここにも花梨、のど飴雰囲気が。しかししっかりとした酸味がながーく残り、そこにはバッチリ石の風味が乗っている。うまーい! シャルドネ的なうまさではないけど、良い品には違いない。でも、そのシャルドネ的なうまさではないって点が、問題ではあるのだろう。花梨的な甘さは、いくらか人を選ぶかもしれない。花梨のど飴みたいなワインが欲しい人なら文句なしにオススメできるんだけど。こうして考えると、白ワインのど真ん中にいるシャルドネという存在と、その影響力が重たく感じられる。私はいけていると思うけど、世間はそういう風にあんまり見てくれないんだろうなぁ。モノはいいと思うんだけど。
 
※翌日は、全体的に風味が少し薄くなった。でもミネラル感は健在ですいすいと飲めてしまう。
 

【2932】Philippe Vandelle Cremant du Jura (N.V.)

 
クレマン ド ジュラ ブリュット NV ドメーヌ フィリップ ヴァンデル スパークリング
 
このワインは、フランス産のスパークリングワインのクレマンのなかでは割と珍しい、クレマン・ド・ジュラ。ジュラのワインは決して安くないうえ、なんだかよくわからないので我が家ではほとんど呑まれることがない。そこで、値段的にも飲みやすさ的にもきっと手堅いであろう、クレマンから入ってみることにした。ジュラ紀の味がするだろうか。
 
まず見た目。細かな泡がゆっくり立ち上り、色合いはかなり薄め。レモン色のレベル。香りは……うっなんだこれは?! 初手は猛烈な漬物から始まった。漬物系シャンパンでも、ここまでにおうのは珍しいのでは。奥から花畑も来るけど、第一は漬物ですねー!!
 
味にも漬物みがあり、且つ、苦みがけっこう強い。ここまで苦くて漬物っぽさが前に出ているものは珍しいのでは? 甘味は口に入れた時の前半に強く、後半はあっさりとしている。苦みも手伝って白系柑橘のイメージがあるけど、入口に甘味があるのは特徴的だ。しかしワインのテクスチャはやけにトロトロすべすべしていて気持ち良い。まるで、格上のシャンパンみたいな舌ざわりだ。これは気持ち良いですねー。夕食のシーフードアヒージョなどとあわせると、苦みがいいアクセントになりつつ、気持ち良く付き合ってくれる。
 
白系柑橘+入口の甘さ+トロトロ舌ざわり+漬物系の香りで、ちょっといつもと違うスパークリングワインだと感じた。これでシャルドネ100%とか、面白いですねー。今まで飲んだクレマンと比較しても変わり種だ。面白いワインです。
 




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