こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。なんかテレビや新聞の選挙予測では軒並み自民圧勝に近い予想が出てますが、ああそうか、あれはオールドメディアの予想だからいつものように間違っていて、結果は逆になるってことなんですね?
なんて現実逃避をする気分にはとてもなれません。その予測はかなりの確率で当たりそうなので、さすがに問題だと思い、選挙直前ですが、あえてひとこといわせてもらうことにしました。
ホントに日本のみなさんはそれでいいんですか? 私は与野党の力が拮抗してるくらいが民主主義にとって理想的な状態だと考えます。
以前にもいいましたけど、支配と服従という前近代的(あるいは類人猿的)な関係性から人間を解放するのが民主主義であるというのが私の解釈です。
ひとつの党が圧勝してしまうと、少数派や弱者と対話しようとする動機がなくなります。めんどくさい議論などせずに、数の力でねじ伏せればすぐに決められるじゃないか、選挙で選ばれた勝者にはそうする権利が与えられたのだ、と考える政治家が必ず出てきます。
それは民主主義ではないし、保守でもありません。権威主義です。力による支配です。
そしてもうひとつ、意外に思えるかもしれませんが人間を支配と服従から解放する役割を果たしたのが「科学」です。むかしは物事の正しさは支配者が決めて、それを人民に強制してました。支配者が決めた正しさに異を唱えた者は処刑・投獄されました。正しさは人々を支配する道具でしかなかったのです。
でも科学が万民に開かれたことで、科学的な思考と方法論を学べばだれもが物事の客観的な正しさを追求できるようになりました。
民主主義は終わったとか、危機に瀕しているとか、いろいろと否定的なことがいわれてます。民主主義は完璧ではありません。欠点があるのは事実です。それでも私は民主主義以外の政治体制を支持する気にはなれません。なぜなら民主主義はもっとも科学的な政治形態だからです。社会の正しさも、根拠と論理をもとに人々のオープンな対話と議論で決められるのが民主主義なんです。
いまの自民党は、ホントに自由で民主的な政党といえるのでしょうかね?
政治家なんて誰がやっても同じだよ、みたいなことは、むかしからよくいわれてきました。確かに今回、消費税の扱いとかは、与党も野党も似たり寄ったりです。誰がやっても同じというのなら、釣り合いのとれた民主主義を守るために、自民圧勝だけは避けるための投票という選択にも合理性があることになりますよね。
[ 2026/02/06 20:06 ]
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