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多頭獣の話 読了

秋が来た気がする
週末は雨が降っていた
こんばんわ僕です

 

多頭獣の話を読了した、一気に読み切った
控えめに言ってすごくおもしろかった
ラストが思ったようなものではなかったことが本当に残念
上田 岳弘さんの本をおそらく読んでいないので、初めて読んだ文章だと思う

どうやって手に取るに至ったのか
ニュースアプリでどり挙げられていた、あらすじだけが書かれていて、その時はくだらなさそうだと思ったきりだったが、何日か寝たり起きたしても気になっていたので読もうと思った
ハードカヴァーを買ったほうが良いなと序盤で思ったが、電子版で読み切った今だと思うのは、電子版でも問題ない
むしろ電子版でよかった

全体的にオマージュによってオリジナルといえるストーリーが展開される作品
発想の根幹が悪趣味なコラージュだが、一旦誰かが話さなければならなかった『人類の行く末』に対するアンサーを著者の目線から解説し書き下している
因数分解の恐怖という表現も上手だなと思った
取り扱う固有名詞も何かに忖度する必要がないからか、特にもじったりしていないことも読みやすさの要因だと感じた
想像するドンピシャを読者にはめ込むためには、とてもよい仕掛けだった

一方で、どこまでも村上春樹や、よりフィクションとして出来のいい作品を想像してしまうことについて、とびぬけて頭一つぐらいのすばらしさしかないかなという印象でもったいない
あまり書くとよくないがとにかくラストのこれじゃない感は何度読んでも陥る気がする
とにかく面白いし素晴らしいが、それで止まってしまう
本当にもったいない
おそらく著者のほかの作品でよく出てくる名前があるとのことなので、それらを読んでいればもう少し違った感想になるのかもしれない
これは、ダンスダンスダンス(村上春樹)をずいぶんと変形して現代にぴったりと合わせるとこうなるという一つなのだと思った

そう思ってしまうと読後感がこの話を考えるより、ダンスダンスダンスを思い出している
また、ライトノベル石川博品の『ボクは再生数、ボクは死』を思い出している
ライトノベルだけれども強烈なストーリー展開と無茶苦茶さ加減を求めてしまうことは、もはや現代では病なのだろう
どれだけ強力にテキストを描こうと表現しようとしても、それよりも鮮やかなストーリーが存在している、どんなに奇天烈な話を書こうとしてももうずいぶん昔にカフカは存在してしまっている

現代の自分たちが陥っている罠に対して、自分はこのように表現したいという著者の熱意が伝わってくることが現代っぽい
本来的な自由というものをどうやって手に入れればいいのかわからない僕たちに『多分そらくこれはこういう見方はどうだろう』という提案をしてくれる
これについて助かる人は少なくないと思う

いやしかし、十分に面白かった
何も読むものがないと嘆いている人は手に取ってもよいのではないでしょうか

うん、面白かったです

 

 




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