こんにちは、ビニールタッキーです。
今回はちょっと緊急で書き記しています。というのもここ最近アメリカでヒットしたホラーが日本で劇場未公開になるパターンをよく見かける気がするのです。決定的だったのは「死のピタゴラスイッチ」の愛称で日本でも親しまれてきたホラー映画『ファイナル・デスティネーション』シリーズの6作目『ファイナル・デッドブラッド』が全米で大ヒットしたにも関わらず(しかも日本でも昔から愛されているシリーズにも関わらず)劇場未公開となったことです。
「【無念】劇場公開ならず」にライターさんの気持ちが溢れてて好感が持てます。
2025/10/07追記:劇場公開が決定しました!
「【やったぜ】」にライターさんの気持ちが溢れています。みんなの気持ちが届いた!よかった!10/10に公開です!
また、日本でも新たなホラーアイコンとなった踊って人を殺すAIロボットこと『M3GAN/ミーガン』の続編『M3GAN/ミーガン 2.0』が日本で突然公開中止になったニュースも記憶に新しいと思います。
こちらは本国での不振が原因と思われますが、公開予定だったものが中止になるという異例の事態に「洋画ホラー冬の時代」とまで囁かれました。
2025/10/07追記:アマゾンプライムビデオでの独占配信が決定しました!
しばらく見れないかもしれないと思っていたのでこれはうれしい!本来の公開日だった10月に合わせて10/21配信です!ありがたい!
ということでここ数年、アメリカで話題になっていたのに日本では劇場未公開となったホラー映画について個人的な備忘録として記しておきたいと思います。ここで絶対に知っておいてほしいのはあくまで私個人が気になっていたのに公開されなかった映画を羅列しているだけということです。つまり「あれがない。やりなおし」という意見はご遠慮ください。(あと「ホラーじゃないけどあれもあったよね」という意見も無しでお願いします。そんなんいっぱいあるわい!)というか私よりホラー映画に詳しい方はこの世にいっぱいいますので網羅的に知りたい方はそちらをご参考ください。一方で「配信とかDVDで見れるだけありがたいじゃん」という意見は本当にその通りです。世の中には海外の公開から1年以上経っても何の音沙汰もない映画なんてのもいっぱいあります。少なくとも日本版で見せてくれるということには感謝の気持ちがあります。ただ、ただ、映画好きなので劇場で見たかったという気持ちもあるんです。海外の映画ニュースサイトや映画評を見てばっかりいる人間が「これ映画館で見たかったな」と感じた未公開リストということでご承知おきください。
SMILE スマイル
2022/09/30 北米公開 → 2023/04/05 日本配信
北米配給:パラマウント
笑顔が怖すぎるホラー「Smile」2週連続首位!「アムステルダム」は3位に初登場【全米映画ランキング】 : 映画ニュース - 映画.com
2022年のベストホラー映画10本 ハリウッド・レポーターが選出 : 映画ニュース - 映画.com
全米映画ランキング2週連続首位。The Hollywood Reporterが選ぶ2022年ベストホラー映画6位。だけど劇場未公開。数年前の映画ですが、ここから「バイラルヒットホラーの日本劇場未公開」が始まったという印象があります。
スクリーム6
2023/03/06 北米公開 → 2023/07/12 日本配信
北米配給:パラマウント
ゴーストフェイスの恐怖再び…『スクリーム6』がシリーズ最高の出足:全米ボックスオフィス考|シネマトゥデイ
首位デビューでシリーズ最高のオープニング興収だったにも関わらず劇場未公開。自分は熱心なファンというわけではないですが、シリーズファンの方々の落胆する声をよく聞いた覚えがあります。しかし今をときめくジェナ・オルテガ(『ウェンズデー』)が出ていたというのに未公開とは。先の『スマイル』は日本がまだコロナ禍だったからという言い訳が出来るんですが2023年は日本でも普通に『THE FIRST SLAM DUNK』とか『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』がヒットして映画館が完全に復活した年だったんですよ。
死霊のはらわた ライジング
2023/04/21 北米公開 → 2023/08/02 日本配信
北米配給:ワーナーブラザーズ
「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」V4! 「死霊のはらわた」シリーズ第5弾は2位【全米映画ランキング】 : 映画ニュース - 映画.com
「死霊のはらわた」シリーズ第5弾にして2位デビュー、Rotten Tomatoesでスコア80%超えでも劇場未公開。日本でも映画ファンの間では愛されているシリーズだとは思うのですが。息の長い続編は新しい集客が見込めないという通説でもあるのでしょうか。
2023年の北米ヒットホラー映画といえば2023年9月29日北米公開から1年以上遅れて2024年10月18日にようやく日本公開された『ソウX』もありました(これも息の長い続編ですね)。最終的に劇場公開されたとはいえあれもなんだったんだろうと考えてしまいます。1年も待たされることなく早く見れるという点では『スクリーム6』や『死霊のはらわた ライジング』の方がやさしさがある、という考え方もできるのかもしれません。コロナ禍以降、何かとゴタゴタした時期だったのかもしれませんがこれも忘れられない事件でした。
スマイル2
2024/10/18 北米公開 → 2025/03/12 日本配信
北米配給:パラマウント
不気味な笑顔が誘う大ヒットホラー「SMILE スマイル」続編、首位デビュー!【全米映画ランキング】 : 映画ニュース - 映画.com
続編も首位デビューして主演がナオミ・スコット(実写版『アラジン』)でジャック・ニコルソンの息子のレイ・ニコルソンも出てるけど劇場未公開。1作目は未公開だったけど2作目は劇場公開するという『テリファー』パターンもあるので公開してもよかったのに。日本はスマイル後進国です。
コンパニオン
2025/01/31 北米公開 → 2025/05/28 日本配信
北米配給:ワーナーブラザーズ
事故で頭を失った警官&体を失った犬が合体!『ドッグ・マン』首位デビュー:全米ボックスオフィス考|シネマトゥデイ
全米初登場2位で『ブギーマン』『異端者の家』で注目のソフィー・サッチャーと『ザ・ボーイズ』『Mr.ノボカイン』のジャック・クエイドが出ていても日本未公開。ある意味『ミーガン』とは別種のAIホラーでありフェミニズムホラーでもあると聞いていたので未公開は残念です。
ハートアイズ
2025/02/07 北米公開 → 2025/07/02 日本配信
「ドッグマン」V2! バレンタインに現れる殺人鬼スリラー、キー・ホイ・クァン主演アクションコメディが登場【全米映画ランキング】 : 映画ニュース - 映画.com
ハート目の殺人鬼がバレンタインデーに暴れる映画。全米2位デビューでRotten Tomatoesでスコア80%超えでも劇場未公開。シーズンに合わせたスマッシュヒット的な映画ですが本当にさりげなく配信スルーになっていたのでしばらく経ってから気付きました。
M3GAN/ミーガン 2.0
2025/06/27 北米公開 → 2025/10/10の日本公開予定が中止
北米配給:ユニバーサル
米ホラー映画「ミーガン2.0」が日本公開中止 一体なぜ?X悲鳴...配給会社の反応は(J-CASTニュース) - Yahoo!ニュース
日本版の予告やポスターアートまで作られたのに劇場未公開どころか公開中止という異例の事態でした。ただしこれは北米でかなりコケてしまったらしいので日本側というより本国側の判断だと思われます。(たぶん配給の東宝東和さんが一番びっくりしただろうと思います。)ミーガンについては前作『M3GAN/ミーガン』が2023年1月公開予定から6月公開予定に突然延期されたことがありました。あれも結局原因不明のままです。
余談ですが『M3GAN/ミーガン』についてはプライムビデオで見放題配信が開始したと思ったら劇場公開版ではなく残酷描写がカットされていないアンレイテッド・カット版だったという珍事もありました。あれもなんだったんだ?サービス?
本当だ!アマプラで配信開始した『M3GAN/ミーガン』、本国でも配信されたアンレイテッド・カット版じゃん!(区分がPG12→R15+になってる)耳引きちぎりとか高圧洗浄機のシーンははっきり見せてるしエレベーターの殺害シーンは血の量が増えてる。これ見たかったから嬉しい!https://t.co/LpIHwmg8kb
— ビニールタッキー (@vinyl_tackey) 2023年12月30日
様々なことがあった『ミーガン』ですが、今後のブラムハウス映画の公開に影響が出ないことを願うばかりです。
ウルフマン
2025/01/17 北米公開 → 2025/10/22 日本ソフトリリース
北米配給:ユニバーサル
クラシック・ホラー『狼男』が現代に蘇る リー・ワネル監督×ブラムハウス製作『ウルフマン』10月リリース – ホラー通信
ちょうどこの記事を書いてる最中に入ってきた未公開映画。こちらも北米で興収が不振だったためと思われます。大傑作『透明人間』の記憶も新しいリー・ワネル監督の狼男映画が振るわなかったのは残念ですが見てみたい映画です。やはりブラムハウスの今後が心配です。この一連の大コケでジェイソン・ブラム本人はかなり凹んだみたいです。
ファイナル・デッドブラッド
2025/05/16 北米公開 → 2025/10/22 日本配信&ソフトリリース
北米配給:ワーナーブラザーズ
『ファイナル・デスティネーション』新作が北米No.1 シリーズ最高スタート&異例の高評価|Real Sound|リアルサウンド 映画部
『ファイナル・デスティネーション』シリーズ6作目にしてジョン・ワッツ(MCU版『スパイダーマン』シリーズ)を製作に迎えて北米1位を獲得し、あまりの人気に7作目の制作も速攻決定した快作がなんと衝撃の劇場未公開。これには本当にびっくりしました。当然やるものだと思っていたのですが『コンパニオン』の未公開、『ミーガン2.0』の公開中止と海外ホラーの風向きが怪しくなってきたところにトドメのように舞い込んできたニュースでした。「これが公開されないことが一番のホラー」という声もありました。
ここからは少し話題を変えます。こちらは今にして思うとよく日本公開してくれたというホラー映画。
罪人たち
2025/04/18 北米公開 → 2025/06/20 日本公開
北米配給:ワーナーブラザーズ
「ブラックパンサー」監督×マイケル・B・ジョーダン最新作「罪人たち」6月20日公開決定 IMAXでも上映 : 映画ニュース - 映画.com
全米2週連続首位、Rotten Tomatoesで批評家スコア98%、観客スコア97%という脅威の数値で絶賛ムードだったのですがなかなか日本公開の発表がなくハラハラしました。勢い余って1日100回素振りをする #Sinners日本公開祈願 という願掛けをしたりしました。
まずは素振りを100回やりました。 https://t.co/vItxvs5ANc pic.twitter.com/lF6nZ22R24
— ビニールタッキー (@vinyl_tackey) 2025年4月28日
そんな中、突如として日本公開決定の報道がありました。しかも公開日まで1ヶ月を切っている状況での発表で、公開する映画館の数も通常のワーナー映画に比べると小規模で「本当に急遽公開が決まったんだな」という印象でした。何にせよ素振りをした甲斐があったというものです。しかし改めて考え直すと『ブラックパンサー』のライアン・クーグラーという有名監督の作品とはいえ、完全オリジナル&アメリカ南部のアフリカ系の歴史物語&吸血鬼ホラー映画という日本の一般観客にはかなり取っ付きにくい内容なのによくぞ公開してくれた(しかもIMAXカメラで撮影した映画なのでラージフォーマットも確保してくれた)ということで感謝の気持ちでいっぱいです。今の状況を見ていると事と次第によってはマジで公開されなかったかもと今でも少し震えます。
そして最後はこの先日本公開が最も心配なホラー映画。
Weapons
2025/08/08 北米公開 → ???
北米配給:ワーナーブラザーズ
海外でR指定ホラー映画『Weapons』が異例の大ヒットを記録、スティーブン・キングも「非常に恐ろしい。大好きだ」と太鼓判
2025年8月現在北米で異例の大ヒットを巻き起こしている群像劇ホラー映画『Weapons』。『バーバリアン』のザック・クレッガー監督・脚本による新作ホラー映画でジュリア・ガーナー(『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』)、ジョシュ・ブローリン(『アベンジャーズ』『ボーダーライン』『DUNE』)、オールデン・エアエンライク(『ハン・ソロ』『コカイン・ベア』)、ベネディクト・ウォン(『ドクター・ストレンジ』)と豪華キャストでも話題になっています。
しかし…見てください。配給がワーナーなんです。『コンパニオン』も『ファイナル・デッドブラッド』も公開が危ぶまれた『罪人たち』もワーナーです。とても不安なんです。なんとかして劇場公開してくれと嘆願したい気持ちでいっぱいです。
自分はホラー映画大好き!と声高に言えるほどのコアなファンではないのですが、海外で話題になった映画が日本で公開されないと悲しくなりますし、それには当然ホラー映画も含まれます。ここ最近は海外の評判を聞いても「でもちゃんと日本公開されるのかしら」と不安になることの方が多いです。特に大手スタジオ(ワーナー、ユニバーサル、パラマウントなど)のホラー映画だと知ると、日本公開への期待値は半減します。そんな精神状態になってしまっているのです。
例えばA24のホラー映画だったら独占契約のハピネットファントム・スタジオが公開してくれますし、他にもプーニバース映画(『プー あくまのくまさん』をはじめとしたパブリックドメインホラー映画群)や、これまた海外でスマッシュヒットした殺人鬼目線ホラー『バイオレント・ネイチャー』を日本ではアルバトロス・フィルムが公開してくれたりと信頼のおける配給会社さんもいます。逆にNEONのホラー映画は日本での配給会社が定まっていないので『ロングレッグス』も『IMMACULATE』も日本公開まで異様に時間がかかったしハンター・シェイファー主演の『Cuckoo』はいつになったら公開されるんだ!?など不安があります。そして先述した通り大手スタジオの場合は今や不安しかありません。日本製のホラー映画はホラー小説のブームなどもあって絶好調ですが、海外製のホラー映画は内容のクオリティとは別に劇場公開という点で不遇の時代に入ったと肌感覚で感じます(日本製ホラーが好調だからこそ海外製ホラーが不遇という可能性も…?)。これ以上そうならないためにもまずは『Weapons』を!『Weapons』の日本劇場公開をお願いします!ということでこの記事は締めたいと思います。また素振りするしかないのか。
2025/08/26 追記:『死霊のはらわた ライジング』『ソウX』『M3GAN/ミーガン』についての言及を追加しました。
2025/10/07 追記:『ファイナル・デッドブラッド』の劇場公開決定、『M3GAN/ミーガン 2.0』のアマプラ配信決定について追加しました。