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治療に関する患者さんの意思決定に関して認識すべき2つの言葉

第19回日本神経摂食嚥下・栄養学会学術集会 福岡大会(大会長 福岡大学 梅本丈二先生)に参加しました.これからの高齢者および神経疾患患者の医療において,摂食嚥下障害,栄養障害への対策は極めて重要で,今後,大きく発展する領域です.今回の学術集会でも非常に活発な議論が行われました.そのなかで教育講演の和泉唯信先生(徳島大学)と,特別講演の荻野美恵子先生(国際医療福祉大学)による2つの言葉は,若い医療者にぜひ伝えたいと思いました.

①「患者さんの気持ちは日々揺れ動く(和泉唯信先生)」
胃ろうや人工呼吸器装着などの治療に関して一度,意思決定がなされても,その決定で良いのか患者さんの気持ちはつねに変化しうる.このことを理解・認識して,医療者は患者さん,家族を支援する必要がある.(Advanced Care Planningでも,一度決めた治療方針を変更しても良いことを予め伝えておくことも大切)

②「患者さんの言葉をそのまま受け入れてよいのか考える(荻野美恵子先生)」
延命治療はしないと決めているという患者さんの言葉をそのまま受け入れて良いのか熟考する必要がある.胃ろうやNPPVなどの医療処置がなされたときと,なされなかったときの自分の生活がどのように変わるのかを十分に理解できているのか?つまり医療処置のメリット,デメリットの理解が現実に即したものになっているかを検証し,必要があればさらに説明を追加すべきである.例えば胃ろうは単なる延命措置ではなく,回復を目指した栄養管理,投薬ルート確保という意義があることを理解できているかである.

また和泉唯信先生からはALS患者さん・家族に対する「安楽死」に関するアンケートの結果を元に,本邦でも議論を行う必要があるという発言がありました.荻野美恵子先生は装着した人工呼吸器を離脱する消極的安楽死と,海外の一部の国で行われている積極的安楽死・医師幇助自殺(PAS)を区別して議論を進める必要性について発言されました.私は座長を務めましたが,オランダではALSにおける積極的安楽死の頻度が急増し,過去8年で全死亡の25%に及んでいる状況を紹介し,「死を望む患者にいかに医療者は向き合うべきか」を考える必要があると発言しました.

ぜひ日本神経摂食嚥下・栄養学会にご入会いただければと思います.「最期まで食べたい」と望む患者さんに何ができるか,摂食嚥下・栄養障害をめぐる問題をいっしょに学びましょう!今大会の抄録集も公開されています.



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