
臨床神経学においてもっとも有名な神経徴候と言えるBabinski signのオリジナルは1986年に書かれた学会の抄録で,わずか28行の報告でした.Babinski 2 signは1905年に発表されたHFS患者に見られる別の徴候です.眼瞼攣縮とHFSを比較した研究で,特異度100%と報告されています.メカニズムは,顔面神経の根元の圧迫によるHFSでは眼輪筋と前頭筋の運動ニューロンプールが異なる分節上神経パターンを持つことに起因していると考えられるのに対し,局所ジストニアである眼瞼攣縮ではこれらの筋の共収縮は,末梢の共活動を反映していると書かれています.またBabinski 2 signは自分の意志では再現できないので,機能性神経疾患(FND)との鑑別にも有用な所見と考えられます.
J Neurol Sci. 2017 Jul 15;378:36-37.
Mov Disord. 2013 Aug;28(9):1298-300.