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多系統萎縮症に対するCPAP療法の長期間継続は難しい

多系統萎縮症(MSA)では,睡眠呼吸障害や睡眠中の突然死がみられることがある.治療として,持続的陽圧換気療法(CPAP)が行われ,短期的には睡眠呼吸障害を改善することが報告されているが,どのぐらいの期間,CPAPを継続できるのか,また中止の場合,その原因は何であるのかは不明である.新潟大学よりMSAにおけるCPAPの継続期間,中止の原因に関する論文をSleep Med誌に報告したので,ご紹介したい.

対象は,2001年から2012年までの間に入院し,Gilman分類のprobable MSAと診断された症例のうち,CPAP導入例とした.NPPVの継続期間,中止の原因,CPAP中止後の対応について後方視的に調査した.

対象は29名で,内訳は観察期間中の継続中止が19名(66%),死亡が5名,CPAP継続中が4名,追跡不能が1名であった.NPPVの継続期間の中央値は,13ケ月(1~53ケ月)と1年程度であった.13ヶ月未満しか継続できなかった群と,13ヶ月以上継続できた群を比較し,継続期間に影響を及ぼす要因を検討した(年齢,性別,MSAのタイプ・重症度,認知機能,睡眠呼吸障害の咽喉頭所見,ポリソムノグラフィー所見等).この結果,唯一,floppy epiglottis(図)の頻度が,継続期間が短い群において有意に高かった(64% vs 15%; p=0.015).

また,継続中止の原因は,呼吸器感染(9名),呼吸不全(4名),CPAPマスクの不快感(3名),CPAPによる窒息感の出現(2名),頻尿(1名)であった.CPAPによる窒息感は,経過の途中からを出現し, 2名のうち1名で喉頭内視鏡検査が行われ,floppy epiglottisを確認した.

CPAPを中止した19名のその後の治療としては,9名(47%)は気管切開術を希望せず,6名(32%)が気管切開術のみ,4名(21%)が人工呼吸器を装着した.症例数が少ないので統計学的比較は難しいが,各群のCPAP断念後の生存期間は,順に37.5 ± 8.5, 29.4 ± 6.1, 51.8 ± 18.3ヶ月で,人工呼吸器装着は生存期間を延長する可能性がある.

以上より,以下の点を明らかにできた.
1)CPAPは1年程度しか継続できず,その原因は呼吸器感染や,疾患に伴う呼吸不全,治療の途中から出現する窒息感,頻尿など多岐に及んだ.
2)喉頭蓋が陽圧で押し込まれ,上気道閉塞を増強しうるfloppy epiglottisは(Neurology. 2011;76:1841-1842)は,CPAPの継続を困難にする可能性がある.
3)CPAP中止後の人工呼吸器装着は生存期間を延長する可能性があるが,より多数例での検討を前方視的に行う必要がある.

Discontinuation of continuous positive airway pressure treatment in multiple system atrophy.Sleep Med 2014 on line





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