三月薫先生の『中通りダイアリー』1巻を読みました。
2月上旬にアニメイトに行った際に、新刊コーナーに展開されていて
他に並んでいる漫画とはちょっと違う雰囲気を出していたので手に取ってみると
中通りって福島の中通りなのね、そして舞台が福島県伊達市と同県白河市
両方とも旅行で訪れたことがあって、かつ伊達市は親しい知人の出身地だったりするので
ちょっと話のネタになったらいいなと思い購入してみました。
以下、ネタバレアリの感想です。
試し読みもできますので、読んでない方は公式サイトからぜひ読んでみてください。
絵がめっちゃかわいい
内容を語る前にこれだけ先に言っておきたいのですが、
絵がめっちゃかわいいんですよね……
表紙の主人公・千笑と主人公の甥っ子、晴のこのきらきらした笑顔。
これに心を掴まれたといっても過言ではないです。
キャラクターも好き
主人公、千笑の過去に辛いことがありながらも、遺された甥っ子のために
叔母としてハッスルするその姿がいとおしいんですよねぇ……
晴のチームメイトの女の子、翠ちゃんのブラコンっぷりもかわいいです。
意外と(?)少女漫画だった
読んでいて気付いたわけなんですが、
あまり少年漫画には出てこない表現だったり文法が使われていると感じました。
私はあまりいままで少女漫画を読まずに来たので
(ちゃんと読んでいるのは『スキップとローファー』とか『かげきしょうじょ!!』ぐらい?『セーラームーン』も読んだか)
何が少女漫画なの? と聞かれると一発で答えることができないんですが、
登場人物たちがギャグをやるときのデフォルメ感が少女漫画の系譜……といえばよいでしょうか。
Wikipediaなど見ると、そもそも三月薫先生は少女漫画畑出身の方なので、さもありなん。
話の展開がちょっと早い?
この作品は2つの確執が主軸になっています。
1つは、千笑の中学校時代の男友達「有」となくなった親友「灯里」との関係性
もう1つは千笑と姉、そして親との関係性
2つの関係性の輪の中心に流れるのは「死」という重い現実。
ここは腰を据えて読みたいところなんですが、
いざ読んでみると1巻で二ついきなり詰め込むのはちょっと話の流れが急だなと感じました。
父親との関係性が先に描かれ、その後にアオハルな展開になっていくのですが、
アオハルな展開を先に匂わせておいて、その後に緩急をつける形で
千笑の家族の関係性に迫ったほうがより登場人物に没入できたのになぁ
と思う次第です。
ご当地漫画として
タイトルにもなっているとおり、福島県中通り地方を舞台にしています。
千笑たちが住む県北エリアの伊達市と晴が所属する少年野球チームのある県南エリアの白河市は(帯でも言及されているように)約100km。
往復で200kmは普段あまり運転しない人にとっては結構キツめな距離ですよねぇ。
私も過去に営業していたときは、一日に300kmぐらい走っていましたが
あれは若いからできたこと……笑
でも1巻ではあんまりご当地要素をあまり活用できていないですね。
伊達市の桃とか、白河市の南湖公園なんかがおまけページの中で取り上げられていますが、本編ではまだまだ、な感じです。
私はご当地ものが好きなので、ほかにも結構読んできたのですが、
あんまりご当地ご当地しすぎると散っていった某アニメ作品みたいになっちゃいますし、
割り切るとご当地の文化や名所旧跡を紹介することが主軸になって、登場人物が動きにくいという難題もあります。
ただ、日本という国自体がイマーシブな観光需要に恩恵を受けていますから、
『あの花』よろしく、聖地巡礼できる物語が世の中にあふれていくといいなと感じています。
この後どうやって物語にご当地らしさが出てくるのかが期待です。
白河市といえば、バス専用道を備える白棚線!(南湖公園もこのバスが最寄り)