インフルエンザで文学フリマ東京とコミティアに出られませんでした🔥🔥
という哀しみを供養するために書き殴ります。
あまりにも気落ちしすぎて「もうしばらく本作るモチベないよ~……」と三日間ふさぎ込み、ポケモンZAのサブミッションをひたすら進めていた。めんどくさくてメインストーリークリアまでほぼ全部放置してたのが、4分の3ぐらい進んだ。
そして、昨日の夜中に突然「書いて吐き出さないと気が済まん!」と決意して就寝。
起きたらトナカイフサコさんから昨日のレポエッセイが送られてきていた。
なおさら私も書かずにはおれん。
まずは私がどれだけこの即売会2daysを楽しみにしていたかを聞いてほしい。
文フリは出遅れて抽選に回されないように今年の4月から申し込みを済ませ、航空券を予約し、東京の友人に同席を依頼していた。
売り子というよりは、あまりゆっくり会える機会がないので、椅子を置くからお喋り相手になってよ~というノリ。
イベント終了後にはお礼に新橋の肉料理専門店を予約した。肉を食べたかったので(私が)。
コミティアはマンガのイメージがとても強くて、文字書きが参加しても楽しめないかなと二の足を踏んでいた。そのうえいつも申し込みのタイミングを把握しきれず逃していた。
だが、今回はやっと申し込み期間内に気づくことができ、しかも文フリと連続した日程なので交通費も節約できる!
そう喜び勇んで申し込んだら応募多数で抽選になったため、毎日祈りながら得た「当選」だった。
旅行本を出しているフサコさんもコミティアに出るとのことで、同じホテルに泊まろうという話に。
フサコさんとも長いことゆっくり話す機会がなかったため、これを機に旅行とか同人誌制作の話とかできるかもしれないなぁと楽しみにしていた。
イベントには数年会えていない友人も来てくれるというし、フォロワーさんたちもたくさん参加しているし、気になる本も山ほどある。
何より、出店者として最高の喜びは、読み手の方が直接買いに来てくれるということだ。ただの会社員の私の本を買うために貴重なお金を出してくれて、「楽しみにしてました」とか「前に買った本がおもしろかったので」なんて言ってもらえる瞬間の喜びは、日常の労働の中では味わえない。
9月に大阪で新刊を出したので並べる本はあったのだが、せっかく2日間も楽しいイベントがあるのだから、さらに新刊がほしい。9月にシンガポール旅行へ行ったばかりだったので、シンガポール本を出そう!
そう決めて、10月・11月はひたすら残業と休日出勤が続く中、私は制作に取り掛かった。予定していた入稿日にどうにかギリギリ間に合ったものの、会場搬入の期限は過ぎてしまうため、自宅に送ってもらった。
家で保管していた既刊や卓上ディスプレイのセットだけは先に会場に送っておいたので、当日は新刊を持っていくだけでいい。
あとは前日の土曜日にポスターや値札を作ったり、荷造りをしたりしよう。
そう思って迎えた金曜の朝だった。
「なんか、やたら鼻水でるな……」
別にしんどくもなんともないのに。花粉症かな。それともまさか……と、数日前に上司が退勤直前に告げた言葉がよぎる。
「しんどい。インフルかも」
……まぁ、でも人生で一回もインフルエンザに罹ったことないし。前の職場でも私の周りの席が全滅したところで私だけ残ってたし。花粉。これは花粉。な。花粉であってくれ!
と祈りながら仕事をするも、徐々に頭がぼーっとして、夜になると寒気がしてきた。一日でこんなに体調が悪化することってあるんだ、とビビる。
「知らんけどぜっっっったいこれインフルエンザやんけ……」と欠席を確信し、半泣きのまま週明けに出さなければならない仕事だけは片付けて退勤。
同席をお願いしていた友人と、フサコさんに「体調不良なのでもしかしたら予定に変更が出るかも……」と連絡を入れ、カップうどんとアクエリアスを買い込み、とりあえず家にあったジキニンを飲んで寝た。
翌朝起きても体調は回復していなかった。
近所の病院に、発熱している私が今から行きますよと連絡を入れてから向かう。病院の外で問診票を記入したり検査(綿棒で鼻ぐりぐり)を受けたりしたあと、診察室に呼ばれて入ったら、予想通りインフルエンザの診断が下った。
「水曜日まで自宅待機ね」と告げられ、呆然。
診察室を出て会計までの間に、いろんなことを考えた。
「宅配搬入した荷物どうしよう…同席者さんに返送だけしてもらうとか…でも出店者パスは私が持ってるから入れない…一般入場チケットを負担すれば入ってもらえるか…それならそのまま売り子は…いや出店者シールがもらえないわ…スタッフさんに事情を説明したらどうにかならないかな…でも一番並べたかった新刊は家にあるし…ていうか人にそこまであれこれお願いするのも申し訳ないし却下だな…文フリに出てるフォロワーさんに返送だけ誰かお願いできたりしないかな…いやそれも人の手を煩わせるよな…何か対処法はたぶんあるだろ…帰って規約読むか…」(規約は届いてすぐに読みましょう)
家に帰らないとどうにもならないので、ひとまず約束していた人たちに「インフルエンザでした」と連絡を入れた。予定が全て台無しになってしまったのに、みんな優しい言葉をかけてくれた。
「せっかく新刊作ったのになぁ……」としょんぼりしていると、フサコさんから追加のメッセージが来た。
「華さんの新刊、(コミティアで)私のスペースで売らせてもらうのどうでしょう…?」
「文フリも代わりに立ちましょうか?」
神様?
私は頭が働いていないのをいいことに、遠慮皆無で「ありがとうございます!!」と即レスをした。
フサコさんは近所に住んでいる。彼女なら家にある新刊も文フリ出店者パスも手渡しできるのだ。
この時点で、私の交通手段はキャンセルしても半分以上は支払わないといけない状態になっていた。それならフサコさんに乗ってもらうことで、せめてものお礼に交通費を浮かせられる!と考えたのだが、提案するのに少し躊躇した。
早朝発なのである。
私は朝イチから食い意地を発揮し、東京で朝食や買い物を楽しもうと無駄に余裕のある旅程を組んでいた。
「これ、使ってくださいって言っても、早朝から動いてくださいの意味になってすごい失礼なことにならんか…?」と気にしまくりながら、提案を送った。
幸いフサコさんは快諾してくれて、「夜に新刊と出店者パスを受け取りに行くから、ほかに必要なものをアレとコレとソレと用意しといてください!」とリストアップして指示までくれた。
すごい。しごできすぎる。めちゃくちゃ出店慣れしている。安心しかない。
指示通り、欠席の貼り紙やポスター、値札などを作ったり、見本誌のラベルを貼ったり、必要な準備を済ませて薬を飲んで寝た。
起きたらフサコさんの描いた「華さんの委託をすることになったレポ」マンガペーパーが送られてきており、スピード感に圧倒される。
週末の文学フリマ東京41とCOMITIA154で配布したペーパーです。 pic.twitter.com/XFzkL0k8ex
— トナカイフサコ - COMITIA154 に48a (@fusakonomanga) 2025年11月25日
実は「せっかくなので私のブースにフサコさんの本も置いてください」と伝えたけど、全て宅配搬入したとのことだった。
このペーパーは「明日コミティアに出るよ!」という告知を添えたものでもあるのだ。私は告知上手が大好きである。準備が早すぎてすごい。そして私がマンガになっていて嬉しい。
たまに友人たちから「今日のこと、次の本に書く?」と言われることがあるのだが、彼女たちの気持ちがちょっとわかった気がした。自分のレポ、嬉しい。
そのあとフサコさんが荷物を受け取りに来てくださり、謝り倒して全てを託した。
お見舞いにとリンゴまでいただいた。家にある食べ物がカップうどんとスープばかりだったので嬉しい。
自分が行けない事実にはメソメソしつつも、ひとまず新刊は文フリとコミティアに出られる…と一安心して眠ることができた。高熱のせいで自分で気づいて目が覚めるレベルでうなされたが、前日よりは気持ちが穏やかだった。
文フリ当日は、あまりの体温の高さで目が覚めると6時半だった。しばらくするとフサコさんの出発ツイートが流れてきたので、感謝と既読のつもりで「いいね」を押す。
彼女はDMで「設営しました」と丁寧に写真まで送ってくれて、無事に既刊と新刊が並んでいる様子を見て安堵した。私がこの2日間でやりたかったことが、実現されている……よかった……。
そのあともちょくちょく現地のレポを送ってくれて、私は起きたタイミングで拝見し、現地の気分を味わわせてもらった。
さらには私が9月に出した本の感想まで送ってくださり、いい人すぎる。
その本では二次創作界隈での出来事を書いていたのだが、今回のお泊りで私はその詳細や書けなかった話までフサコさんに喋るつもりでいたので、「わーーッッ!直接ゆっくり喋りたかったよーーッッ!!」とメンタルの坂を転げ落ちた。
撤収の際もその連絡や販売数の報告などを丁寧に伝えてくださり、これほんまに労働やん……と恐縮しつつも感謝がとまらなかった。
出店できなかったことや、友人たちおよび読み手の方々に会えなかったことは残念だけど、ここまでしてくれる友人ができたのだという事実には、なんてありがたいことなんだと思った。
同席してくれる予定だった友人も、予定で急になくなってしまったのにずっとこちらを気遣ってくれて、すごく優しかった。いい人たちに恵まれている。
翌日はコミティア。こちらも朝から私のブースに欠席のお知らせを貼りに行ってくれたり、設営完了の写真を送ってくれたりするフサコさん。二日連続で本当に申し訳ない。
既刊は文フリから宅配で送り返してもらって、コミティアでは新刊だけ並べていただいた。かわいいイラストの隣に、紺色表紙ドーン!で恐縮。
Twitterのタイムラインを眺めていると、「昨日の文フリ楽しかった」ツイートと、コミティアで頒布される本のおすすめがどんどん流れてきて、メンタルが削られたので閉じた。
次の開催に申し込もうかなぁと調べるも、「また交通費と宿泊費と印刷代をかけるのか……」と思うと、その気力も失せる。出てみたかったな、コミティア……と、ふてくされて寝た。
夕方、起きると撤収のお知らせがフサコさんから届いた。
寝ぼけた頭で、販売数をメモしてくれた写真を見る。
あれ、昨日と同じ写真かな? 何も変わっていない。
続きのメッセージを読むと、「今日は売り上げ変わらずでした!」と書かれている。
なるほど~!
1冊も売れてない!
この最高に気まずい報告をしなければならなくなったフサコさんの心情を考えると、申し訳ないけどすごい笑ってしまった。
もし私が友達の本を預かる側だったとしたら、めちゃくちゃ言いたくないな、これ!
おそらく自分で行ってこの洗礼を受けていたら、それなりにしょんぼりしただろうけど、このような感想と笑いが先に来てしまったので、「やっぱコミティアは畑が違ったんやな!」とすんなり思った。
私は文フリで咲く華になります。
次の出店予定は何も決まっていないけれど、またどこかでちょうどよさそうなイベントを見つけて出られたらいいなと思う。
ひとまず通販を開始したので、どうぞよろしくお願いいたします。
ちなみにあとから謝罪を受けたのですが、上司は前日から高熱があったらしい。