定期的に読書録を書いてたと思うのに最近書いてなかったな、と思ったらなんと既に1年も書いてなかった。ので覚えてる範囲で書くことにする。
読み終えた本
やなせたかし - アンパンマンの遺書
今やなせたかしの妻視点の朝ドラがやっているとはつゆしらず、文化庁の文化政策アーカイブをdigってたら偶然やなせたかしインタビューを発見*1、そのヤバさに食らって思わず購入。ちょうど同じ頃にNHKでやってたやなせたかしのアニメ映画「ハルのふえ」にガチ泣きし、爆問学問で90を超えているにも関わらずシャンとしているやなせたかしの姿を見て再度食らっていた。
やなせたかしは60だか70だかの時にアンパンマンが大ヒットしていわゆる「芽が出た」というような状態になった、大器晩成と評されるような人だ。それまでは、本業の漫画のかたわら舞台美術やら放送作家やら作詞やら、色んな仕事をやっていて、本の中で「挫折というのは途中で駄目になることだが、ぼくは四十歳を越えてもまだ自分の方向がまったくわからず、五里霧中で、挫折どころか、出発していなかった。」と本人は自虐的に言う。
本人がずっと謙遜した語り口をしているので勘違いしそうになるが、勘違いしてはいけなくて、やなせたかしはそうはいいつつその色んな仕事でも相当な実績を残している。「手のひらを太陽に」作詞とか「詩とメルヘン」編集長とか。。。
自分の可能性を狭めるようなことはあまり言いたくないものの、こういうことは戦中を生き延びた体力と、才能と、努力と、運が揃ってのものだと自分は思ったので、そういう体力は確実になくて、才能と運もあるかどうか分からない自分は、せいぜい自分が昔から続けてきたこと(=音楽+映像)に一旦専念して努力しようと襟を正した。とはいいつつも、思っても見なかったもの同士が繋がることへの希望とか、専門家になりすぎてタコツボ化することへの警戒心はやっぱり捨てられない。この一見矛盾に思えることと向き合い続けたい。
他にも、正義の話とか、幼児に向けて作品を発表することとか、熱い気持ちになったトピックはいっぱいあるが、長くなりすぎるのでここまで。
これがCG制作の現場だ!Vol.2 3D編
どちらかというと適宜リファレンスにするつもりで買ったものだが、一通り読んでしまったので一応。
1997年の本で、当時の日本の3DCGクリエイターが3DCG仕事について語ったり、制作プロセスやテクニックを実際のスクリーンショットも交えながら解説してくれている本。個人的にはナンプレ雑誌の表紙の3DCG作ってる方がいたのが良かった。
これを買ったのは自分がこの頃90年代~00年代初頭の3DCGのツルツルした質感に興味があったからであるが、これってフォンシェーディングもそうなんだけど自由曲面モデリングによるところも結構大きいのかもなと思った。まだサブディビジョンサーフェスが普及していなかった頃の話だ。
この当時の技術においても、現代の視点で見ても素晴らしく思えるグラフィックもあれば、全然良くないグラフィックもあるのは興味深い。良いと感じたグラフィックには「3DCG」という枠やソフトウェアの制約に捉われない創意工夫がありがちだなというのは制作プロセスを見て感じた。
飯田HAL - テクスチャ制作技法
こちらは3DCGの中でも特にテクスチャ(物体表面の質感)の作り方に特化した本。これはかなり工夫に満ちていて、アルミホイルをスキャンして雪原にしたりとか、パンのテクスチャをダンボールとスポンジで作ったりとか。映画などの効果音制作において色んな物を効果音の音源として使う様子を見たことあるかもしれないが、そんな感じで、モノの名前に囚われず純粋にビジュアルから素材をサンプリングしていく制作方法がとられている。
草原のテクスチャが欲しくてAIだかGoogleだかに草原のテクスチャをくれと頼んで済むような現代にこそ見返すべき本かもと思った。プロフェッショナルは普通によくやることなのかな?これも年代物なので、出てくるphotoshopのバージョンとか古いのだが、それでも十分現代でも通用する。なんせスキャンだし、加工も基本的な加工なので今でもできるやり方だ。
読んでる途中の本
山本 達也, 糸乘 健太郎 - 強いブランドをつくる キャラクターマーケティングの新しい教科書 企業キャラクターの開発・育成・運用からコミュニケーション戦略まで
ポンタを作った人が、「企業キャラクター」というものに絞ってその育成とか運用のノウハウを体系的に解説してくれる本。半分読んだ。
ポンタがいっぱい出てきて可愛い。その誕生や運用の裏側には数々のプロセスがあって、キャラクター仕事ってこういうことなんだなとぼんやりは感じられた。
あくまで「企業の課題を改善するための一手段」としての「企業キャラクター」というスタンスをとっている本ゆえか、キャラクター制作のことを「開発」と言っていたりと用語は代理店臭がすごいが、よくよく読むとキャラクターをちゃんといちタレントとみなして、認知もされないまま人知れず引退していくタレントにならないよう育成・マネジメントしていく、キャラクターの人生を冷静に考えた本なように思えた。アイマス?
当たり前の話も結構書いてるかもしれないが、当たり前のことを体系的に文字でまとめるというのは大変な仕事だ。まだ運用の話まで読めてないけど、とりあえず現実的な話はこれ読んで学びたい。
坂崎千春 - イラストのこと、キャラクターデザインのこと。
うってかわってこちらは、Suicaペンギンやチーバくんの生みの親のイラストレーターが書いた本。上の言葉を借りるなら、「開発」の話がメイン(そんな言い方この本ではしてないが)。Suicaペンギンやチーバくんなどの実例を交えながら、キャラクターデザインのやり方とかポイントとかを教えてくれている。色んなSuicaペンギンが見れるだけで既に良著だ。こちらもまだ半分ぐらいしか読み終えてないが、守破離は結局大事だなということで、この方のやり方をまずは真似てキャラクターを作っていこうと思う(?)
マルチメディア学がわかる
わかりません
積読状態の本たち
戒めとして、積読状態のものも記録しておく。
リチャード・ガーベイ=ウィリアムズ - プロの撮り方 構図の法則
音MAD MEGAMIXを作ったのち、映像の画面構成を学ぶ必要がある気がして参考になればと思い購入。雰囲気で分かってた話も多いが、そういうのをちゃんと理論的に学ぶというのは大事だなと思った。が、半分ぐらい読んだところで力尽きたし、大体忘れたのでこれが今に活きてるような気はしない。読みながら実技もやらないと全く身につかないな。
富野由悠季 - 映像の原則 改訂版 (キネマ旬報ムック)
上に同じく、映像のことをもっと学ぶ必要がある気がして買った。言わずと知れた監督が書いた技術書的な位置付けの本だ。かなり監督節がある。これも途中で力尽きて、書いてたことも1割ぐらいしか覚えてない。こういうことになってる自分を見ると、やっぱ自分の場合は学校って通わなきゃダメなんだなと思わされる。
Christopher 'Fresh Kid Ice" Wong won - "My Rise 2 Fame": The Tell All Autobiography of a Hip Hop Legend
マイアミベースのレジェンド・2Live CrewのFresh Kid Iceの自伝。彼の生い立ちから始まって、2Live Crewが始動したあたりで力尽きた。英語だし、しかもエロい英語なので、ちょっと読む根気が持たなかった。イキって英語を読めばいいってもんじゃないなと思った。日本語で読ませてほしい。
吉田 利宏 - 元法制局キャリアが教える 法律を読む技術・学ぶ技術 [改訂第4版]
なんでこれを読もうという気になったかも思い出せない。どうせ突発的な興味だと思う。結局ほとんど読んでないまま。自分はこういう悪いところが子供の頃からある。