プログラミングって、結局のところ楽しんだもの勝ちだと思っています。
これは精神論ではありません。
実際に多くの受講者と向き合ってきた中で、肌感覚としてそう確信しています。
どれだけ努力を積み重ねても、心の底から楽しんでいる人にはかなわない。
そんな場面を、何度も目の当たりにしてきました。
あなたは「プログラミングが得意な人」と聞いて、どんなイメージを持ちますか?
頭が良い、数学が好き、論理的思考が得意、そういう言葉が浮かんだとしたら、少し待ってほしいのです。
実のところ、私が見てきた中で伸びる人の共通点は、そこではありませんでした。
知識量でもなく、年齢でもなく、センスでもない。
それよりずっとシンプルなところにありました。
楽しんでいるかどうか、ただそれだけです。
難しく聞こえるかもしれませんが、これが現場で感じ続けてきた、正直な実感です。
かつて講義の中で、こんなことがありました。
ある受講者は、プログラミングの基礎的な知識はほぼゼロからのスタートでした。
最初はエラーメッセージを見るたびに「また壊れた」と笑いながら言っていたんです。
でも、その「笑い」がじつは大事だったのだと、後になって気づきました。
エラーが出るたびに落ち込むのではなく、「何かが起きた、面白い」と感じられる人は、問題を解決しようとする行動が自然と早くなります。
そういう受講者が、驚くほど短い期間でぐんぐん力をつけていくのを、私自身が何度も目にしてきました。
あなたにも、うまくいかない部分を「面白い」と感じた瞬間が、どこかにあるかもしれません。
一方で、別の受講者の話もあります。
その方はIT系の知識がそれなりにあって、講義の序盤はとてもスムーズに進んでいました。
とはいえ、ある段階から急に手が止まるようになったんです。
話を聞くと、「間違えたくない」「恥ずかしいミスをしたくない」という気持ちが強くなっていたそうです。
プログラミングは、試して、失敗して、また試す、その繰り返しで身についていくものです。
それなのに、失敗することを恐れてしまうと、試す回数そのものが減ってしまいます。
試さなければ上達もしない。
完璧にやろうとするあまり、一番大切なプロセスを自分から手放してしまっていたのです。
これは、決してその方だけの話ではないと感じています。
何かを学ぶとき「正しくやらなければ」という気持ちが強くなりすぎたこと、あなたにも一度くらいあるのではないでしょうか。
私自身も、かつてそういう時期がありました。
ITエンジニアとして働いていた頃、うまくいかないことが続いて、仕事そのものが苦しくなっていきました。
楽しさを見失ってしまって、気づいたときにはうつ状態になっていたんです。
ズタボロでした。
でもそこからようやく立て直して、今の講師という仕事に出会いました。
その経験があるからこそ、受講者が「楽しい」と言ってくれる瞬間がたまらなく嬉しいし、そのためにできることを全力で考え続けています。
人が楽しさを取り戻す瞬間を、できるだけ多く作り出したい。
それが、今の原動力になっています。
あなたにも、誰かにそう感じさせてくれた経験が、きっとどこかにあるのではないでしょうか。
楽しんでいる人が強い理由は、シンプルです。
楽しいから続けられる。
続けるから試行回数が増える。
試行回数が増えるから、必然的に上達する。
それだけのことです。
でも、このサイクルに入れるかどうかが、成長のスピードを大きく左右します。
コツコツ積み重ねた時間の中で、楽しんでいる人とそうでない人の差は、じわじわと広がっていくのです。
毎日少しずつ、その差が積み上がっていく感じ、なんとなくイメージできますか?
プログラミングそのものは、本来すごく面白い活動だと思っています。
コードを一行書くと、何かが動く。
アイデアが形になっていく。
エラーは敵ではなく、「ここが違うよ」と教えてくれているサインです。
そういう見方ができるようになったとき、学びのスピードが一気に変わってきます。
難しく考えすぎなくていい。
ふと思い返してほしいのですが、最初に「面白い」と感じた瞬間って、どんな場面でしたか。
まず、ちょっとだけ楽しんでみることから始めてみませんか。
楽しんだもの勝ちというのは、油断して適当にやっていいという意味ではありません。
むしろ、楽しんでいる人は集中力が自然と高まり、難しい問題にも前向きに向き合えます。
「楽しい」という感情が、学びの質そのものを底上げするのです。
これは感情の話ではなく、行動の話でもあります。
楽しんでいるかどうかが、毎日の学習の積み重ね方を根本から変えていきます。
神奈川の片隅で講義を重ねながら、そのことをひしひしと感じてきました。
プログラミングを学び始めたばかりの方も、一度挫折した経験がある方も、今まさに行き詰まっている方も、もし少しでも「面白いかも」と感じる瞬間があったなら、その感覚をぜひ大事にしてください。
それが、成長への一番の近道だということを、これまでの経験から確信しています。
知識や技術は、あとからついてきます。
まず楽しむこと。
焦らなくていい。
あなたのペースで、その感覚を育てていってほしいのです。
それが全ての始まりだと、私自身が心からそう思っています。