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映画:『悪童日記』(監督:ヤーノシュ・サース)


文芸ものならだいたい観るということが判っているので、熊に悪童日記は観るの、と聞かれたんである。普段ならふたつ返事で観る観るというところだが、これに関してはちょっと迷った。原作も読んでいなかった。『悪童日記』も実家の本棚にはあった。しかし幼心にタイトルが怖くて読まなかった本のうちの1冊だったのである。悪童日記の他に『わらの女』『太陽の子』も怖くて読んでいない。どういう判断基準なのか自分でもよく判らないのだが、とにかくこの短い文字列に付随するもやもやとしたイメージが暗くて不吉で怖いのである。そもそも小学生のころに受けた反戦教育のトラウマで、子供がかわいそうな話にはあまり食指が動かない。どうしようかと迷いつつ、やっぱり観てみることにしたのだった。
そして観てみたらばあにはからんや、この場合の戦争は極限状態を表す背景でしかなかったのだった。描かれているのは普遍的な人の業。そして冷徹なほど突き放した現実主義でもって世の中を眺める視線であった。過酷な現実に対し、この賢い子供たちはこんな酷いことがあったと泣くでもなく庇護を求めて訴えかけるでもない。かといって捻くれるでも皮肉に陥るでもない。時代や世間や他人が自分の希望に合わせて変わってくれるわけはないと最初から看破しており、それに対してどうすればいいかどこまでも真正面から自分の頭で考え実行するのである。なにを善しとするのか、法や慣習は踏み越えているかもしれないが、美学とでもいうべき筋が1本通っているのだった。
それと、子役の双子の面構えが実にいい。役者ではないようだが、不気味なほど頭がよくて負けん気の強い雰囲気がよく出ている。
帰り足で本屋に寄って原作を買い、その日のうちに読み終えた。3部作らしいので続きも買おう。




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