海鮮系に続いては麺類編です。済州島の麺類と言えば日本の豚骨ラーメンに似たコギグクスが代表的で確かに美味いのですが、それ以外にも個性的な旨い麺がありました。
영실국수/ヨンシルグクス(西帰浦市郊外)
あまり飲食店は多くない街道沿いにあります。ソギポ市から西に向かってドライブ中に入りました。

かなり白濁したスープ。丁寧に下処理やアク取りをしてスープを取っている模様。エグみは感じません。

食べ進めるうちにどこかで食べたラーメンの記憶が蘇ってきました。愛知県のソウルフード、スガキヤのラーメンであります。カミさんも同じように感じたと言っていました。

良くも悪くもスガキヤのジャンクさとチープさを除いた感じと言いましょうか。通り掛って入ったにしては満足できる一杯でした。比較対象がスガキヤになってしまったので1杯8千ウォンは高く感じたのも事実でした。
キジ蕎麦
キジ(鳥の雉です)肉を使ったソバです。

今の日本ではあまり食されないキジ肉は韓国では珍味とされているようです。私は以前韓国山奥の温泉地に行った際にしゃぶしゃぶで食べたことがあります。火山島のため土地が豊かではないのでしょう、済州島では蕎麦畑をよく見かけます。以下、キジ蕎麦について韓国観光公社サイトからの引用です。
”済州は韓国最大のそば生産地です。また、中山間地域にはキジが多く生息しています。キジそばはこの2つの材料を活用した済州の伝統料理で、一般的なカルグクスより太くて短めの麺が使われます。キジ肉は鴨肉より脂分が少なく、キジのだしは鶏ガラよりもさっぱりしています。”
예주 꿩매밀칼국수/イェジュ クォン メミル カルグクス(西帰浦市内)
ソギポ市中心部の市営駐車場にレンタカーを停めた際、すぐ横にあったので入ってみました。

朝8時からやっており、朝食として食べました。

手作り感溢れるおかずとキムチ。左上のズッキーニは微妙な味ながらそれ以外はかなり美味いというのが個人店らしさで楽しい。

韓国のカルグクスは打ち粉が付いた麺をスープで煮込む、とろみのあるタイプもあり、ここもそれと見受けました。見た目はこってり味に見えますがコクはありながら臭みは無く、蕎麦の風味も仄かに感じられて中々のもの、キジ肉は予想以上にたっぷり入っていました。

イカスミ麺の貝出汁カルグクス
소곰밭원담/ソゴムパッ ウォンダム(대정읍/ソギポ市 大静)
最後は今回の旅で食べた麺系の中で一番美味いと思った”黒い”カルグクス。

島の南西部をドライブ中にNAVERで検索したら面白そうなカルグクスが出てきたので入ってみました。

무늬오징어/ムニオジンオ、たぶん紋甲イカが看板メニュー。この時我々の目当ては写真右の먹물(墨汁)보말(クボガイ)カルグクス。クボ貝とは磯の小さな巻貝。

一人前11,000ウォン、そして注文は2名からというハードルに期待と不安が膨らみます。ドリンク系の価格は普通ですがそれ以外の価格はやや高めと見受けました。

とても綺麗な店内。

15分ほど待って着丼。見た目はちょっと微妙かも。しかし、スープを一口味わいカミサンと顔を見合わせ、二人で「これはうまい」と頷き合います。

スープも麺も磯の香り満点、スープは巻貝からの出汁と、麺に練り込んだイカスミの風味で実に滋味溢れる味。これ、1.5倍に薄めても旨味は十分なんじゃないのか。

クボ貝は具としての存在感は控え目でした。

現時点での済州島の麺類”私的”ベスト1
イカ墨カルグクスは絶品でした。しかし、私の中での済州島麺類ベストは、やはり昨年食べたソギポ市内の、煮干しベースのスープ+味付き煮豚がトッピングされたミョルゴグクスかなとも思います。2位は今回の巻貝イカスミ麺であります。
고씨네 천지국수/ ゴッシネ チョンチグクスのミョルゴグクス。

今回も是非食べたかったのですがチュソク(旧盆)のため店は休み。この商売っ気の無さに済州島の愛すべきユルさを感じます。