前記事で紹介しきれなかった、創業期からディアブロまでのオールドランボ展示車の記録です。
- 350GT(1963-1967)
- ミウラ / Miura(1966-1972)
- カウンタック / Countach LP400(1973-1990)
- ディアブロ / Diablo(1990-2001)
- ウラッコ / Uracco(1970-1980)
- シルエット / Silhouette(1976-1979)
- ジャルパ / Jalpa(1981-1988)
- エスパーダ / Espada(1968-1978)
- ハラマ / Jarama(1970-1978)
350GT(1963-1967)
ランボ初の量産モデル。エンジンは、フェラーリがまだOHCだった時代に(一般の乗用車はOHVも普通だった)いち早くDOHCを採用していました。


デザイン検討用のスケールモデル(木製)も展示されていました。綺麗にニスまで塗られているのは家具職人さんにでも仕上げてもらったのかな。


デザインはベルトーネではなくカロッツェリア・トゥーリング。最近のアストンに使われている”スーパーレッジェーラ”は元々トゥーリングが開発したボディー製法でした。

美しい曲面のウィンドスクリーン。

ピュアスポーツではなくGTを志向していたことが伺えるインテリア。


ヘッドライトは、プロトタイプの350GTVではリトラクタブルでしたが量産型の350GTでは個性的と言うか、クセのある楕円形に改められました。


ミウラ / Miura(1966-1972)
展示されていたのは1971年に登場したP400SV。イタ車のカタログスペックなので眉唾ですが、3929ccから385ps(しかも7850rpm!)を絞り出すというハイチューン。低速トルクはどうなっていたのだろう。

SVには特徴的な"睫毛"がありません。



1Fに展示されていたエンジン。


横置きエンジンとトランスミッションのレイアウトがよく分かります。



極太、極厚のリアタイヤ。

敷地内にはミウラの名を冠した通りがありました。

カウンタック / Countach LP400(1973-1990)
展示車はシャーシNo.001のプロトタイプ。窓枠がクロームだったりインテリアが茶色の革張りだったりと、ややラグジュアリーな印象がステキです。



低いを超えてとにかく薄い!


デザインのテーマは「プロペラの”ねじれ”」だったと言います。

なるほど、サイドウィンドウからテールに繋がる面の流れはまさに”ねじれ”です。


広角でテールの迫力を強調してみました。

リアのトランクスペースは意外と実用的だったと言います。

大排気量のV12、やはり冷却には苦労したようで、プロトタイプ1号車には無かったダクトが追加されています。


デザインのアクセントにもなっているNACAダクト。給油口はこの奥に、しかも左右別々で配置されています。

70年代のスーパーカー少年たちが胸を熱くした透視図。

実車、特にスポイラー類の無い初期のモデルの細部を見ると、意外と繊細で優雅なラインで構成されていると感じます。

ご存じの方も多いと思いますが、”カウンタック”という発音は日本でしか通じません。カタカナで書くなら”クンタッシュ”が近いかと。
ミュージアムの受付嬢に”クンタッシュ”ですよね、と確認したところ「なぜ日本では”カウンタック”なの?」と逆質問されました。でも、”カウンタック”って、かっこいい響きですよね。
ディアブロ / Diablo(1990-2001)
訪れた時は最終モデル(2001年)、ディアブロ 6.0SEが展示されていました。


ガンディー二による原型デザイン。サイドのラインやディフューザーっぽいリアは量産バージョンに受け継がれています。


ジウジアーロもコンペには参加したようでが、ランボとしては”これぢゃない”感がありますね。


圧倒的な存在感。畳のようです。


固定式になってからのライトが日産Zからの流用というのは有名な話です。

ウラッコ / Uracco(1970-1980)
素晴らしいコンディションのウラッコ。ここでこれを見れて幸せでした。

この個体は5マイルバンパーの付いたUS仕様の模様。

サブフレームにマウントされたパワートレイン、エキゾーストとリアサス。



かなり左右不等長なドライブシャフト。


意欲的で合理的ながら色々と問題もあったようですが横置きミッドシップはメリットも多く一世を風靡したレイアウト。

横置きレイアウトで捻り出したスペースで実現したルーミーなキャビン。シートの使用感が良い感じです。

数マイルなら何とかなりそうなリアシート。911をはじめ、こういった+2というのはシートとしてよりも、脱いだジャケットやブリーフケースを気軽に置いたり、前席をリクラインできたりという、まさに+αのスペースとして根強く支持されています。


マジで欲しいと思ったウラッコでした。落ち着いたボディーカラーも素晴らしい。

シルエット / Silhouette(1976-1979)
ウラッコのセミオープン(ポルシェ式に言えばタルガトップ)モデルのシルエット。



リアシートは潰され、外したルーフの置き場になっています。


シフトレバー横にはuraccoの文字が見えます。

カンパニョーロの5穴ホイールが懐かしい。

ジャルパ / Jalpa(1981-1988)
展示の説明を見て思い出しました。映画ロッキー4でスタローンが走らせていたのがジャルパでした。

シルエットにそっくりですがエンジンは3.5Lに拡大されています。




エスパーダ / Espada(1968-1978)
70年代的なエッジの効いたスタイルは”昔の未来”感満点。これも実車を見て感動でした。

こういった”4人が乗れるエキゾチックカー”というのはジウジアーロ先生が長年取り組んだテーマですが、エスパーダのデザインはガンディー二によるものです。




ゆったり、とまでは言えなそうですが大人でも無理無く座れそうなリアシート。

ディテールも実にクール。





ハラマ / Jarama(1970-1978)
ジャラマではなくハラマです。モータースポーツには消極的だったランボが何故かは不明ですが、スペインのハラマ・サーキットに因んだネーミング。

そもそもフェラーリの快適性の低さに不満を抱いていたフェルッチオ・ランボルギーニ。一番のお気に入りはエアコンもしっかり効き、ハンドリングのバランスも良いこのハラマだったと言われています。







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