
春分の日、晴れてるのに2つある予定は2つともインドアです。
春めいたとは言え、まだ風は冷たいのでインドア上等です。
午前中はジョギング。
1分走って30秒歩くというJeffing(ジェフィング)、これくらいがいい。
思えばJeffing(ジェフィング)は今年から取り入れたメソッド。
これなら夏でも気持ちよく一汗かいて30分以内でさくっと出来るのかも、と期待してしまう。
ダメならやめたらいい。
「押したら潮のようにすばやく退け」は何て小説にあった台詞だろう。
午後からJRの快速で上洛する。
京都駅に着いて、改札を抜けて、人の多さに驚く。
3連休で分かっていたがそれでも驚くレベル。
伊勢丹内のエスカレーターで 美術館えき へ。
前回この美術館に来たのは「安西水丸 展」だったと記憶する。
2016年7月、10年前か。

ヤマザキマリの世界 THE WORLD OF YAMAZAKI MARI EXHIBITION 美術館えき
14歳で初めてヨーロッパを旅して以来、国境のない生き方を続けるヤマザキマリ。イタリアで学び、その後さまざまな文化圏で暮らしながら培ってきた知識と経験は、古代ローマと現代日本の入浴文化をクロスオーバーさせた代表作『テルマエ・ロマエ』などの漫画や、多くのエッセイのなかにさまざまな形であらわれています。
この度、活動のインスピレーションの源泉がどこにあるかを探るため、「漫画家・画家・著述家」という三つの側面から、その広大な世界を網羅する展覧会を開催します。
「漫画家・画家・著述家」以外にも、仕事ではないが、音楽も出来るというのを去年の夏に知った。
現代日本のレオナルド・ダ・ビンチである。
夏景色 #1 今朝の一曲 ヤマザキマリ "D'improvviso" - ぷよねこ減量日記 since 2016
夏景色 #2 今朝の一曲 ヤマザキマリ "Capin" - ぷよねこ減量日記 since 2016
夏景色 #3 今朝の一曲 ヤマザキマリ "Nunca vas a comprender" - ぷよねこ減量日記 since 2016
連休なのでそこそこ人は入っていたが、ストレスになるほど混んでなく、ゆっくりとマリさんの絵を鑑賞できた。
大抵の美術展はヒロ主導だけど、これは僕の興味から誘った。
「ヤマザキマリさんって画力もあるね。大満足やわ」との感想、よかった。
感想は「ぷよねこ減量日記」に別立てでアップしたい。

彼女のもともとの専門は肖像画だという。
アルバムジャケットにもなった山下達郎氏がこの展覧会によせた讃辞がパネルになっていた。
山下達郎「わが人生で出会った博覧強記な人物は数あれど、ヤマザキマリさんは別格と申し上げていい…(続く)
この中で達郎氏はヤマザキマリを「多芸多才、百花繚乱、縦横無尽」と評している。
この展覧会はまさにそれだった。
ひとつ後悔したのは図録を4000円超の値段にためらい、買わなかったことくらいか。

もともとイタリアに何の興味もなかった少女だったが、偶然に積み重ねが誘った。
ヤマザキマリさんの十代から今までの成長物語はそのまま映画になりそうな波乱万丈さ。


絵日記にも才能の片鱗が覗われるのは今を知ってるから?
京都から尼崎へは普通電車で戻る。
モールのフードコートで「ピノキオ」のオムライスと「神座」のおいしいラーメンをシェアして食べる。
ラーメンが遅かったので、オムライスだけを先に分けて食べる。
「今日、フードコートで老夫婦がひとつのオムライスを二人で分けて食べてたわ。」
ブザーが鳴ってラーメンを取りに行く。
「あとでラーメン来て…よかったなあと思ったわ」
周りに僕らを見てる人なんていなかったけどね。(笑)
ことし劇場観賞は何本目だろう?
「黒の牛」「長安のライチ」「木挽町の仇討ち」
まだ3本しか見てないのか。
🎬「レンタルファミリー」@MOVIXあまがさき
多方面からいい評価が聞こえる。
ブログでも…
友人からのLINEでも「よかった」の声が複数。
18時45分の上映回、一日一回なので混んでるかなと心配したが空いていた。
中くらいの大きさのスクリーンで15人くらいでした。
大阪出身のHIKARIという監督、Netflixで『37セカンド』という作品。
見た日の日記にある。
Netflixで「37seconds」という映画を観る。
混沌や困惑や汚濁みたいなものがラストへ向けて美しく昇華していく。
原作(脚本)が素晴らしい。
それと主人公の佳山明(かやまめい)ありきの映画だろうな。
主演女優賞もの。
お母さん役の神野三鈴ってジャズピアニストの小曽根真の奥さんらしい。
彼女もよかった。
最後に登場する芋生 悠(いもおはるか)って女優にも惹かれるものがあった。
若い頃の田中律子にも似てた。
落涙しそうになったのは久しぶりだ。
映画館なら落涙してただろうな。

他にも萩原みのりや芋生悠、石橋静河ら今売れている俳優も多数出ている。
何よりも脚本と演出が素晴らしかった印象が残っている。
それがHIKARIという監督の長編デビュー作だった。
2時間、一度も退屈せずにずっとスクリーンに引きこまれた。
「レンタルファミリー」も「37セカンズ」同様に脚本と演出と映像と演技と音楽で勝負して、成功していた。
ブログ「特別な一日」のSPYBOYさんが、ここまでのベストワンとしたのに納得。
それと京都ドーナツクラブの野村雅夫さんが書いていることにも共感。
短編オムニバスのようにする方法もあったとは思います。こうしたサービスを必要とする依頼者それぞれの事情を章立てして順番に見せていくやり方。それでも十分に面白いとはおもうのですが、採用されたのは、依頼者たちのエピソードを組紐状に撚り合わせながら、異邦人の俳優を狂言回しにして、サービスを提供する側の葛藤や変化も同時に描くという、より高度で難しい構造でした。テーマそのものは、シンプルだしもはや古典的だと思います。都市生活者の孤独。その最新版をありきたりにならず、広く浅くもならずまとめた手腕はお見事です。
加えてヒッチコックの「裏窓」になぞらえて…
都市生活者の孤独を描くのに東京はうってつけですね。あの狭い場所にいかに大勢が暮らしているのか。渋谷の雑踏をテンポ良く切り取ってつなぎながら、そこでフィリップが冴えなくはあるが、絶望しているわけではなく、ひっそり暮らしていること。つましい暮らしの中にも、夜、古びた集合住宅の窓辺から向かいの集合住宅でそれぞれに暮らす人々をヒッチコックの名作『裏窓』よろしく観察することに密やかでささやかな喜びを見出していることが示されます。冒頭の引きの画だと人の数が多いだけにしか見えなかった東京人たちが、ここではまさに生活者としてそれぞれに与えられた人生を生きていることがわかる。
主人公フィリップが自宅アパートから向かいのマンションの裏窓を覗く。
ヒロがあのシーンを見て言う。
「昔のアメリカはともかく、今のアメリカや日本では外から丸見えってあり得んわ」
引きで眺めると街の雑踏は、ただのノイズみたいに見える。
誰の顔もよくわからなくて、誰の人生も見えてこない。
でも、あの中のひとりひとりに、ちゃんと理由があって、事情があって、今日を生きている。
それを思い出させてくれるのが「ドキュメント72時間」だ。
何の変哲もなさそうな人が、インタビューに答える。
それだけで、勝手にその人の来し方行く末、これまでの人生を想像してしまう。
再現ドラマなんていらない。
むしろないほうがいい。
余白があるから入り込める。
「レンタル・ファミリー」を観ながら、それを思い出していた。
あの映画の中にも、名前のつかない人生がたくさん流れていて、
それぞれが、それぞれのやり方で、誰かの代わりになったり、なれなかったりしている。
画面の向こうの話なのに、どこか現実と地続きで、ふとした瞬間に、すれ違った誰かのことを考えてしまう。
渋谷の群衆の中に、あの映画の登場人物が紛れていても、たぶん気づかない。
でも、気づかないまま、同じ街を歩いている。
そんな距離感が、少しだけ、心に残った。
帰宅後、オンデマンドで「ドキュメント72時間」の最新作を見た。
インドアイベントのダブルヘッダーの一日、満足でした。
