
雨の一日。
ことしに入って終日雨が降っていたという記憶はない。
これもまた季節が移っているという実感がある。
夜には上がると知っていたので、雨仕様のパーカー、レインパンツ、キャップで出勤する。
ニュース編集を3本、三人制のバスケに手こずる。
8時前、ヅカ遠征の眼鏡堂氏と、天満の「にこ」で合流する。
いつもよりちょっと遅めのスタート。
氏と会うのはことし初めてだった。
ことよろ乾杯!
この店は“にこ”さんのワンオペ。
2年前に来た時も驚いたが、15人ほど入る店をひとりで回している。
以前は何人かのスタッフがいたと思うが、コロナ禍以降だろうか。
酒の種類も、料理のメニューも多いのに、もしかして仕込みを手伝う人はいるのかもしれないが、
少なくとも給仕、食器洗い、会計、後片付け、掃除はワンオペだ。
小柄な女性だ。
バレーボールの世界最小世界最強のセッター竹下佳江みたいだ。
以前にもワンオペのことを日記に書いていた。
2024年8月15日(木) 言い出しかねて - ぷよねこ日々御留書 since2023
生ビール、プレーン酎ハイ、日本酒4種類(3人で四合)を吞む。
この店はそこそこ広くて客は15人くらいは入るのにワンオペ。
その手際がいい。
特に飲み物は待たせる感じは全くない。
いかに下準備しても簡単ではないと思う。
にこ店主はにこさん?というのだろか、小柄な女性。
西宮在住らしい。
飲食の店にはときどきこういう 出来る人 がいる。
僕らが入ったときはカウンターに男性一人とカップル、手前の卓に3人グループがいた。
夜が更けるにつれカウンターは男性のひとり客ばかりになる。
ざっと7人。
芦屋の「みずかみ」のカウンターを思い出す。
日記に書いた。
いつのまにかカウンターが熟年男子のひとり客で満席になっていた。
なぜか黙々と独酌している。
話声は僕らともう一つのテーブルの若めのペア。
優子さんは注文をこなすのに忙しそう。
カウンターの独酌客は駅伝1区の集団みたいに互いにけん制しあっている感じ。
誰も前に出られない。(笑)
瓶ビール中1/2・熱燗0.5合・冷酒0.5合・芋焼酎お湯割り。
とりわさ、づけ鮪山かけ、せせり塩焼き、ポテサラ、燻製盛り合わせ、カレー饂飩…。
月曜日に続き、今の自分のリミットまで呑んだ。
西宮駅の改札を出たところで尿意に襲われた。
駐輪場のトイレは工事中で使えない。
駅前のファミマに急ぐ。
自転車を停めて入ろうとしたら貼り紙が!
「トイレはお貸しできません」
どーしよう。
吉野家があった。
発作的に入る。
タブレットで注文してトイレに駆け込む。

注文したのは牛丼小盛のライス少なめ。
食べたくなかったのに…。
食べながら考えた。
そうか、定期券あるんだから改札に入り直してトイレがあったんだ。
あの尿意にとち狂ったな。
*またまた燃え殻文体にしてみた。
雨の一日。
ことしに入って、朝から晩までちゃんと雨だった日は、たぶん今日がはじめてだと思う。
アスファルトがずっと濡れていると、季節が音もなくページをめくったみたいで、少しだけ置いていかれた気持ちになる。
夜には上がると天気予報で知っていた。
だから少しだけ強気で、雨仕様のパーカーにレインパンツ、キャップという、ほぼフェス帰りみたいな格好で出勤した。
鏡に映る自分は、働く人というより、どこかへ逃げる人に見えた。
ニュース編集を3本。
三人制バスケの記事に手こずる。
五人制の癖が抜けない頭で、3という数字を追いかけるのは、雨の日の信号待ちみたいに長く感じる。
8時前、ヅカ遠征帰りの眼鏡堂氏と天満の「にこ」で合流。
ことし初対面だったので、「ことよろ」と乾杯する。
いつもより少し遅いスタート。雨のせいにしておく。
この店は、にこさんのワンオペ。
2年前に来たときも驚いたが、15人は入る店をひとりで回している。
コロナ以降なのだろうか。前はもう少し人がいた気がする。
給仕も、食器洗いも、会計も、たぶん閉店後の床掃除も。
全部ひとり。
小柄な女性で、動きに無駄がない。
ふと、竹下佳江を思い出す。
世界最小世界最強のセッター。
コートのどこにボールが落ちるかを、たぶん全部わかっている人。
にこさんも、カウンターの端で次に誰が何を頼むか、たぶんもう読んでいる。
瓶ビール半分、熱燗半合、冷酒半合、芋焼酎お湯割り。
とりわさ、づけ鮪山かけ、せせり塩焼き、ポテサラ、燻製盛り合わせ、カレー饂飩。
月曜に続き、今の自分のリミットまで飲む。
リミットは毎回、少しだけ更新されるから困る。
帰り。
西宮駅の改札を出た瞬間、尿意が本気を出す。駐輪場のトイレは工事中。
駅前のファミマに向かうと、貼り紙。
「トイレはお貸しできません」
人生に何度かある、小さな絶望。
視界の端に吉野家。
吸い込まれるみたいに入る。
タブレットで牛丼小盛・ライス少なめを選び、まずはトイレへ。
本来の目的を果たしてから、席に戻る。
目の前には、食べたくなかった牛丼。
雨は、たぶんもう上がっている。
箸を持ちながら思う。
定期券があるんだから、改札に入り直せばよかったんだ。
駅のトイレがあったじゃないか。
あのときの尿意に、完全に判断力を持っていかれた。
人間は、大きな夢よりも、目の前の膀胱に支配される。
牛丼は、思ったよりちゃんとおいしかった。
それがまた、少しだけ悔しい。