午前中はナレーションを最終推敲する。
終了してradiko「村上RADIO」をタイムフリーで聞いてたら、村上春樹が大の推敲好きだということを知る。
僕もそうかもしれない。
金曜日の朝の推敲(ナレーション清書)はいまやってる作業では一番楽しい。
僕が劣化して文章をゼロから書く(正確にはゼロではないけど)エネルギーが乏しくなったせいしれない。
朝散歩のとき、ヒロに頼まれて郵便ポストに投函する。
近所の魚屋 明石屋さんの前を通ると「節分の大いわし」の貼り紙があった。
この店はおじいさんが一人でやっていて、僕らがこの町に引っ越して来たときは寿司屋もやっていた。
魚屋だが、陳列ケースには魚はない。
いかなごの季節になると貼り紙が出て、年末には正月用の鯛のお知らせが貼られる。
昔からの仕入れ先があって、この店に届けてくれるのかも。
ハゲ頭のおじいさんが店の前に座って、近所のトシヨリ仲間と毎日のように世間話をしている。
27年前に見たときと今とおじいさんはそれほど変わってない…ように見える。
八十は越えているだろう。
九十近いのではないか。
村上春樹の「辺境・近況」という紀行エッセイにこの店のことが出てくる。
震災から2年後、村上さんは西宮から三宮まで歩いた。
その途中に(おそらく)この店でビールを飲んで鮨を食べた。
僕らがここに来る2年前の5月ことだ。
JRがまた遅れる。
大阪駅の手前、塚本との間にホームの空きを待つ電車が3本あるとアナウンスがある。
予定より遅れるがナレーション収録には間に合った。
選手名の漢字の間違いが発覚し、手直しして5時に搬入。
あすの撮影の準備を済ませて退社する。
あす朝は本社を7時に出る。
自宅から7時前に出社するには、逆算すると西宮を6時発の電車、自宅を5時半過ぎに出る、となると起床は5時過ぎ。
普段、就寝は12時半~1時なので睡眠時間が4時間ほどになる。
早く起きるからと10時に蒲団に入っても自宅では眠れない。
寝床がリビングとつながっているし、普段の生活サイクルと違うからだ。
寒い朝、一日でもっとも気温が低いときに、起き抜けで出て行くのも身体に悪い。
脳溢血や心筋梗塞の危険度が増す。
自分の身は自分で守れ、だ。

会社の近所のヴィアインに前泊すると決めた。
ホテルなら10時に眠れる。
会社まで徒歩10分、6時半にチェックアウトしたらいい。
睡眠時間7時間は確保できる。
7時出勤は可能なので、もちろん宿泊費は経費で落ちない。
自腹である。
8780円の出費。
でも、自分のための出費だ。

せっかくなのでいつもの街での非日常を愉しもう。
どこかの店で独酌するのは日常だ。
買い出しして、ホテルで、いつもは観ないテレビ番組を見ながら飲もう。
成城石井のベーカリーでしゃらくさい惣菜パンを2種買い、成城石井本体で赤ワインとハイボール缶を買う。
少し温かいものも欲しいとホテル内にあるセブンイレブンでスパゲッティナポリタンを買い、
ベトナム人店員にレンチンしてもらう。
ホテルに戻り、露天風呂に入る。
ストレッチを済ませて、普段は見ないゴールデンの番組を見ながら、ささやかなディナー。
あんまり美味しくなかった。
22時就寝。
夜中に喉、いや口内が乾いて23時半に起きる。
室内の空気の乾燥が原因だろうか。
それとも飲んだせいか。