「あなたの理想的な一日とはどんなものですか?」と質問されたら、ぼくは「何の予定もない日」と答えます。何の予定もなく、朝はゆっくり起きて、ぶらりと外に出る。偶然見つけた喫茶店に入ってぼんやり時間を過ごす。(高橋源一郎「誰にも相談できません」より)
きょうは冬至、一年の底。
頂点の夏至に向かって上がるしかない。
気持ちいい朝、海辺を走る。
例によって足が停まり、何枚も写真を撮る。
たるんどる?
いや、気にしない。
これでいい。
追いこみたいという願望はない。
冒頭のオープニングエッセイは源一郎氏の近著「ぼくたちはどう老いるか」について。
どれも興味深い。
いずれ読んで深掘りしたい。
走る前から、左の臀部が凝ったような筋肉痛がある なんで?
寝ているときに変な体制で、寝違えみたいなものか。
ことし5月に腰痛になったのも同じような寝違いだったのか。
2週間くらいで消えたので忘れてしまったが。
昼ごはんを食べて家を出る。
冒頭に引用した「理想的な一日は何の予定もない日」が今日かもしれない。
今週は担当週なので落ち着かないが、かといってを編集する水曜日までにするべきことはさほどない。
だからと言って雪のある湖北に行くほどの心の余裕はない。
不可能ではないが、疲労は避けたい。
ならば、京都へ行って切らしていた唐辛子を錦の「ぢんとら」を買おうと阪急電車に乗った。
唐辛子をいつものように量り売りで40グラム買うとやることがなくなった。

「ぢんとら」にもインバウンドの観光客がいた。
唐辛子を買っている様子はない。
七味ソフトクリームを買って食べているのだ。
他の食べもの屋に比べ空いているせいかもしれない。
京都の中心部で時間があったら…行って見たい店があった。
「アスタルテ書茶房」、以前、鏡堂氏が教えてくれた古書店で喫茶をやっているという。
場所はわかりにくいが、今やGoogleマップがある。

住居になっているマンションビルの2階。
京都の学生には有名な古書店だったらしい。
靴を脱いで店に入る。
客は古書を漁ってそうな初老の男性がひとり。
店主は眼鏡をかけて物静かな若者。
カウンターに座り、ケーキセットを注文し、一通り書棚を巡回する。
かなり個性が強い。
渋澤龍彦が訳した幻想文学とか…フランス文学の古い解説本とか…。
やがてハンドドリップの珈琲が入り、スパイスチーズケーキが供される。
これも個性的。
しばし、学生時代に老教授の家に招かれたような面持ちで小一時間を過ごす。
店の内装、雰囲気はこんな感じでした。
■「アスタルテ書房」が「アスタルテ書茶房」に(追記あり) | 関谷江里の京都暮らし

午後4時半、冬至、すでに夕景になっている。
混んでいる。
かなり混んでいる。
ずっと混んでいた。
ラッシュアワーとまではいかないが、学生たちがひっきりなしに乗り降りしてスペースが空かない。
500円払ってプレミアシートにするか、出町柳まで行ってリターンするかにしたらよかったと後悔する。
小一時間満員電車で立ちっぱなしは避けたかった。
京橋駅で電車から逃げ出すように下りると目の前に女性のどでかい写真があった。
はかなげで艶っぽい表情がいい。
「わたしも、おけいはん」とある。
誰だ? と調べると女優の仁村紗和だった。
推しの女優だ。
彼女は枚方出身なのだ。


しばし準備作業。
紀伊國屋に寄り高橋源一郎の「ぼくたちはどう老いるか」を購入。
宮本むなしで豚生姜焼き定食を食べる。
帰宅後、ストレッチして入浴。
湯船に小さな柚子が6個浮いていた。
香りがいい。
*追加写真あり









