
尼崎で9時07分発の敦賀行き新快速に乗り換える。
先頭に近い車両は混んでいるが、大阪で大量に下りるのでいつも先頭車両に乗る。
案の上、大阪から窓際に座れた。
新快速の窓際はそれだけで小さな幸せだ。
夜半の雨は朝にはあがっていたが、新快速から見える車窓はまだ暗い。
湖北から北陸なら分かるが、京都までがすでに暗く、駅のホームの電灯がついている。
山科あたりから右手正面に見える山から霧が沸き立つ。
これはこれで風情がある。
敦賀に着くと強く降っていた。ホクリクは甘くない。
かつての在来線、ハピラインふくい(在来線)に乗り換える。
文庫を再読、堀江敏幸「雪沼とその周辺」の「レンガを積む」という好きな短編。
長い北陸トンネルを抜けると、きょうの目的地のひとつ今庄だった。
峠をひとつ越えると雨は弱まっていた。

今庄駅の中に展示室があり、北国街道の宿場 今庄宿 の歴史や、北陸本線の鉄道史を教えてくれる。
金沢に住んでいるころ、雷鳥やしらさぎに乗って何度も今庄という駅に停車、あるいは通過した。
確か今庄に停まる特急もあったような記憶がある。
金沢方面から来ると福井、鯖江、武生、今庄、北陸トンネル、敦賀だった。
この展示で鉄道史を興味深く学んだ。
若い頃は見向きもしなかった北陸の鉄道史を高齢者になって面白がる。
歳をとるのも悪くない。
いま北陸トンネルに貫かれている山、木の芽峠は福井県を南北に分けている。
*敦賀市は嶺南だが、越前とも歴史的に深い関係があり複雑らしい。
天気予報も嶺北嶺南と分けて発表される。
その境界線が木の芽峠なのだ。
GoogleAI によると…
嶺北(れいほく)」と「嶺南(れいなん)」は、福井県(一部、高知県も)を地理的・文化的に分ける区分で、**木ノ芽峠(きのめとうげ)**を境に北側が嶺北、南側が嶺南と呼ばれ、それぞれ異なる気候、方言(嶺北は平板な北陸弁、嶺南は京都に近い関西弁系)、歴史的背景を持ち、文化的な違いが顕著です
北国街道の今庄宿は街道でも有数の大きな宿場だったらしい。
還暦前後から旅心をそそられるものに…
天守の残っていない城跡、鉄道遺産、それを含めた近代の産業遺産、旧街道の宿場、近代の名建築がある。
これまでも東海道の関宿、中山道の奈良井宿、北国街道の海野宿を歩いた。
多分にブラタモリの影響もある。

曇り、ときどき雨、ときどき強い雨。
北陸の典型的な空の下、今庄宿を2往復ほど歩く。
奈良井や海野宿ほど観光地化されてない昭和の街並感に好感を持てた。
どこか、つげ義春的な風景なのだ。

何枚も立ち止まっては写真を撮り、4つある酒蔵や陣屋跡、旅籠跡を見て回る。
日曜日なのに人は少ない。
若狭屋という旅籠だった建物に「六助」という蕎麦屋があり、おろし蕎麦を食べた。
蕎麦は十割で太く腰が強く、大根おろしはビリっと辛く、旨かった。
人生ベスト3にランクインするほどの蕎麦だった。
あとの2つは即答しかねるが…。(笑)
「六助」のご主人によると「辛味大根は少しだけ混ぜてます」とのこと。
普通の大根の尻尾のとこをおろしているらしい。

「かつて今庄は日本有数の豪雪地帯で、サンダーバードが2日立ち往生したり、街道が埋まったりしました。」
道路に融雪装置があり、道沿いの家々に板で出来た雪囲いがあるのも豪雪の土地ならでは。
「最近はほとんど降りませんが…」と昔のアルバムを見せてもらった。


今庄宿、大雪の日にもういちど来てみたい。
日帰りも可能だし、木ノ本駅の江北図書館と彦根の「さざなみ酒店」と合わせて計画しよう。
そういえば木ノ本も北国街道の宿場だ。
きょうのフォト日記はこちら ▼
長くなった。
きょうの旅程をおさらい。
JR西宮〜JR尼崎〜🚆新快速〜JR敦賀〜🚃ハビラインふくい〜今庄駅〜今庄宿を散策&おろし蕎麦を食べる〜今庄駅〜🚃ハビラインふくい〜福井駅〜🏨ドーミーイン福井〜18時予約(済)「善甚」にて酒宴
おととしから始まった酒蔵を訪ねる旅。
2023年は阿部氏と諏訪五郷と、別行動で奈良井宿と飯田観光の2泊3日。
去年は野村さんを加え、飛騨高山と古川と越中富山の酒蔵の2泊3日。
今回が3回目になる。
15時前に福井着。
恐竜たちに出迎えられる。
駅ビルを偵察する。
そういえば今年の夏にも陸上観戦で来ているのですでにチェック(済)。
「はや川」という店でYou-Tubeで観た福井で評判の銘菓 くるみ羽二重 を一個だけ買う。
とももぐ【福井旅】衝撃グルメの連続!人気店〜郷土料理まで欲望のままに食べまくる!
*00:21:00あたりからです。
10分弱歩いて今夜の宿 ドーミーインPREMIUM福井 にチェックイン。
少し休んで くるみ羽二重 を食べてみたら…これ美味しい!
土産に買っていこう。

最上階に天然温泉♨️につかる。
これでいい。
旅の初日は今庄宿とくるみ羽二重と温泉で満足じゃ。
夜は酒宴が待っている。
名居酒屋「善甚」の前で恐竜博物館帰りの阿部&野村ペアと合流。
2階に通される。
店はすぐに予約の客で満席になった。
2階には10人ほどの仕事仲間か仕事仲間かのグループ、若いカップルが2組。
一階のカウンターも満席だった。

造り盛り合わせ、がさ海老、谷口屋の揚げ焼、白海老のかきあげ。
サッポロ黒ラベルの瓶ビールから始めて、福井の地酒を冷酒でいただく。
日本酒の盛りが凄い。
以前に来た時もそうだったのか記憶から抜け落ちている。

注文した日本酒が来ない。
ブラス、受けグラス、皿と三段階にあふれさす。
「もうちょっと」と野村さん。(笑)
1杯で一合以上あるのかな?
いい酒ばかりなのでもちろん安くない…(それぞれの値段が書いてない)

忘れられていたのか…。
ま、そんなこんなで適当に切り上げて2軒目へ行く。
途中で見つけておいたワインビストロへ行くも満席。
駅ビルの「みずもと」に立つ。
越前岬を90ml、これも旨い。
福井の酒 侮り難し。
腹一杯にならず宿へ戻る。
ドーミーインの夜鳴きそばが待っている。