
母の誕生日に帰省した。
酷暑なので往復新幹線にして自愛した。
近鉄特急や新快速は時間がかかるが、自愛は金がかかる。
去年も暑かった。
時間に余裕はあるし、新幹線代を少しでも節約しようと自由席で行く。
指定席にして時間が決められるのもイヤだし。
午前10時台、新大阪駅がいつも以上に混み合っていた。
自由席の列に並んでいると前に立っている大柄な肥った男が立ったまま焼売を食べている。
箱入りの焼売を立ち食いしてるのは初めて見た。
短パンTシャツで、中国人ぽいが日本人だった。
のぞみ到着、自由席は満席、通路も立つ乗客で埋まる。
新大阪を出てしばらくすると何やらニオイがする。
もしや、と見たらくだんの男が551の豚まんに食いついていた。
満員の新幹線では豚まん禁止だろ!
最近驚くのは551の豚まんに長い行列が出来ていること。
大阪の人は551に並んでまで買わないと思うのだが…。
大阪以外でそれほどの人気なのだろうか。

名古屋駅到着。
高島屋のデパ地下で母の好きなイチジクとシャインマスカットを買う。
在来線のホームできしめんを食べる。
刈谷駅に到着。
伝えていた時間より少し早い。
駅前のショッピングセンターの書店で時間をつぶす。
文庫のマンガ「余生のまんが」と六角精二のエッセイ集を買ってしまう。
母に祝いのこづかいを渡すポチ袋を100均で買う。
こういうお金を入れる袋をなぜポチ袋と呼ぶのか?
AIによると…
ポチ袋(ぽちぶくろ)とは、お年玉やお車代など、少額のお金を渡す際に使う小さな袋のことで、関西地方の方言で「心づけ・祝儀」を意味する「ポチ」が語源とされています。また、「これっぽっち(わずか・少し)」という意味から、「少ないですが」という控えめな気持ちを表す袋であることも由来です
関西地方の方言が由来だったのか。
曇り空、蒸し暑い。
実家への1.5キロを歩く。
母も93歳、とっくに平均寿命を超えている。
シオダ家の最年長記録も更新中…だと思う。
遠くない未来にその日は確実にやってくる。
覚悟はしている。
涙は出るだろうか、出ないだろうか。
自分のその日が母より先に来ないことを祈る。
最後に親不孝はしたくないしね。
最近、そんなことを想像しながらこの殺風景な工業地帯を歩く。
母の日以来、ほぼ半年ぶりに老母に会う。
誕生日おめでとう、というと いくつになった? と逆に聞かれた。
同居の妹が朝に「きょうヒロシくんが来るよ」と言うと、「なんで?」「誕生日だから」
母が「ふーん、めんどくさい」と言う。(笑)
いつもは終日パジャマなのに僕が来ると一応普段着に着替えるのだそう。
ま、年に何度かそんな日があってもいいじゃない。
きょうはぬいぐるみのケンゾーくんを連れてきた。
母が喜んでくれる。
2年前にポメラニアンのねねが死んでしまった。
妹も母もペットロスで以後 犬は飼ってない。

自分の名前の由来などを聞いたり、昔話をしたりして小一時間を過ごす。
ケンゾーを袋に入れて「帰るわ」というと「帰っちゃうの?」とケンゾーに言う。
次もまた連れてくるね。
名古屋に出る。
雷雨が激しい。
名古屋駅も超混雑、人混みを歩いているだけで疲れる。
大阪名古屋程度の移動で、しかも忙しくもないときに疲れていてはダメだよね。
今がいちばん若い。
未来予測はなかなか当たらないが、確実に予想できるのは…
「六十代なんて若かったな」と思う未来。
わずか2年先の未来だ。

*追加写真あります


