
金沢二日目の朝も夏の青空が広がる。
体調も回復した。
眠る環境というのは大事だと痛感した。
煙草の臭いもなく、優しいエアコンディション。
体調を崩して翌日が台無しになるような部屋は御免だ。
散歩。
まずホテルからほど近い尾山神社へ行く。
前田利家とまつを祀った神社、元は寺院だったとか。
和漢洋折衷の門のシルエットは学生時代から目に馴染んだ景色。
神社を詣るのは数えるくらいしかない。
数十年ぶりに二拝二拍手一拝する。
いや、若い頃は単に二拍してただけかな?
絵馬に書かれた願いを盗み読みする。
みんな神様はそんなに頑張れないよ。

朝の光が通過する庭の緑、その美しさに感動。
紅葉の頃もきれいだろうな。

尾山神社から近江町市場へ行く途中に「メルツバウ」という喫茶店があったことを思い出す。
メルツバウ=三月の館(ドイツ語)が直訳だが、ドイツで起こった芸術運動のことらしい。
残念ながら月曜日はお休みだった。
たまたまそのあたりを通りがかるとOPENとプレートが書かれた店があった。
「CUBBYHOLE 」とある。
カービーホール?
勇気を出して入ってみる。
若めの夫婦が二人でカウンターに立っている。
モーニングサービスみたいなものがあるのかな?
トースト以外に たまごのラップサンド なるものがある。
「このラップサンドって何ですか?」
奥さんが「トリティーリャという薄いクレープみたいなもので卵サラダと野菜を巻いてるものです」
浅煎りのブレンドとその卵サンドを注文して2階のテーブルに座る。

【金沢】美術館のような隠れ家的カフェ「CUBBY HOLE(カービィホール)」がオープン!【NEW OPEN】 - 週末、金沢。
いいなこれ。
ラップサンドは程よい塩味、野菜たっぷりの朝食。
珈琲もまろやかで美味しい。
いい時間だ。
旅はこれで合格点だな、そんなふうに思えた。

僕が入ったときは一階のカウンターに常連らしき男が一人いただけだったが、
食べているとインバウンドの中華系の若い男の二人組が来た。
やたら店内の写真を撮っていた。
すぐに日本人女性の二人組も。
CUBBYHOLE 人気店らしい。

店を出るときに「CUBBYHOLE」って名前の由来を聞いてみた。
「小さなホール、小さなお店という意味です」とのこと。
あとで調べたらCUBBYは窮屈なという意味があるらしい。
小さいが中身のぎっしり詰まったといことだろうか。
星の子カービィというキャラクターがあるけど、あれとは違うみたいだ。
このカフェの並びに小さなバーがあった。
イタリアンバルのようだ。
もう一泊するなら来てみたいと思った。

【金沢】アンティークと美食が融合した隠れ家レストラン「antica bar Repit(レピ)」がオープン!時代に想いを馳せながら味わうひととき【NEW OPEN】 - 週末、金沢。
近江町まで行かずにホテルに戻る。
香林坊へ続くメインストリート、ここも夕刊を配っていた。
余談だが当時僕が配っていたのは北陸中日新聞と中日スポーツだった。
金沢では圧倒的に北國新聞が強い。
それでも北陸中日はそれなりに頑張っていたと今になって思う。
どんな人がとっていたのだろう?
会社や喫茶店は複数とっているから分かる。
僕が大学に入る前だったか、地元星陵高校の小松辰雄が中日ドラゴンズに入団した。
聞くところによると、そのとき部数が飛躍的に伸びたとか。
閑話休題。
歩きながら思った。
この金沢2泊、ほとんどどこへも行かず、旅の中身はスカスカだった。
けど、今朝も散歩と朝食時間があって、それだけでも良かったかなと思う。
お金は少し無駄にしてそれなりに使ったけど、いま生きていまやりたいことをやっている。
その時間と費用に割りが合うかとは考えるのは意味がない。
「また次に来るときはこうしたいな」と思える旅ならいい旅じゃん。
あ、ラジオ体操するの忘れてた。
朝風呂の前に部屋で済ませておく。

部屋でチェックアウトぎりぎりまでWEB作業をして11時前に出る。
北鉄バスで金沢駅、回転ずしでも、と思ったが11時半くらいからどの店も行列が出来ている。
三色寿司弁当と地酒一合瓶を買い、新幹線居酒屋とする。
数年前に富山マラソンからの帰りもこのパターンだったな。
量、質ともに良し。
弁当が1500円とちと高い。

福井を出てすぐに停まったので降りようとしてしまう。
「越前たけふ」という駅だった。
あっという間に敦賀。
回転寿司の行列にひるんでひとつ早い新幹線に乗ったので乗り継ぎのサンダーバードまで1時間ある。
サンダーバードは自由席がない。
敦賀で途中下車する。
改札で規定では途中下車できないが今回は許可しますと言われる。
どういうこと?
金沢と大阪の乗車券で途中下車出来ない?
駅前の土産物屋が入っているビルに書店があった。
中に甘味処が併設されている。
冷たい白玉ぜんざいと熱い抹茶にする。
眼鏡堂氏に絵はがきを書いていたらすぐに1時間が経つ。

サンダーバードはほぼ満席だった。
西宮駅から自転車に乗ろうとしてカギがないことに気がついた。
家のカギと自転車のカギを同じカラピナにつけている。
それごと見つからない。
もしかして…ホテルに忘れてきた?
それも1泊目のホテルに。
問い合わせてみよう。
とにかく、炎天下を歩いて帰るのは避けたい。
タクシーで帰宅。