
きょうは終日雨の予報。
さえずりにしては幼い鳴き声が聞こえた。
ドアを半開きにして外を覗くと… 目の前にいた。
びしょ濡れになって雨を見ている。
羽毛をふくらませて、ピ、ピ、ピ、ピ、ピ と淋しそうに鳴いている。
ニワトリのひよこぐらいの大きさ。
親鳥に巣立ちをうながされて出てきた幼鳥だ。
ヒロが昨日の夕方、廊下をぴょんぴょん跳ねる幼いメスを見たという。
幼気な(いたいけな)、という表現がぴったりの姿。
ふるえるオス♂の幼鳥を見ていたら、すぐ隣りにメスの幼鳥も来ていた。

カラスや、ヘビや、ねこや、イタチに襲われないように育ってくれよ、と願う。
大きくなって来年またうちのマンションにおいで、と。
イソヒヨドリの一家を応援しながら、初夏から梅雨入りの季節を過ごしている。
日曜日の朝はNHKFMで「×(かける)クラシック」を聴く。
市川紗椰のファンなのでいつのまにか聴くようになった。
彼女は愛知県出身で、僕と誕生日が同じ。
ルックスもいい。
鉄オタであるのもポイント。
きょうのテーマは「ゆううつ×クラシック」
人は辛いときに元気が出る曲よりも、悲しい曲、切ない曲、ゆううつな曲を好む。
それは “絶望名言” にも共通する。
よくもこんな憂鬱な曲を世に出したものだと思う。
でも、聴きながら沼に引きずり込まれる感覚は病みつきになる。
文庫本で230ページの中編。
映画化もされた南木佳士の代表作だが、しばらく未読のままだった。
Kindleで読み始めて、時間をかけて、ラスト近くになってきた気配がしたので、
(Kindleで章立てしてないと残りページが分かりにくい)
この本は紙で読み終えたいとメルカリで購入、届くのを待ってきょう読了した。
読み終えようとはわざわざ近所のスターバックスへ行く。
僕はときどきこういうことをする。(笑)

「阿弥陀堂だより」とは映画で小西真奈美が演じていた村役場につとめる小百合ちゃんが、
阿弥陀堂で暮らす96歳のおうめ婆さんを聞き取りした取材記。
これがいい。
囲炉裏端に置かれた『谷中村広報』は四ページの印刷物で、村議会報告、小学校の修学旅行の写真集、健康診断の予定などが雑多に配置されていた。写真ばかりで記事の少ない広報紙だったので五分とかからずに読み終えた孝夫は、畳の上に投げ置こうとしてふと裏表紙下段左隅の囲み記事に目を止めた。指で押さえていて気がつかなかったのである。
〈阿弥陀堂だより〉
目先のことにとらわれるなと世間では言われていますが、春になればナス、インゲン、キュウリなど、次から次へと苗を植え、水をやり、そういうふうに目先のことばかり考えていたら知らぬ間に九十六歳になっていました。目先しか見えなかったので、よそ見をして心配事を増やさなかったのがよかったのでしょうか。それが長寿のひけつかも知れません。
読み終えた孝夫は思わず頰をゆるめた。阿弥陀堂のおうめ婆さんのインタビュー記事らしい。内容の乏しい『谷中村広報』の中で、この短い記事だけが光っていた。
文庫本を手に入れたのでマサオに送ろう。
いま彼が暮らしている「ハイビス柏原アネックス」で『ハイビスだより』を書いてくれるだろうか。
書かないな…。
きょうも一日の半分くらいWEB仕事をしてしまい目を疲れさせた。
もう目は消耗品だというのに…。
一日の半分くらいは青い海と山の緑を見ていたい…とは思うが。
長嶋茂雄氏が逝去。
享年八十九。
1994年3月、落合博満が巨人に入団して初めてのシーズン前、ニューオータニの一室で
監督時代の長嶋氏にインタビューした。
監督本人の「松井、そして落合」という言葉で始まった。
約束の時間の1時間前に一人で来た長嶋氏、しばらく休んで待つと隣室のベッドルームで横になり眠ってしまった。
準備出来て、時間になったけど、寝ている長嶋茂雄を起こす勇気はなかった。
それもまたミスターエピソード。
ご冥福を祈ります。