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2025年1月21日(火) 「敵」を観る。〜穏やかな日常とその日々に波を立てる心地よい風〜

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モノクロ映像で年老いた男(長塚京三)の日常が綴られる映像。

映画「敵」の予告動画がいい。

なぜか独り者の、老人あるいは初老男性の淡々とした日々に惹かれる。

映画「PERFECT DAYS」の役所広司の毎日も判で押したような淡々とした繰り返し。

何故か羨ましくなる映像だった。

他にもある。

たとえば、You-Tube動画のこれ。

年金一人暮らしのぺこりーの | Pecorino living alone on a pension - YouTube

奥さんを亡くした67歳(同い年!)のぺこりーのさんという男性のチャンネル。

散歩や、自宅アパートのキッチンでの調理、居酒屋でビールを飲む映像に字幕が入るだけの動画。

これがいい。

他にも同様の一人暮らしの初老男性のチャンネルはあるが、この人のユーモアセンスが最高なんです。

見ながら何度か吹き出したことがある。

 

『敵』@MOVIXあまがさき

昼前の回、尼崎では珍しく30人〜40人くらい入っていた。

筒井康隆の同名小説を、「桐島、部活やめるってよ」「騙し絵の牙」の吉田大八監督が映画化。穏やかな生活を送っていた独居老人の主人公の前に、ある日「敵」が現れる物語を、モノクロの映像で描いた。

大学教授の職をリタイアし、妻には先立たれ、祖父の代から続く日本家屋にひとり暮らす、渡辺儀助77歳。毎朝決まった時間に起床し、料理は自分でつくり、衣類や使う文房具一つに至るまでを丹念に扱う。時には気の置けないわずかな友人と酒を酌み交わし、教え子を招いてディナーも振る舞う。この生活スタイルで預貯金があと何年持つかを計算しながら、日常は平和に過ぎていった。そんな穏やかな時間を過ごす儀助だったが、ある日、書斎のパソコンの画面に「敵がやって来る」と不穏なメッセージが流れてくる。

主人公の儀助役を12年ぶりの映画主演になる長塚京三が演じるほか、教え子役を瀧内公美、亡くなった妻役を黒沢あすか、バーで出会った大学生役を河合優実がそれぞれ演じ、松尾諭松尾貴史、カトウシンスケ、中島歩らが脇を固める。2024年・第37回東京国際映画祭コンペティション部門に出品され、東京グランプリ/東京都知事賞、最優秀監督賞(吉田大八)、最優秀男優賞(長塚京三)の3冠に輝いた。

2023年製作/108分/G/日本 劇場公開日:2025年1月17日

 

ことし3本目の劇場鑑賞ですが、ここまでベストでした。

 (配信では「陪審員2番」がベストワン)

テーマは二の次で完成度というより、心惹かれたポイントが多かった。

見ながら「いいね」とニヤニヤしてる自分に気づいて恥ずかしい。

 

まずは表題の「敵」について。

映像で銃撃戦やゾンビやら主人公の妄想が描かれるが「老い」や「死」「苦」のメタファーとしての「敵」なのだろう。

映画にはAppleの液晶iMacスマホのLINEが出てくる。

原作はいつごろ書かれたのか?

調べたら1998年、それほど古いわけではないが、まだスマホも液晶iMacはない。

筒井康隆64歳のころの作品。

原作本の紹介にはこうある。

思い出そうとすればするほど消えてゆく夢のように、
書き綴ろうとすればするほど非現実化する現実――。


渡辺儀助、75歳。大学教授の職を辞して10年。愛妻にも先立たれ、余生を勘定しつつ、ひとり悠々自適の生活を営んでいる。料理にこだわり、晩酌を楽しみ、ときには酒場にも足を運ぶ。年下の友人とは疎遠になりつつあり、好意を寄せる昔の教え子、鷹司靖子はなかなかやって来ない。やがて脳髄に敵が宿る。恍惚の予感が彼を脅かす。春になればまた皆に逢えるだろう……。哀切の傑作長編小説。

amazonで「サンプルを読む」を読み始めたら止まらない。

衝動的にKindle版を買ってしまった。

 

映画の最大の魅力は穏やかな日常描写とその日々に波を立てる心地よい刺激。

刺激とは若い二人の女性である。

このキャスティングが絶妙。

 

かつての大学の教え子で、卒業後は編集者となった女性を瀧内久美が演じる。

昭和の女優っぽい感じもいい。

二人でフランス料理とワイン、思わせぶりな目にそそられる。

もうひとりは行きつけの「夜間飛行」(サン・テクジュペリ!)というバーで出会う女性。

オーナーの姪でバーを手伝うフランス文学科の女子大生。

河合優実が演じる。

こんなバーあったら行ってみたい。

河合優実、いるいるこんな感じの娘…彼女が演じると何でもリアルになる。

瀧内久美、河合優実、このキャスティングは反則じゃね?

それだけでシニア料金1300円払った価値がある。

脇役もよかった。

松尾貴史松尾諭と二人のマツオがキャスティングされていた。

 

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長塚京三は1945年7月生まれ、いま79歳。

干支で言えば僕より一回り上。

身近でいえば天理の玉戸翁と同い年、玉戸さんは確か1945年8月生まれ。

玉戸さんも79歳。

映画の主人公と同じ20年以上ひとり暮らしをしている。

玉戸さんもダンディなので映画の長塚京三とかなり被る。

映画の中の年下の友人 松尾貴史はちょうど僕くらいの歳だろう。

玉戸さんの身の回りに瀧内久美や河合優実はいるのだろうか?

 

長塚京三 79歳。

サントリーのCM「恋は、遠い日の花火ではない」を思い出す。

部下の女性に思わせぶりにされる課長。

これ「敵」と同じじゃん。(笑)

30年ほど前、当時の長塚京三は40代後半か。

 

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映画「敵」の教訓。

予兆があってもなくても、老いてゆく生活の中で それは突然にやってくる。

健康不安、経済不安、世界情勢不安、パートナーの健康不安…それは目下の「敵」なのだと思う。

 

You-Tube動画チャンネルのぺこりーのさんの提唱する年金とわずかな貯蓄で暮らす「年金サバイバー」

僕は人より年金に当たる収入は少ない。

1年、2年でそうなる可能性は80パーくらいある。

年金サバイバーとして生きるには?

支出を洗い出す必要がある。

サブスク? スポーツクラブ?

何を諦めて、何を続けるか?

 

映画終了後、昨日と同じ尼崎キューズモールのフードコートで昼飯を食べる。

きょうの僕の「孤独のグルメ」は どうとんぼり神座 のラーメン。

葱のマシマシで、白菜たっぷり。

ただ一人前のラーメンは麺が多すぎる。

腹一杯にはしたくないのだが。

 

これから出勤なのに葱のにおいが…ちと不安。

二十代の女子ディレクターと番組構成の打合せをする。

長塚京三の気分。(笑)

その後、陸上取材の相談、8時近くまで新番組立ち上げをコアスタッフで会議。

退勤、呑むつもりはなかったが、会議などがあるとプチストレスになる。

サイゼリヤで赤ワインのデカンタを頼んでしまう。

バイトの女の子に…「ワインのグラスは必要ですか?」と言われた。

出来ればグラスで呑みたい。(笑)

 

玉ねぎのスープとドリアとフォッカ、これで950円

朝はイングリッシュマフィンと鶏のチャウダー、昼はラーメン、夜はドリアとパンと赤ワイン。

きょうはがっつり糖質をとった。

 




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