はじめに
2024年7月-9月クールのアニメが終わったので今期の自分が追っていたアニメの感想をまとめたい。ただ直近3クールの中で最も微妙なクールだったので筆が乗らない...
ラインナップ
今期私が最後まで見た作品は以下の通り。
- グレンダイザーU
- ダンジョンの中の人
- 異世界スーサイド・スクワッド
- 真夜中ぱんチ
- 戦国妖狐
- 菜なれ花なれ
- 天穂のサクナヒメ
- 逃げ上手の若君
- 負けヒロインが多すぎる!
注意事項
以下の点に注意されたい。
- 以下のランキングは主観的な評価であること
- 今期の全ての作品を見たわけではなく、1話すら見てない作品があること
- (このブログが今後続くとして、)期が異なるアニメの評価は比較不能であること(例えば今期のA評価が来期B評価より優れていることは意味しない)
ランキングと感想
評価: A
負けヒロインが多すぎる
ラブコメということで0話切りしてたんだけど、Twitterで何回がバズったツイートが流れてきたので視聴してみたら面白くてハマった作品。適度に口コミを信頼して、自分の先入観を疑うことは大事だと思う。
自分がこの作品に感じていた魅力は2つある。1つは敗者(負けヒロイン)のための物語であったこと。自分はラブコメに登場する当て馬がかなり苦手だ。なぜなら、勝者の人生を彩るための道具として脚本に都合よく使われることに対して不快感を覚えるから。本作品は敗者にスポットライトがあたることで、(少なくともアニメで描かれたエピソードの範囲では)そういった脚本の横暴さが表出しないところがよかった。2つ目は作品全体の雰囲気がそこまでラブ一辺倒ではなかったこと。本作品は3人の負けヒロインそれぞれを3,4話かけてフィーチャーしている構成をとっていたが、八奈見杏菜のプロットはコメディタッチが強く、小鞠知花のプロットは恋愛に限らず人に心を開いていく過程を文化祭と軸とした部活動の中での成長として描いていたので、あまり恋愛主体な感じがしなかった。焼塩檸檬のプロットはド王道の恋愛をやっていたので辛かった。
懸念点としては、今後負けヒロインたちと主人公の温水の今後の恋愛模様である。今彼の周りに彼女たちがいるのは彼の魅力ではなく、脚本の都合だろう。もし3人が温水に好意を寄せるような展開になるのだとしたら、自分の苦手な敗者のいる恋愛作品と同じになってしまう。
本作品はOP、ED共によかったが、特にOPが好きだった。このどこか空元気っぽい振り切った明るさの曲が負けヒロインたちを輝かせていたと思う。
戦国妖狐
分割3クールの2クール目。第1期で敵として立ちはだかった子供に主人公が切り替わるところが斬新だった。ストーリーのプロット的には際立って面白いところはないんだけど、先が予想できず、飽きずに続きが気になる不思議な作品。キャラ一人一人が魅力的なので、彼らの冒険をずっと見ていたいという気持ちになるからかもしれない。1クール目はニコニコがまだ生きていたのでそっちで見てたんだけど、今までもいくつかアニメ化が実現した同作者の作品が悉く失敗していたので、この『戦国妖狐』はいい会社にアニメ化してもらってよかったと歓喜する原作ファンで溢れかえっていたのを覚えている。2クール目はニコニコでは見られなかったけど、彼らもきっと喜んでくれているでしょう...3クール目もこのまま連続で放送されるけど、それはニコニコで見られるといいな。OPがスルメ曲でめちゃくちゃかっこいいです。
真夜中ぱんチ
憎たらしいクズ系主人公が吸血鬼たちと配信チャンネルを作成して、チャンネル登録者100万人を目指す話。尻上がりに面白くなってきて評価を上げた作品。まず第一に、キャラデザが全然オタクに媚びてないので、SNSではバズらないだろうなと思っていたが、その通りだった。配信がメインプロットで、最初から最後まで面白い動画を作るための活動にスポットライトをあてていて、実に現代っぽいアニメだった。主人公も万人受けするようにクリーニングされた感じが全然なく、粗野で愛嬌がなくて憎たらしくて、作品内でも視聴者からめちゃくちゃ嫌われているという設定だったのが挑戦的だった。話の新鮮さと吸血鬼たちも含めてパンチの効いたキャラたちのドタバタコメディがよかった。
OPの「ギミギミ」はテンポが良くて耳に残る良曲だが、EDの「編集点」は主人公の真咲の独白っぽい喋り調?の歌い方で独特。特にフルで聴くと歌詞がかなりいいので、もし作品を見てたけどフルは聴いていないという人がいたらぜひ聴いてほしい。
評価: B
天穂のサクナヒメ
原作のゲームが出た時にすごくバズっていたので期待が高かったが、期待が高すぎた分割と普通のおもしろさに落ち着いたというイメージ。ストーリーがちゃんとしたゲームのアニメ化って絶対に尺が足りないから薄味にならざるを得ないよなということを考えていた。個人的にはもう少し農作をしたり、おいしそうに米を食べている描写が欲しかったが、後半はバトルがメインだった。とはいえ毎回安定しておもしろく、おひぃさまはずっとかわいかった。
異世界スーサイド・スクワット
唯一無二性が高く、他のアニメでは味わえない楽しさをたくさんくれた作品。ストーリー自体はそこまでだったけど、とにかく出てるキャラのスター性が高く、彼ら彼女らが好き勝手動いてるだけで大体面白い。
菜なれ花なれ
自分はかなり好きだったけど、SNSの反応とか見てると思ったより跳ねなかったなという作品。チア名門の主力だった主人公がイップスで跳べなくなって、ひょんなことから集まった人たちで、部活ではなく趣味のチアで誰かを応援していくというところが序盤のプロット。ここまで見た時には安直に部活vs趣味の対立構造を思い浮かべたけど、本編はそうはいかずに、両者がうまく協調して物語が進んでいったのが意外だった。ただいかん登場人物が多くて消化不良になってしまい、いろいろともったいなさを感じるところもあった。
OPがかなり好きです。冒頭のところで「きみのためなら死ねる」を思い出すのは自分だけじゃないと思う。
評価: C
グレンダイザーU
『UFOロボ グレンダイザー』という、有名なマジンガーシリーズの一作品のリメイク作品。かなり昔の作品特有の展開のわかりやすさや淡白さがあるけど、こういう作品はまさにその部分を楽しむためみたいなところがあると思う。自分はマジンガーシリーズは全然知らないので作品への懐かしさはなかったけど、そういった「昔の作品」への懐かしさを楽しみながら視聴していた。
逃げ上手の若君
今期が始まる前は1番の注目株だったけど、結果としてはかなり微妙だった。本作品が元にする史実は野蛮な時代なので虐殺や略奪が日常茶飯事だが、これをかなり誇張して露悪的に書くものだから、ジャンプ作品特有の唐突に挟まる謎のギャグがこれを茶化しているように見えて毎回なんとも言えない気持ちになる。漫画の中でやる分には読者が読むスピードを調整したり読み飛ばしたりできるからそこまで影響はないのかもしれないけど、映像でやるとキツさがすごい。OPもEDも単体だと非常にいい曲なんだけど、この本編と合わせると魅力が落ちてしまう。本編であれだけ露悪的な敵を描いておきながらOPの2番の冒頭には「仕方ないや 善悪じゃなくて正義同士」という歌詞がある。そんなわけないだろう。「正義の反対はまた別の正義」みたいな安直な相対主義を叫んで絶頂している未熟な学生が頭に浮かぶ。EDのアニメ映像だと敵味方陣営が入り乱れて楽しく「ノーサイド」よろしく踊っているわけだが、本編での悲痛な叫び、怒り、喪失、死別すべてを茶化しているように見えてしまう。繰り返すが曲単体はとてもよい。特にEDは負けヒロインと同じ人だと気づいてびっくりした。
最後まで見た作品の中では一番不満点がある作品だったけど、それでも最後まで見られたわけは、作品の芯の部分はちゃんと面白いからだと思う。視聴モチベはそこそこ高い作品で、時代劇の部分に注目すればいい作品ではあると思う。
評価: D
ダンジョンの中の人
凄腕のソロ冒険者がダンジョンの運営側と接触を持ってしまい、自分も「中の人」としてダンジョンの運営に関わっていくという話。この主人公のダンジョン攻略者がダンジョン飯のマルシルと同じ声優さんだったので、豊作の前期ロスがつらくて縋っていた作品。物語の起伏がほとんどなく、ゆるふわな日常系として分類できると思う。人は普通に死ぬけど。ダンジョンの管理人であるベルが人外レベルで強く、彼女が管理人として行儀の悪い冒険者やダンジョンで働く魔物を「わからせる」話もいくらかあったが、物語を通して視聴者の感情が盛り上がるのがそこくらいしかなかった。
番外編
完走はしなかったけど途中までは見た作品は他にもいくらかあるが、いずれもnot for meという感じで脱落しています。
終わりに
前期、前前期と比べるとあきらかに自分の琴線に触れる作品がすくなく、少し寂しいクールでした。毎期尋常じゃないほどのアニメが放送されるのに、期ごとの満足度にこれだけの差があるのは不思議な感じ。