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「努力すれば夢は叶う」という宗教【朝倉海 vs ティム・エリオット のUFC敗戦を見て】

日本国内最強の格闘技団体、RIZINのチャンピオンだった朝倉海が UFC という海外最強の格闘技団体に参戦。 1度目でUFCチャンピオンに挑戦して敗れ、次はUFCフライ級11位にいるティム・エリオットと対戦し、2Rギロチンチョークで敗北した。

1度目の挑戦でパントージャに敗れたとき、朝倉海は「2年でチャンピオンを目指す。自分が格闘技をできる時間もそれほど長くない」と発言していたが、今回11位のティム・エリオットに敗れたことで、現実的には厳しくなっただろう。

【追記】ムリだっていうのはいつだって、チャレンジしない奴

2025/08/17 14:00 頃、負けた瞬間の悔しさで勢いに任せて記事を書いた。

2025/08/17 21:00 頃、思い直した。

冷静に考えて、まだ可能性はある。

当然、年齢の制限はあるし、身に付けられるもの・身に付けられないものはあると思う。 世界の壁は厚い。厳しい現実をこれからも見せつけられるかもしれない。

それでもやっぱり、「夢は叶う」って言いたい。ただの願望だ。
根拠はないし、投資家だったら期待値が低い銘柄にベットするなと怒るかもしれない。

それでもさ、応援したいんだよね。これはもはや、日本人の可能性とか関係なく、もうただの「推し」よ。

推しがいれば、世界が輝く。頑張ってほしい。

以下は、勢いに任せて書いた文章をそのまま載せる。負けた直後の絶望を綴っているままである。

努力すれば夢は叶う、という宗教

さて、今回の朝倉海の敗戦を受けて、本日以降、YouTuberでは

「やはり日本人にはUFCは厳しかった」

「山本KID徳郁でも通用しなかった。幻想は崩れた」

「朝倉海は通用しなかったが、堀口恭司と平良達郎がいる」

など色々と議論されることだろう。

日本の格闘YouTuberはほぼ全員、朝倉経済圏の中にいる。
朝倉兄弟について語らずにはいられないのだ。

さて、現実問題、朝倉海は11位の選手に敗れた。 それでも彼のメンタリティ的に、夢は諦めないだろう。

諦めない朝倉海と、「無理だって」と冷笑する人間に分かれると予想している。

個人的には朝倉海をずっと応援しているし、ファンなので頑張ってほしいが、同時に「才能の限界」も考えたい。

僕達は生まれてからずっと、親やメディアを通じて「夢は叶う」「努力すれば目標は達成できる」と教えられてきた。 そして、努力を否定するのを禁じられてきた。

「他人の努力を笑うな」

「他人の可能性を否定するな」

と。

もはやこれは宗教的な価値観といっていい。 「差別をしてはいけない」と同じくらい、「努力は否定してはいけない」のである。

しかし、私達には「年齢」と「老化」というどうしようもない制約がある。
かつてのドラゴンボールのフリーザ様よろしく、永遠の若さと永遠の命があれば努力すればどんな夢も叶うかもしれない。

しかし、老いの制約がある中で夢を叶えるには、やはり努力だけでなく、「才能」と「環境」を掛け算しないと競争には勝てないのである。

イデオロギーで現実を歪めない

「一途な想いは報われる」みたいな、恋愛でも顕著だが、社会通念によって現実が歪められるケースには警戒しなければならない。

「努力すれば夢は叶う」も同様で、努力して叶うかどうかは「才能」と「環境」と「年齢」次第なのだ。

なので、「叶わない確率」を冷静に見極め、期待値が高い投資先に「努力」というリソースを投資するメタゲームが重要となってくる。

私個人の話だと、数年前に自分でアプリ開発するためにプログラマとして転職した。 実際にアプリを作ったり、サイトを開発できるようになったが、界隈を揺るがすような「強いプログラマ」にはなれない。

そもそも数学的な素養がないし、覚えも悪い。 当然認めたくはないが、元々優秀な人には頭の良さで勝てない。

自分の能力や適性を踏まえると、プログラマとして勝つためにひたすらアルゴリズムを勉強したり、競技プログラミングに精を出すのはコスパが悪い。

ハンターハンターのネテロ会長のように、コスパの悪い作業に狂気を持って没頭することで達人になる、というのは、現実では起こり得ない。

ではどこで勝負したのか...という話は、別の機会で紹介したい。

得意で適正があって結果が出やすいことにリソースを費やし、そこで勝つべきなのだ。

朝倉海はUFCで勝てないのか

正直、わからない。なぜなら私はただの格闘技視聴者であり、何も格闘技を知らないからだ。 ただ、現実だけを見ると、31歳の朝倉海は今後3年以内に肉体のピークを迎え、そこからゆっくりと肉体的な能力は下降していく。

現在の成績を見ると、ストライカーとしても通用しない今の状態で、そのままの成長曲線を描いたとしても、30代後半以降も活躍していくのは非常に厳しいと予想はできる。

ファンだろうとアンチだろうと、おそらく揺るがない事実だ。

コナー・マクレガーがチャンピオンになったのは27歳。アデサニヤがチャンピオンになったのは30歳。

マクレガーは12歳からボクシングを始めた。朝倉海は18歳から。才能だけでなく、始めるのが早い方が有利だとも言える。

大谷翔平だって、18歳から野球を始めていたら今の活躍はできなかっただろう。

朝倉兄弟の最大の功績は、未来の才能を惹きつけたこと

堀口恭司や平良達郎といった少数の才能がまだ残っているが、日本人のUFCチャンピオンが生まれるのは10年後の未来だと思っている。

10年前、格闘技は下火だった。

さらに前の2000年代はPRIDEが盛り上がっていたが、地上波でしか格闘家を見る機会がなく、今ほど親近感はなかった。

現在は、SNSを通じてたくさんの人が格闘家の生活を見ている。 厳しい現実を生きる格闘家もいるが、それよりも「活躍すれば金持ちになって、人気者になって、モテる」というイメージができたのが大きい。

才能は金と人気に集まる。 日本の才能は野球やサッカーに集まる傾向が強かったが、今後は才能の一部は格闘技にも流れていくだろう。

親の心理的な抵抗は強いから、野球やサッカーほど多くの才能は集められないとは思うが、それでも昔よりも抵抗感は少ない。

朝倉兄弟が引退したあとも現在の格闘技熱を維持するのはとても難しいとは思うが、熱をある程度維持して、現在格闘技を始めた子どもたちが大人になったなら、そのときは日本人が世界で勝つときなんじゃないかな。

もちろん、ボクシングの井上尚弥さんとかは、現代でもバチバチに活躍しているから、「集まる才能の数」だけでは決まらないけれど。 MMA(総合格闘技)に関しては、日本はこれから環境もさらに良くなっていくんだろうな、と思っている。

今はまだ「成長期」
成熟するのはまだ先の話。




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