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【広陵高校いじめ問題】スポーツは健全な精神を育てない

甲子園に出場している広島県の広陵高校の野球部のいじめ・暴力事件が話題となっている。 やられた方は徹底的に復讐すればいいと思うが、全然関係ない自分が加害者を晒す意味はないので、詳しくは触れない。

それよりも何よりも、「スポーツは健全な精神を育てない」という当たり前の事実を伝えたい。 体育会系の部活を10年以上やってきたし、色々な人間を見てきた。

団体スポーツも個人スポーツもやってきた。

間違いなく言える。

スポーツは別に、健全な精神を育ててない。

「スポーツが健全な精神を育てる」というのは、子どもにスポーツをやらせている親を安心させるための綺麗事である。 健全な精神は個人に宿る。スポーツをやっていようとやっていなかろうと、まるで関係ない。

というより、スポーツをやることで、世間一般で言われている「健全な精神」と真逆の価値観を植え付けられやすいのが現実だ。

弱肉強食で強い奴が偉い

スポーツの世界は、ガチな部活であればあるほど、野生に近い。 すなわち、強い奴が偉い。

「偉い」と書くと「人間は平等なんダー」「差別すんな」とか、嫌悪感を抱く人がいるのは承知だが、現実を歪めてはならない。 ガチの部活では、年齢も人格も見た目も関係なく、うまい奴と強い奴が偉い。

うまい奴と強い奴が偉いという意味では、部活は実社会よりよほど平等である。

それに「偉い」というのは、「偉そうにする」のと同義ではない。

実力があれば、部活動内での発言権が高まり、皆に褒められ、認められ、他校の人にも尊敬される。 学年も関係ない。うまい奴が偉い。チームを勝たせる人間が偉い。そういう世界だ。

「人類皆平等で、誰に対しても分け隔てなく接する」という一見すると健全そうな価値観とは真逆にある。

生まれながらにして身体能力や頭の良さが異なるチートゲームの中で競争を強いられ、素質があって努力できる奴がずっと優遇され続ける世界である。

社会に出て役に立つ部活の価値観「GRIT」、役に立たない価値観「弱肉強食」

持って生まれた身体的能力の差はあれど、超トップレベルでもない限りは、部活は努力が報われやすい。

早く始めたり、人より考えたり、人より努力すれば、全国レベルでもない限りは試合で活躍できるレベルに到達するだろう。

部活を通じて培われる「GRIT(やり抜く力)」は実社会でも一生役に立つ価値観だと確信している。 一方で、実社会において「実力があるやつが偉い」とは限らない。

あなたの会社の上司を想像してほしい。 尊敬できる上司もいるかもしれないが、「なんでこんな馬鹿が偉そうにしてるんだ...?」と思える奴もたくさん思い浮かぶはずだ。

会社組織においては、実力(知識や能力、ビジネス感覚)が優れている人間が勝つとは限らない。別の力学が働いている。

政治力めっちゃ大事

広陵高校野球部のメンバーが社会人になったときの画像
広陵高校野球部のメンバーが社会人になったときの画像

「資本主義社会で」とは言わない。 会社組織で評価されるためには、政治力のパラメータが異常に重要である。

顧客が喜ぶよりも、上司が喜ぶことをする。 上司にアピールしつつ、上司を立てる。

さらに重要なのは、「上司の上司」にアピールすることだ。

書いていて鳥肌が立つ気分だが、勤め人として駆け上がっていくには、政治力が最も重要なのはほぼ間違いない。 実力よりも、頭の良さよりも、政治力である。

いや、違うな。政治力も実力である。政治力こそが実力である。

また不思議なことに、社内政治の重要性は大企業よりも中小企業の方が大きい。 中小企業だと評価者である役員との距離が近い分、強力な政治へのインセンティブが働く。

誰も彼もが役員へのアピールに躍起になり、顧客のことは誰も見ない。 結果として、社内で駆け上がっていく一方で、乗っている船は沈んでいるという面白い現象が起こる。

「どう働くか」よりも「どこで働くか」のメタゲームで勝負が決まる

ビジネス書では、「どう働くか」について詳細に語られる。 就活でロジカルシンキングに関する本を読み、社会人になってからは専門書を読み、プロジェクト管理を学び、「いかに業務をうまく進めるか」に習熟していく。

そんなビジネス能力向上の人生におけるインパクトを 10 とすると、「自分の立身出世に役に立ちそうな働き場所を選ぶ」インパクトは 100 だ。

「仕事をどううまくやるか」よりも「どこで仕事をするか」「どんな仕事を選ぶか」の方がよほどインパクトが大きいのに、それがビジネス書で語られるのは見たことがない。

意味のないことをうまくやっても何にもならない。

だからまずは、がむしゃらに努力するよりも、どこで努力するかを自分の適性と照らし合わせて見極めなければならない。

冒頭のスポーツの話からはだいぶずれたが、スポーツは健全な精神を育てないし、スポーツで培ったスポ根精神は勤め人では役に立ちにくい。 逆に「努力が報われる」という成功体験があればあるほど、メタゲームの重要性に気付けない傾向がある。

かくいう自分も、年を取って複数の会社で働くまで政治力が重要であることに全く気付けなかった。これほどまでに政治が横行していたとは...とあごが外れるような想いをしたものだ。

この記事を読んでくれた人には同じ想いをしてほしくない気もする。

だから政治!政治が意外と大事なんだよなってことは、頭の片隅に入れておいてくれよな。 個人的には気持ち悪いんだけど、現実はそうなっているんだ。




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