以下の内容はhttps://oreno-yuigon.hatenablog.com/entry/2018/11/11/092614より取得しました。


恋愛で「告白して付き合う」はもはや時代遅れではないか



昨日から『I"s』というちょっと昔の恋愛漫画を読んでいる。

中学時代の僕にとって、この漫画は「恋愛のバイブル」とも呼べるものであったが、今改めて読み返すと、主人公が悪手ばかり取っているのが目について仕方ない。

ここでは『I"s』の主人公のどこがダメなのか、一つ一つ検証していきたい。

題材とするのはI"s完全版 第2巻である。


いちいち告白を決意するな

f:id:hideyoshi1537:20181111082508p:plain
『I"s』第二巻より

これは主人公がずっと想いを寄せていた伊織ちゃんに告白()を決意するシーンだ。

「今日 告白するんだ」

の台詞に中学生の僕はドキドキしていた。

僕もいつか好きな子()に告白するんだろうかと妄想した。


が、もし僕が時をかけるオジサンになれるなら、過去に戻ってそんな自分を殴りたい。


告白なんか、決意するな。


中学生の僕は、そもそも恋愛のスタートを履き違えている。

習いたてのアルファベットを順番に唱えてみろ。


A...B...C...D...E...F...G

H...I


そこだ。


HのあとにIがあるのだ。

愛はHの後なのである。


中学生にそんな卑猥なことをしろとは言わない。

だが、「告白」は決して恋愛のスタートじゃないんだ。

「告白」は「確認」として使うのが正しいんだよ。


どういうことか。


僕は若かりし頃、恋愛はこういう風に始まると思っていた。

f:id:hideyoshi1537:20181111083245p:plain

好きな子ができて
 ↓
意を決して告白して
 ↓
相手にOKされたら、そこから恋を育む


それが正しいとされているし、多くの人はその通りのプロセスを辿っているはずだ。


しかし僕の経験上、このプロセスは正直あまり良いやり方とはいえない。

「告白」はあくまで確認として使うべきだ。

「告白」は相手に課す心理的なハードルが高すぎるからである。

中学の僕に勧めたい「正しいプロセス」はこうだ。


f:id:hideyoshi1537:20181111083918p:plain


まずさっさとデートに誘う
 ↓
告白などという重いことはせずに、先に既成事実を作る
 ↓
付き合いたい場合は「確認」する


これでいいのだ。


突然シリアスな顔で


「ずっと前から......

好きでした......」


などと告白する必要はないのである。


f:id:hideyoshi1537:20181111084544p:plain
『I"s』第二巻より


相手の立場になってほしい。

プロサッカー選手でさえ急にボールが飛んできたらビックリするのだ。

急に愛をぶつけられて相手が嬉しいだろうと思うのは、恋愛漫画の読みすぎだ。

告白の前に、心のマッサージが必要なのだ。


いちいち「告白」などと意気込む必要はない。

そもそも「告白」という言葉自体がなんか重い。

別に罪を告白するわけではないのだ。


「好きでした」

などと話すよりも、相手の「好き」を引き出すほうが先である。


女の言葉を鵜呑みにするな

中学生の頃の僕は、いちいち女の子の言うことを鵜呑みにして、いつも頭を抱えていた。

「あの言葉の意味はなんだろう」

「なぜ、あんなことを言ったんだろう」

と、ずっと考えて、その言葉の真意を探ろうとした。

f:id:hideyoshi1537:20181111084958p:plainf:id:hideyoshi1537:20181111084946p:plain
『I"s』第二巻より


これは修学旅行のペアを決めるためのくじ引きで、ヒロインの伊織ちゃんが「瀬戸くんと一緒だったらいいな」と言うシーンである。

主人公の瀬戸は愚かであるため、伊織ちゃんの言葉一つ一つにいちいち動揺し、


「ど、どうとらえたらいいんだ今の言葉!?」

などと舞い上がったかと思いきや、次の瞬間には

「ガクゥ」

と落ち込んでいる。


愚か者め。


これは女に限らないが、自分の心情を言葉で正確に表現するのは本当に難しい。

言葉にして他人に伝えることができるのは、心情のごく一部だけなのだ。

f:id:hideyoshi1537:20181111085837p:plain


だから僕たちは、相手の行動や表情、声の抑揚や挙動を細かく観察し、相手の感情を推測しなければならない。

秘密はいつだって、ノンバーバルな部分に隠されているのである。

それなのに非モテ(俺)はいちいちLINEの文章一つ一つに動揺したり、

「こんなことを言われた、どうしよう?」

などと狼狽する。


違うんだよ。


LINEの場合は、「書かれている内容」よりも、「頻度」とか「熱意」とか、そっちの方がよっぽど多くの情報を含んでいるのである。

余談だが、中学から高校にかけて、僕は彼女ができるたびに振られてきた。

振られるたびに、彼女の言葉をノートに書き写し、彼女の心を知ろうとした。

そして紙に書いて冷静に見つめ直せば直すほど、


「こいつ、何考えてンだか全然わかんねぇ」


となるのである。


女の人は「ただ嫌いになっただけ」とか「男として魅力を感じなくなっただけ」な場合でも、自分が悪者にならないようにたくさんの言い訳を用意してくれる。

これは女の優しさだ。


「〇〇くんは優しすぎたから」

「〇〇くんはいい人だけど...」


なんて言われて、「俺がいい人だったのがダメだったのかァ!」などと悩むのは時間の無駄である。

単に気持ち悪くなったか、他に気になる男ができたか、それだけなんだ。


言葉に振り回されるのはもうやめよう。

言葉はたしかに大事だが、本心は言葉にならないところに隠されているのだ。


それではエントリの最後にこの曲を聞いてください。

小田和正で「言葉にできない」




以上の内容はhttps://oreno-yuigon.hatenablog.com/entry/2018/11/11/092614より取得しました。
このページはhttp://font.textar.tv/のウェブフォントを使用してます

不具合報告/要望等はこちらへお願いします。
モバイルやる夫Viewer Ver0.14