昔のブログ記事を読み返すと、ひどい文章に目を覆いたくなる。
あの時はあの時で、自分なりに全力で書いていたはずなのに、どうしても稚拙な表現が目についてしまう。
過去の自分が下手くそに見えるということは、今の自分が上達したということだ。
他人と比べて上手になれたかどうかはわからない。
それでも、昔の自分に比べて今の自分は成長している。
昔はSEOの知識もなかった。
語彙力も表現力もなく、想いばかりが先行していた。
その想いを読者に伝える技術がなかった。
もちろん伝えたいことが言葉にならない歯がゆさは今も同じように感じている。
良い言葉が思い浮かばなくて悩むのはしょっちゅうだ。
それでも、昔よりはずっとマシになった。
昔の記事と今の記事を読み比べると、ずいぶん読みやすくなったように感じるし、表現も少しずつ豊かになってきているように思う。
1年前は机に向かっても全く言葉が出てこなくて、一つの記事を書くのに3時間もかかっていたのだ。
毎日記事を書き続けることで、少しずつだが確実に成長することができた。
......この記事を読んで、上達しようとお前の文章は読みにくい。
お前の文章などうまくない、と感じる方がたくさんいるのはわかっている。
正直、書いていてすごく恥ずかしい。
しかし恥を承知で語りたい。
上達のコツはやはり、継続なのだと。
継続していけば、拙い文章もいずれ洗練されてくるはずだと僕は信じている。
継続は力なり
僕自身が文章の上達を感じたのは、毎日更新を始めてからだ。
今年の3月からほぼ毎日、欠かすことなくブログを投稿し続けている。
最初は1500文字書くのがやっとだったが、ライティングに慣れるにつれて、より軽い負担で同じ量を書くことができるようになった。
乏しかった文章表現も少しずつ改善できているように思う。
読んだ本の気になる表現をノートに描き写す「写経」の効果が少しずつ表れ始めているのだ。
その他にも類語辞典を調べたり、「日本語の書き方」的な本を読んだり、SEOを始めとするウェブ特有のライティングスキルを学んでみたりもした。
文章の練習のために心に響いた文章の写経を続けてたんだけど、美しい文章を書ける小説家がウェブで何かを書いたからといって検索結果で上位に表示されるわけではない。
— ヒデヨシ (@cook_hideyoshi) 2018年9月30日
人間だけでなくロボットに響く文章を考えるのがSEO。SEOは言葉の科学なのだと。
そんなことに今更気付いて、SEOの勉強を始めた。 pic.twitter.com/Qx9vD4weV4
これまでの経験を踏まえ、何かを上達させるために必要な作業は以下の4つの手順を繰り返すことだと言える。
- まずアウトプットすること
- アウトプットの改善につながるインプットを行うこと
- 学習した内容を取り入れて再度アウトプットすること
- アウトプットした内容を検証すること
ブログの場合はまず書かないことには始まらない。
アウトプットして初めて、自分が何をすべきなのかが見えてくるのだ。
しかし、ただ闇雲にアウトプットするだけでは上達しない。
自分には何が足りないのか?
どんな能力を身につければアウトプットを改善できるのかを考え、学習する必要がある。
自分でゼロから改善点を考えるのもいいが、その過程をショートカットさせてくれるのが書物である。
本を読んで、他人の経験を吸収し、自分のアウトプットに反映させる。
経験を吸収する対象はもちろん本だけでなく、動画やウェブなどを参考にするのもいい。
文章に限らず、スポーツや料理でも同じだ。
やってみて、学んで、考えて、改善して、またやってみる。
これを毎日繰り返すことが、上達につながる。
毎日やることが大事だ。
僕は昔からブログを書いてはいるが、上達を感じたのはやはり、毎日更新するようになってからである。
一日サボると二日分は後戻りしてしまう。
とにかく毎日続けよう。
少しでもいい。
毎日の継続が昨日の自分より今日の自分を成長させるのだ。
「もっと良くしよう」とする意志
ここまで「毎日続けること」の大切さを説いてきた。
しかし残念ながら、何も考えずに毎日続けても物事が上達することはない。
マルコム・グラッドウェルは『天才!成功する人々の法則』で一流になるには10000時間の鍛錬が必要だと述べた。
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しかし同時に、「ただ10000時間過ごすだけでは一流にはなれない」とも語っている。
毎日料理する主婦のほとんどがプロの料理人にはなれないように。
タクシー運転手がF1ドライバーにはなれないように。
ただ時間を費やすだけでは我々の能力は向上しないのである。
重要なのは「もっと良くしよう」とする強い意志だ。
ブログも同じ。
何も考えずに毎日更新するのではなく、どうやったら昨日より読みやすい文章を書けるか。
どうやったら読者が喜ぶコンテンツを作れるのかを真剣に考え、改善し続けなければならない。
料理だったらどうやったらもっと美味しい料理が作れるか。
バスケだったらどうやったらもっと確率の高いシュートが打てるか。
プログラミングだったらどうやったら今までできなかった物を作れるか。
真剣に考えて、今日より明日を良くする努力を続ける必要があるのだ。
会社員を言い訳にしない
会社員が何かを継続する上で大きな障壁となるのが「業務時間」だろう。
仕事が忙しくなるとついサボってしまう。
僕にとっての英語とプログラミングがそうだ。
毎日やりたいと思っていたのに、気が緩むとすぐに休んでしまう。
途中で休んでしまうから上達しない。
中途半端に何かをやってみても、使い物になるレベルにはいつまで経っても到達できないのだ。
本気で何かを身に付けたいなら、毎日鍛錬を続けなければならない。
業務を通じて自分が望むスキルを身に付けられる人は幸せだ。
全力で仕事をしていれば、いつの間にか一流の実力が身に付いているかもしれない。
しかし僕は、日々の業務内容が「自分の身に付けたいスキル」と乖離してしまっている人が多くいることも知っている。
努力しても専門性が身に付かない仕事もあるだろう。
そういう人は、何が何でも業務外の時間で技を磨くしか無い。
会社を言い訳にしていたら、何かを身に付けることなんてできないのだ。
業務外の時間でスキルを身に付ける努力をすること。
そのスキルを活かして独立するか、転職するのがいい。
ブログの能力に関しては転職に役立つとは言い難いかもしれないが、英語やプログラミングは自分の市場価値を高めるのに大いに役立つことだろう。
「石の上にも三年」
ということわざがあるが、石の上に三年も乗っていられる人は、そもそも石が大好きか、石の向こうに大きな目標があるに違いない。
乗っかる石を決めて、一度決意したら乗り続ける覚悟を決めよう。
毎日の継続が、三年後の未来の自分を大きく変えるはずだ。