ここ数年、ずっとお腹がゆるい。
仕事中もデート中も家でブログを書いている途中でも急にトイレに行きたくなることは多々あるし、会社の場合はもっとひどい。
「こ、これはやばい...やばいぞ...」とトイレに駆け込んだとき、個室が全部埋まっていたときは絶望的な気分はこの世の終わりを思わせる。
しかしお腹がゆるくなる原因がわからないのだ。
人間ドックでも異常はなかった。
それでも不安だったので、人間ドックとは別に医者に見てもらって、胃カメラをぶち込んで胃や腸に異常がないかも検査してもらった。
それでも悪い部分は見つからない。
じゃあ何が原因なのか?
人間ドックで「何も食べなかった日」は特にお腹を壊すことが無かったので、日々の習慣的に飲んだり食べたりしているものが怪しいと判断した。
それで、毎日食べるもの・飲むもので怪しい食品を絞っていくと、以下の3つが僕に合わない可能性があることを突き止めた。
- 牛乳
- コーヒー
- レッドブル
牛乳には「乳糖」と呼ばれる哺乳動物の乳が含む糖分がある。
この乳糖を分解するのが「ラクターゼ」という酵素なのだけれど、大人は腸内のラクターゼが少ないため、乳糖を分解できずに下痢になる人が多いらしい。
牛乳を飲んだ日と飲んでない日で明らかにお腹の調子に差があったため、僕はどうやら乳糖不耐症なようだ。
皆さんもお腹をくだしている日に、「乳製品を摂取していないか」振り返ってみてほしい。
次にレッドブル。
寝不足で会社に行くと、当然だが昼間は眠くなる。
しかし会社で昼寝はできない。眠くても目を開け続けなければならない。
誰か助けてほしい。翼を...翼をください。
そこで登場するのがレッドブルである。
そもそも寝不足
↓
昼間めっちゃ眠い
↓
レッドブルで目を覚まして活力を取り戻そう!
↓
下痢
という取り戻した活力をトイレに向かわせるような悪循環に陥る。
なぜ俺は便器の上で翼を取り戻しているんだ...
と後悔して、一刻も早くトイレから出たいと願うもお腹ギュルピーが止まらないのである。
で、レッドブルの何が僕の身体をトイレに向かわせているのかを調べてみたのだが、信頼できそうなサイトがなかなか見つからない。
仕方ないので、レッドブルの成分である
- カフェイン
- アルギニン
あたりが腹痛の原因となるのではないかと考えて、検索してみた。
国立スポーツ科学センターがアスリートを対象として、アルギニンの効果を検証していた。
結果が面白い。
アルギニンを摂取しても
- 持久力の変化はなし
- 筋力パフォーマンスに影響なし
- 無酸素運動でパフォーマンス向上もなし
という結果になっており、運動前にレッドブルを飲んでも何も変わらない可能性が高いことを示唆している。
そして気になるのが「安全性」の項目で、
腹痛、鼓腸、下痢、痛風等の副作用を起こす場合がある
と書かれている。
「健康食品」の素材情報データベースでもアルギニンは
「適切に用いればおそらく安全である」が、「有害事象としては、腹痛、鼓腸、下痢、痛風が報告されている」とも書かれていた。
また、食品安全委員会のサイトで「カフェインのヒトに対する影響」を調べてみたところ、カフェインを過剰に摂取した場合は下痢や吐き気をもたらすこともあることがわかった。
食品安全委員会のカフェインに関する論文も面白い。
- 体重50kgの青少年は、一日15mgのカフェインでは副作用はみられないが、一日50mgを超えると耐性が増加する可能性がある
- 耐性の増加はカフェイン依存症の兆候を示す
- 1回あたり200mgまでのカフェイン摂取は健康に悪影響を与えることはない。
- 寝る前に100mg以上カフェインを摂取すると、睡眠障害を引き起こす可能性がある
- コーヒー一杯でカフェインは約100mg。レッドブルは1缶90mg
毎日コーヒーやレッドブルを飲んでいるとカフェインに耐性がついてしまう可能性が高く、依存症に陥りがちであることがわかる。
大量に摂取しなければ健康に悪影響はなさそうだが、夜はカフェインを控えた方がよさそうだ。
「レッドブルを飲んだらお腹が緩くなる」
という人は僕の周りにはあまり見当たらないし、僕だけトイレで苦しんでいるのかもしれないが、
もしレッドブルでお腹を下す人がいた場合、エナジードリンクの成分であるアルギニンによる影響である可能性が高い。
モンスターエナジーにもアルギニンが含まれているため、同じように下痢になったらアルギニンの影響である可能性大である。
レッドブルを毎日飲んでしまうような人は、そもそもカフェインに耐性があり、それゆえにカフェインを大量摂取する傾向があるかもしれない
それも下痢の原因になるので、カフェインを控えてみよう。
急にカフェインをゼロにするのは難しいし、僕もこのブログを書きながら早くコーヒー飲みたい!と禁断症状が出始めている。
ゼロにするのは難しくても、口元が寂しくてつい飲んでしまうコーヒーや、睡眠不足から逃げるように摂取するエナジードリンクを少しずつ減らしてみよう。
そうすればきっといつか......
いつか、「緩くないお腹」を取り戻すことができる日が来るかもしれない。
ちなみに去年くらいから「カフェインレスコーヒー」なるものも試し始めていて、正直まだ「究極に美味しいカフェインレスコーヒー」は見つけられていないのだけれど、一日の総カフェイン摂取量を減らすには役立っている。
僕はカフェインによってお腹をくだしていた
あれから数年経って、レッドブルをやめてもまだお腹をくだす自分がいた。
何年経ってもくだし続けている。
無駄にトイレにこもった全ての時間を英語の勉強に当てていたら、自分のTOEICのスコアは950点を超えていたに違いない。
とにかく何も生み出さず、トイレにこもってネットサーフィンしてしまう自分に嫌気が差していた。
トイレが好きなわけではないのだ。
レッドブルをやめてもお腹をくだしてしまうのであれば、何か別の要因があるに違いない。
というわけで、勝手に自分の身体で A/B テストを行ってみた。
毎日5杯以上飲んでいたコーヒーをやめて、
- コーヒーを飲まない日
- 1杯だけコーヒーを飲む日
- 2杯以上コーヒーを飲む日
でお腹のくだし具合を比べてみた。
すると、「コーヒー1杯以下」の場合はお腹をくださないことが判明したのだ。
正直、驚いた。カフェインが原因でお腹をくだす、という情報はあまり見たことがなかったからだ。
コーヒーが怪しいなと思いつつも、コーヒーでお腹をくだしたひとが少なくともインターネット上では見つからなかったので、コーヒーのカフェインを疑いきれなかった。
結局、コーヒーを飲まない日は本当にお腹をくださないので、最近は頑張ってコーヒーの量をセーブしている。
もう一つ効果があったのは、「ビオフェルミンSプラス」であった。
どうしても眠くてコーヒーを大量に摂取してしまった日にビオフェルミンを飲むと、なぜかお腹をくださずに済んだ。
もちろんこれは個人差があると思うので、カフェインでお腹を下す人は何か良い回避策がないか試してみてほしい。自分にはビオフェルミンが効いた。
カフェインを取るとお腹を下してしまうが、コーヒー自体は好きなので、口元が寂しいときは、カフェインレスコーヒーを飲んでいる。
カフェインレスだとお腹をくださなかったので、コーヒー豆にアレルギーがあるとかでは無さそうだと思っている。
どうしてもお腹が緩くて困っている人は、「カフェインを抜く」作戦を試してみてください。
みんなも、もうトイレに行きたくないよな...。長くいたい場所ではないもんな。コーヒー大好きだけど、頑張って離れましょう。離れられないときは、カフェインレスにしましょう。