ムスカが先祖代々受け継ぐ知識について
ちょっと前にTwitterで
ムスカが母親から『お前は失われた王家の血筋なのです』といわれて育てられ、その意思を継ぐかたちでムスカが頑張ってあんな感じになっちゃった
っていう感じの『進撃の巨人のライナーとその母親』みたいな二次創作が流れてきた。まあ、二次創作なので、それはもう、好きにすればいいと思うのだけれども、ただ、ムスカが秘蹟を受け継ぐのは『母親』ではなく『父親』だろう、と思う
シータの知識は母系継承、ムスカの知識は男系継承では?という推測
シータの石を受け継いだり、呪文を受け継いだり、そういう飛行石とラピュタに関わる呪文の受け継ぎは母親経由で行われているように作中でも描かれている。飛行石は暖炉の中に隠されていて、結婚式の時にしかつけなかったと作中でも言われている(結婚式の時にしかつけない=母親、母系で継承される)おそらく、息子には伝えずに、一族で生まれた女子に対して継承されていった知識なのだろうと思う(現実にもそのような、娘にしか伝えられない儀式や知識というものはある)
反対に、ムスカの場合は、男系で長男だけに伝えられる知識という形で、代々、ラピュタについて伝わっていったのだと思う。同じように男系のみで継承される知識というものも存在するからだ
で、ここからが面白いところです。ラピュタには、なぜ、王が二人いたか、または2系統いたか
祭祀をつかさどる王と、実務をつかさどる王の分担という例は世界にたくさんある。また、王族としてそれぞれが分かれている例もある
例えば、メラネシアなどでは、「血統」や「土地の権利」は母系で継承されるが、政治などの意思決定は男性によってなされる、という、男性女性で社会の役割が異なっている社会が存在します
祭祀、神聖、呪術、祖霊的な部分は女性が担い、実務は男性が担うという役割分担は、原始社会から現代にまでその痕跡を残す社会はたくさんあります(日本でも、神楽などで舞う際、女性は面を着けない(その身に卸す)が男性は面をつける(役にならないと降ろせない))などの祭祀に対しての女性の優位性)
つまり、ラピュタは、シータの家系(聖なる、正統な王は、女性)母系継承してきた王族と、ムスカの家系(行政と実務をつかさどる、男性の王)と二つの王族がそれぞれ役割分担をしていた国家だったと妄想することができるわけです。
(これは天皇と摂関家、将軍家にも似ていて、天皇が権威と祭祀を担当して実権を持たず、定郡家や摂関家が実務を担当するという。実質一つの国の中にふたりの王がいる状態です)
こういう風に考えると、なぜ、シータの家系には聖なる呪文と飛行石が残され、そしてムスカの家には知識が継承されていったのか、ということも、すんなり説明ができると思います。おそらく、ムスカの家にはもっと多くのラピュタに関する歴史、実務が残されていたし、文字、文献なども残されていたのでしょう(そしてそれもある程度は失われてしまったのでしょう)
まあ、全部妄想ですが
公開されてから半世紀がたっているのにまだまだ味がするラピュタすげえなあ、って思いました
