
4月ほど遭いと、別れが
一番似合う月は無い.
そう思うのである。
冬から春にかけて気候が
変わるにつれて
生き物たちの動きも
「のろのろ」から
「きびきび」
と変わってくる。
春の訪れが本格的になる
四月には、やわらかな
陽ざしを受けながら
蓄えた力を生への力に注ぎ
新しい始まりがそこかしこに
芽吹いていく。
桜花の美しさは時と共に
消え行くけれども、
咲き誇っていた記憶は
忘れ得ぬように人々の
心に残る。
翻((ひるがえ)れば、
人生の離別、などの
切なさが潜んでいる。
出会いと別れが、交差するのは
この4月より他にないような
気がする。
卒業、入学、就職、転勤…などと、。
誰もが何かしらのうれしさ、
悲しさえを迎え、
新しい人間関係が始まる一方で、
心通わせる場所や人々に別れを
告げたり、送り出したりする
のもこの月である。
喜びと寂しさが入り混じる
この時期、人は無意識のうちに
感情の波に揺さぶられる
かもしれない。
まるで風に舞う桜の
花びらのように、儚く、
美しい感情が心を満たす。
四月は、「はじめまして」と
「さようなら」が入りまじった
万華鏡をゆっくりと回したときに
現れる人生模様に似ている。
井戸みた過去は、新たな希望が
開けると同時に、過去が
静かに遠ざかっていく。
その喜びと、つらさを持ちつつ
人は、それぞれの心を大切に思い
人生を豊かにしていくのだろう。。
この月だから、出会いと別れと
いう相反する事柄が多い出来事が、
生き生きとこんなにも自然に、
そして美しく同居できる
のかもしれない。
四月は、ある意味では、
人生のページが始まる月と
言えるだろう。
人生の暦を暦をめくられる音が
聞こえそうな月。
そこには、始まりの光と、
終わりの余韻が同時に宿っていて、
「遭い」と「別れ」が、
これほど似合う月は他にはないと
思うのである。
ありがとうございました。
250415
完