午後から雨になった、此の頃は、
冬特有の雨が降る。長い時間降り
続く雨ではなく長くても小一時間
程度で終わる。
雨の降り始めは、なんとなく暖かく
感じるのは、私だけだろうか。
雨だれは、こんな時には、南天の合間に
溶け込んでいく。
「雨だれのたび南天の花揺れぬ」 ―小田悦子
だが、こんな天気でも道路はしっかり
濡れている、

ここで好きな雨歌、
恐縮ですが、徳永英明の歌、
「レイニーブルー」、落ち着きのある、
そして静かな、押しの有る歌声、
雨に歌えば外国人の「雨に歌えば~」
と軽妙な、シナトラばりの優れた
タップダンスを踊るジーンケリーを
思い出す。
傘をさして、猫の額のような庭に出て
南天を見る。
今年は南天が庭の隅に何年ぶりに
実を付けていてた。
いつもは、鳥の餌食になっていたが
その悲劇をかいくぐって今年は
ここ実っている。

その南天の実に、風に吹かれれば、
すぐに落ちそに、又触れれば落ちん
景色が可愛らしい。

雫と実が一体の実と見まがうような、幻の
実に見える。何の違和感もない。
ふと、1日の流れる時間のうちの、瞬き
程に当たるほどの時間を過ごした実感を
感じた。
ありがとうございました。
完。