大森義成 先生
拝啓 初夏の候、先生におかれましてはご清祥のこととお喜び申し上げます。
平素より、ご同行一同の吉祥成就をご祈念いただき、誠にありがとうございます。
このたびは、愛染明王敬愛修行会を厳修賜り、誠にありがとうございました。
おかげさまをもちまして、自宅での実修も無事に結願することができました。
ご本尊様はもとより、先生ならびにご同行の皆様に、心より御礼申し上げます。
世界的な混乱が続くなか、日本においても先人のご苦労によって築かれた平和が、疫病や飢えといったかたちで脅かされている現状を目の当たりにし、改めて世界平和を祈る修行の大切さを実感しております。
今回、四度目の参加を通じて、この修行の有り難さをようやく深く味わうことができました。祈りは決して無力ではなく、憎悪に比べれば、自心の安寧をもって世界平和に資するものであると感じております。
また、ちょうど神代師の大師信仰論について先生のご法話を拝聴し、「万邦協和」というご誓願を共有し、それを体現できるよう、ご加護をいただくという人生の指針を得たように感じております。
修行においては、お次第の観想法に則って行じたつもりではございますが、ご本尊のお導きによって観想を進めるうちに、この閉じた宇宙にとどまらず、隣の宇宙、過去・未来の宇宙へと広がり、三千大世界という言葉のごとく、無数の宇宙それぞれに仏さまがおられ、すべてが調和しているという観想が得られました。
また同様に、この罪業深き我が身のうちにも仏性が宿り、本来、敬愛和合の徳を備え、天地と通じているという教えを、まさに体感いたしました。
先生のご指導のもと、勤行中には自らへの「シリソワカ」も唱えてまいりました。初めはやや気恥ずかしさもありましたが、修行を重ねる中で、「それは内なる仏性が発現し、成就することを祈念し、その仏性を宿すこの心身に感謝を捧げる行である」との理解に至りました。これも、ひとえに准胝独部法のご利益かと存じます。
尊い法をお導きいただき、誠にありがとうございました。
末筆ながら、先生のますますのご健勝と吉祥成就を心よりお祈り申し上げます。
敬具
合掌
