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大師念誦の教理 その4 神代峻通師 

けれども、この慈悲心の目的は、人々に同じ心を起こさせることであるから、それは教えを説き、悟りを示すということになる。

 

金品を施して、生活を安らかにするということもあるが、「本心」を得るということこそ最大の善であるからして、教化することが、すなわち智慧を施すということが、慈悲の中身となるのである。

 

だからお大師様も『三昧耶戒(さんまやかい)の序』の中で

苦しみを取り去り、楽しみを与えるには…教えを授けるのが一番良い

と申されたのである。

 

このように智慧を施し、教えを説き教化するということが「(菩提心)論」にゆうてある勝義心(しょうぎしん)すなわち智慧なのである。

 

つづく

 

(本文の読みやすさを考慮し、原文からカナを漢字に改め、句読点を変更し、()にて原文を補った。)


f:id:oomorigijyou:20250321132224j:image

 

神代峻通師 近影

本文写真とも『神代峻通講話集』 神代峻通講話集刊行会刊(高野山出版社内) 昭和35年8月10日発行より転載




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