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大師念誦の教理 その3 神代峻通師

この心は、もし一度それが実現すると、不思議なもので一人の人の胸の中だけに閉じ込められてはいないものである。

 

友をよび、周りの人々に働きかけていく。

そして、いまだこの心の実現していない人々に対しては、一層強く働きかけて、この心の起こるように呼びかけずにはいられないものである。

 

この心がすなわち愛である。

「(菩提心)論」にいう行願心、または大悲心とはこれである。

 

またいわゆる「真より用を起こす」とはこのことである。

 

「論」には、

あらゆる人々を、残りなく、利益し安楽せよ

と言われている。

 

 

つづく

 

※神代先生は元々クリスチャンだったので、愛という表現をよく使われる。仏教では愛というのは渇愛と言って煩悩を表すが、ここではそういう意味ではない。

 

(本文の読みやすさを考慮し、原文からカナを漢字に改め、句読点を変更し、()にて原文を補った。)


f:id:oomorigijyou:20250321132224j:image

 

神代峻通師 近影

本文写真とも『神代峻通講話集』 神代峻通講話集刊行会刊(高野山出版社内) 昭和35年8月10日発行より転載




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