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小説『ブラジルのおばちゃん』5 あきらちゃん

母がそう呼ぶ人は、雅ちゃんのお父さんだ。
むかし。
母の親友ブラジルのおばちゃんと母と、あきらちゃんはお友達同士だった。
美しく華やかなブラジルのおばちゃんは娘時代男性にモテた。
あきらちゃんも、ご多分にもれず、おばちゃんのことが好きだったらしい。
そしてふられた。
おばちゃんは結婚してブラジルに行ってしまった。
内緒だが、その後、母にもふられたらしい。

「母とブラジルのおばちゃん、二人が街を歩くと、みんなが振り返った。」
雅ちゃんが父親から聞き出したことを、皆にしゃべった。
それを帰って母に伝えると、
「あきらちゃんは好い人。」
ひとこと言った。
後日雅ちゃんにそう言うと、うれしそうな顔で笑った。

双方の親の、こうした人間関係を、雅ちゃんがつぶさに知って、私に意地悪をしたとは思えない。
ただ彼女は当時とても過敏で、同級生たちよりは、思春期を先んじていたように思う。先生の期待に応えようと、幼い同級生たちとは一線を画し、毎日奮闘努力していた。
小学生にここまで気苦労をさせていいものだろうか?と、今の私なら思える。
何かと、感情的になったり、怒ったり、痛ましいほどだ。
そして、かたや、日々ただ面白おかしく学校生活を送っているだけの私。そのいい加減な言動に、ただならぬものを感じ取り、憤慨し反発していた。

ただそれだけのことだったのかもしれない。


(作中の人物はフィクションです。)

 
 
 
 
 
 
 



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