雅ちゃんは頭が良くて学級委員で、スポーツも出来て、華やかで。
そして、私の何もかもが気に入らない。
勉強が苦手だが絵が上手。日々、同級生たちを笑わせることに心血を注ぎ、
人気だけはクラス一だった私を、心底憎んでいた。
何かと、感情的になって突っかかって来られたのを覚えている。
ふざけていると思われたらしい。
まあ、おふざけ者であったことは確かだ。
私は親を笑わせるために生まれて来た、とそのころは確信していた。
今からは想像もできないが、学校帰り、とても歩きにくかったのを覚えている。
というのは、右手に三人左手に二人と、同級生がぶら下がっていたからだ。
「ちいちゃんは面白いから、いっしょに帰ろう。」
という訳だ。
当然、真っすぐは帰れない。
あっちの同級生の家を通り、また、こっちの同級生の家を通りして、一人一人離して行くのだ。
当然、真っすぐは帰れない。
あっちの同級生の家を通り、また、こっちの同級生の家を通りして、一人一人離して行くのだ。
「せんせい!」
雅ちゃんが学活の時間に手を挙げた。もう後数分で授業が終わるという時に、
担任が皆さん何かありますか、と聞いたのだ。
「決められた下校路を守らない人がいます。」
「上田さんです。」
私は突然法廷に引っ張り出された。
それまで、それが、してはいけないことだとは、全く思ってもいなかった。
どうもとんでもないことをしでかしたらしい。
ブラジルのおばちゃん、母、そして、雅ちゃんの関わりを、
この時、私は知る由もない。
それまで、それが、してはいけないことだとは、全く思ってもいなかった。
どうもとんでもないことをしでかしたらしい。
ブラジルのおばちゃん、母、そして、雅ちゃんの関わりを、
この時、私は知る由もない。
(ブラジルのおばちゃん 3)