以下の内容はhttps://ookumaneko127.hatenablog.com/entry/61873787より取得しました。


小説『ブラジルのおばちゃん』3 みやびちゃん

雅ちゃんは頭が良くて学級委員で、スポーツも出来て、華やかで。

そして、私の何もかもが気に入らない。
 
勉強が苦手だが絵が上手。日々、同級生たちを笑わせることに心血を注ぎ、
人気だけはクラス一だった私を、心底憎んでいた。

 
何かと、感情的になって突っかかって来られたのを覚えている。
ふざけていると思われたらしい。

まあ、おふざけ者であったことは確かだ。
私は親を笑わせるために生まれて来た、とそのころは確信していた。

今からは想像もできないが、学校帰り、とても歩きにくかったのを覚えている。
というのは、右手に三人左手に二人と、同級生がぶら下がっていたからだ。

「ちいちゃんは面白いから、いっしょに帰ろう。」
 
という訳だ。
当然、真っすぐは帰れない。
あっちの同級生の家を通り、また、こっちの同級生の家を通りして、一人一人離して行くのだ。


「せんせい!」

雅ちゃんが学活の時間に手を挙げた。もう後数分で授業が終わるという時に、
担任が皆さん何かありますか、と聞いたのだ。

「決められた下校路を守らない人がいます。」

「上田さんです。」

私は突然法廷に引っ張り出された。
それまで、それが、してはいけないことだとは、全く思ってもいなかった。
どうもとんでもないことをしでかしたらしい。


ブラジルのおばちゃん、母、そして、雅ちゃんの関わりを、
この時、私は知る由もない。
 
 
 
 
(ブラジルのおばちゃん 3)



以上の内容はhttps://ookumaneko127.hatenablog.com/entry/61873787より取得しました。
このページはhttp://font.textar.tv/のウェブフォントを使用してます

不具合報告/要望等はこちらへお願いします。
モバイルやる夫Viewer Ver0.14