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日本出張中に観た映画2本、読んだ本3冊。

こんにちは、GreenFielderです!

今回は、先日の日本出張の往復および滞在中に観た映画・読んだ本をご紹介したいと思います。

1. 機内で見た映画2本

①The Apprentice

www.theapprenticemovie.com

norikoさんの記事を拝見して、是非機会があれば観たいと思っていた、トランプ大統領に関する映画です。

アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方 - 日々のこと

第一次政権時、そして第二次政権時に、それぞれ多くの方が観たことでしょう。非常に興味深い内容でした。おそらく真実に近いのであろうと思われます。

トランプをタフな男に育て上げた弁護士・ロイ・コーンですらも最後はトランプに雑に扱われる。トランプの妻へも冷たい態度をとる。トランプの冷酷な部分には背筋が寒くなる思いでした。

ストーリーとは違いますが、トランプを演じたセバスチャン・スタンが終わりに近づくにつれ、今のトランプ大統領のしぐさに似てきて、「上手いなぁ」と変なところで感嘆してしまいました。

なお、私も米国事業に携わっているので、トランプ大統領の政策と、その背景にあるトランプ氏の人となりは理解しておきたい、と思い、日本ではトランプ関連本を2冊購入しました。

 

②Wolfs

tv.apple.com

こちらは私の好きなジョージ・クルーニーブラッド・ピット共演の「娯楽アクション映画」と言って良いと思います。

一匹狼同士が何故か仕組まれて、最終的にタッグを組んで悪党に立ち向かう、みたいなストーリーで、そこに囮的に巻き込まれた若い美男子を演じるオースティン・エイブラムスが良い味を出してます。

何故ジョージ・クルーニーブラッド・ピットが共演する映画は二人の掛け合いがコミカルになってしまうのでしょうねぇ。まあそれが二人の共演映画の楽しみでもあるのですが(笑)

はっきりいって、深い後味は有りませんが、この主役の二人が好きなので楽しく拝見しました。敢えて映画館で見るほどではないかも?!

Apple TVで鑑賞できるようなので、興味がある方は是非。

 

2. 機内・滞在中に読んだ本3冊

日本出張の際に「本を買い漁る」と宣言し、実行しました。

でも実はその前にやらねばならないことがあったんです。

それは積読(つんどく)状態の本を読み切る」ことでした・・・

実は以前の一時帰国から戻ってくる際にも幾つもの本を購入して持ってきていましたが、その中で読めた本は数少なく、実はまだ未読の本が5~6冊ありました。それらの本をできるだけ読んでしまおうという魂胆です。今回出張に持参した未読本が3冊あったのですが、結論から言うと、未読本のうち2冊と、新たに日本で買った1冊を読破しました。

読んだ本

一つずつ紹介させて頂きます。

①水木楊著:「田中角栄 ~その巨善と巨悪~」

歴史の教科書では「日中国交回復」「ロッキード事件」で有名な総理大臣、田中角栄の伝記的なノンフィクションです。人によってはロッキード事件のイメージが強くて「悪人」の印象が強い人も多いかもしれませんが、実際には政治家としては非常に有能であったことが分かります。

彼は新潟県の田舎に生まれ、学歴は高等小学校まで。それが最終的に日本の総理大臣にまでのし上がったわけです。そして、彼の政治の上でライバルであった福田赳夫が東京帝大卒、大蔵省の主要ポストを経験したいわゆる「エリート」であったのと対照的です。

その福田が「清」だとすれば田中角栄は「濁」を厭わず、首相争いであらゆる手を使って福田に勝った、というエピソードなど、当時の55年体制下で政治が熱かった時代の出来事が田中角栄の言動と併せて綴られています。

戦前・戦後の昭和史が元々好きな私にとっては、いずれのエピソードも面白く、また歴史の教科書では決して書かれないような、田中角栄前後の首相それぞれのキャラクターなども鮮やかに描かれていて、とっても興味深く、そしてあっという間に読んでしまいました。

ところで、私はこの本を読んで、ふと「田中角栄とトランプに1つ共通点がある」と思いました。それは「有権者の心の掴み方」です。日本もアメリカも、必ずしも有権者がインテリで政治に詳しくなにがしかの政治思想を持っている、などということはなくて、大半は「自分の生活を如何に良くしてくれるのか」というのが多くの有権者の最大関心事なのではないかと思います。そういう有権者の心を巧みに掴む「大衆に分かりやすい言葉での演説」「有権者に直接的・具体的なベネフィットを生み出す政策実施を宣言」「実行スピードの速さ」などがあると思いました。

田中角栄はまだ若い頃に選挙演説で雪深い魚沼の地を訪れ、「清水峠(現在上越新幹線関越自動車道の巨大トンネルが貫通している当時の交通難所)を爆破して崩してしまいましょう。そうすれば大雪も降らなくなるし、崩した土砂で佐渡島まで陸続きにできます」と言ったそうです。そして、実際には清水峠を爆破しませんでしたが、代わりに新幹線を通し、関越自動車道を通し、清水トンネルを掘って、地元有権者に実際のベネフィットを提供したわけです。

政治的にもあまり教科書には書かれない様々な功績を残したことも書かれており、これまで田中角栄を「悪人」という偏見の目で見ていた方にとっては「目から鱗」な一冊になるのではないかと思います。

なお、本書は決して田中角栄を祭り上げる本ではありません。善い点も悪い点も客観的に冷静に書かれているので、そういう点にも好感が持てる一冊でした。

 

②二宮敦人著:「最後の秘境 東京藝大 ~天才たちのカオスな日常~」

この本のタイトルを見て、最初は「おふざけ本」かと思いましたが、読んでみると非常に真面目な内容で、「へぇ~」と感心するとともに、1つの大学に全く文化も性格も違う「音楽」と「美術」の学生たちがいる、しかも東京大学並みの狭き門である、この東京藝術大学の学内の様子をナマで見たくなりました(笑)

著者は奥様が東京藝術大学の学生であったことから同大学に興味を持ち、奥様の伝手で始めた学生へのインタビューがどんどん人伝いに広がっていって、一つの作品になった、というような内容です。

ちなみに、この著者の奥様、とっても面白いです。

以下の記事はこちらの本には書かれていないエピソードを収録しているデイリー新潮の記事ですが、なかなか面白いですよ!

初めて明かすプロポーズ「奥様は東京藝大生」未公開エピソード そして青髪の彼女は作家の妻となった | デイリー新潮

この本にはインタビューをした何人かの学生が出てきますが、

・口笛演奏世界一の青柳呂武さん

・三味線アイドルとして活躍している川嶋志乃舞さん

・「ブラジャーウーマン」として学内で有名な絵画科の立花清美さん

などなど、非常に興味深い方々が登場します。

でも、私が一番感動したのが、作曲科の小野さん(男性)と、楽理科の本庄さん(女性、仮名)との関係です。これ以上書くとネタバレになってしまうので書きませんが、なんとも良い話(少なくとも私はウルっときた)なので是非読んで欲しい!

 

三浦綾子著:「塩狩峠

以前私が湊かなえさんのエッセイに関する記事を書いた時に、Kajirinさんのコメントに「塩狩峠を読んだことがある」とあり、興味を覚えました。

onedayhike.hatenablog.com

湊さんのエッセイでは「氷点」に触れていたのですが、日本からアメリカに戻る際に、羽田空港の本屋さんでこの塩狩峠が平積みされていたので、サッと手に取り気付いたらお買い上げしていた、というものです。

しかも、他にも「積読」の本が残っているのに、つい読み始めてしまい、そのまま一気に読んでしまいました(笑)

私は三浦綾子さんがどんな小説を書いていらっしゃったのかを全く存じておりませんでした。なので、今回読んだ「塩狩峠」が、当時日本でまだ偏見で見られていたキリスト教の敬虔な信者の話であることに新鮮さを感じました。

私自身はほぼ「無信仰」(敢えて言えば自然信仰に気持ちを寄せてるかな?)の人間なのですが、アメリカで3度生活を経験している中で、日本では感じられない「宗教と人格形成」の相関性について感じる部分があり、特に敬虔なキリスト教信者のアメリカ人が、他のアメリカ人に比べ人種の分け隔てなく人に対して「優しい」印象を持っています。

最初に生活をしたアトランタでは、息子の幼稚園での「持ち寄りランチ会」で妻が作って持たせたおにぎりを食べた子供の中で体調を崩した息子のクラスのお友達がいて、親から「あんなものを食べさせたからだ」とクレームを受けショックを受けた記憶があります。

一方で、同じクラスのお友達のご両親でとてもフレンドリーなご両親もいて、私はすぐ「このフレンドリーなご両親はきっと敬虔なクリスチャンなんだろうな」と思った記憶があります(事実そうでした)。

そんな記憶を裏付けてくれるようなエピソードがあり、琴線に触れる部分もありましたが、一方で「人間はこんなに博愛の精神を持てるのだろうか」と思うところもありました。

こんな言い方をするとキリスト教を信じる皆様にクレームされそうですが、なんというか、「生々しい『人間の本能』は宗教でこんなにも『清廉』なものに包まれてしまうのか」という違和感とでも言うのでしょうか。。。

非常に表現が難しいのですが、私は人間にはどうしても本能的に「欲」があって、その本能的欲とそれをコントロールすべき「理性」とのせめぎ合いに悩む姿を見せてしまうのが普通の人間の姿だと思うのです。

この「塩狩峠」に出てくる主人公のあまりに「清廉な心の美しさ」に違和感を覚えてしまうのは何故なのだろう、と思ってしまった作品です。

でも、小学生時代の親友との長きにわたる交流と、その親友の妹と心を通わせるシーンなど、ジーンと来る箇所もあって、物語に引き込まれる小説であることは間違いありません。

結末があまりに衝撃的で、しかもこれが半分史実をモチーフにしていたことが更に衝撃的なのですが、これは遠藤周作の「沈黙」とも違う衝撃でした(「沈黙」は心に鈍い衝撃を与えた記憶はあるのですが、内容を記憶しておらずで、そこは悪しからず)。

「最後の秘境~」とは全く違う意味で、これまで自分には全く知らなかった世界を知ることができた、という意味で読む価値有りな小説だと思いました。

次は「氷点」も読んでいたいと思います。

 

最後までご覧頂きありがとうございました!

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