こんにちは、GreenFielderです!
先月息子が滞在中にマイアミ出張が入ってしまい、息子をバージニアに残して出張した際に、日本で購入してきた湊かなえさんの「残照の頂」を持参し、往復の機内とホテルでの夜に一気に読みました。
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折角なので、あらためて湊かなえさんの「山岳小説」第一弾、「山女日記」も紹介しておきます。
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今回は「残照の頂」の読後感を書いてみたいと思います。
が、どうしてもネタバレ箇所が出てきてしまうので「この記事は読まなくても良いから、この本是非読んでみてください!」。私だったら本を読むまでこの記事は読みません(笑)
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結論から言います。
登山を趣味とする人には、男女問わずオススメの作品です!
登山について全く興味のない皆様にとっては、山での風景描写や山の知識に関する記述が分からずちょっと入り込みずらいかな、とも思いました。
実は、今回の「残照の頂」の舞台となった北アルプスの山々は名山揃いなのですが、私はどれにも登ったことがありません。でも、益々登りたくなりました。特に、最初に出てくる後立山連峰の五竜岳から鹿島槍ヶ岳を経て扇沢に至る麻実子と岳人が辿ったルートは、絶対に歩きたいルートです(60才になる前でないと歩けなさそう・・・)。

ちなみに、北アルプスはさん太さんが沢山歩いてましたね。羨ましい。。
麻実子と岳人の後半のストーリーも良かったのですが、前半の綾子の五竜岳に込めた夫への思いが綴られた箇所では、目頭が熱くなってしまいました。それは、登山云々ではなく、夫への後悔の思いとその清算のための五竜岳行き、その舞台を作った麻実子と岳人のハートに打たれたのです。その過程で描かれる五竜山荘での星空の情景は、私の登山と星景写真への意欲を益々掻き立ててくれました。
この短編を読んで、登山をしたことが無い皆様が「私も五竜岳に登ってみたい」と思ってくれたら嬉しいな。
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母親の思いに反し、山岳ガイドを目指す娘「夏樹」と、その母「千秋」の親子登山の中で、娘と母が交互に一人称になりながら物語が綴られていきます。この「交互の一人称」が物語の展開を作っていきます。
この辺りも湊さんのストーリー設定のうまさが光る短編だと思いました。
立山連山を歩きながら、亡き夫の思い出を語る母・千秋と、自分の思いを語る娘・夏樹。娘の一言に父親(千秋の亡夫)を重ねる母。この辺りで私は目頭が熱く・・・(またかい)。
そして剣岳を目指し母と別れる娘と、その娘を待つ母。
そこから先の展開は「読者がストーリーを紡いでください」という、読者にとっては余韻が残るストーリーでした。
日本人のハイカーなら一度は登りたい剣岳。その剣岳へのルートを予習したことがある皆様にとっては、情景描写が手に取るように分かると思いますが、逆に登山趣味の無い方には剣岳山頂に至るところはちょっと飽きがくるかも?!
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上述の2つの短編が私にとってのオススメ・ストーリーですが、もう一つ、「武奈ヶ岳・安達太良山」編も印象に残った短編です。武奈ヶ岳は、現在滋賀県に住む会社の同期に「今度武奈ヶ岳に登りたいから一泊させて!」と言ったくらい訪れたい山であり、安達太良山は二度登ったお気に入りの山だ、ということもあり、かなり「ひいき目」であることは否定できません(笑)

「イーちゃん」が辿った安達太良山のルートの情景が手に取るように分かり、情景に入り込めた、と言うところが大きかったかもしれません。
でも、登山の描写を除いても、手紙の往復で構成されるストーリーの中身もとても印象的でした。
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別に湊さんの回し者ではないのですが、是非手に取って読んで頂きたいです!
最後までご覧頂きありがとうございました!
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